コンビニオーナー物語

脱サラして、コンビニを約15年経営しました。 コンビニを開店して閉店するまでにあった、いろんな出来事をアップしています。

信頼していたスタッフがまさか…コンビニ経営者が語る「しくじり体験談」

 

信頼して任せてた店長代理が、まさかの着服。店舗経営で一旦得る「内部不正」とそのことについて、実体験をもとに対策に振り返ります。

 

 

 

 

コンビニ2店舗目を経営していた時期はちょうど北京五輪
水泳の北島康介選手が活躍していた時でもありました。

 

私も北島選手と同じ平泳ぎで、高校時代水泳をやっていたので
とても興味をもって観戦していました。

 

ここ一番で集中できる精神力はすごいの一言です。

 


さて、2店舗を経営するようになり2年目に入ったころです。

 


ようやく店舗スタッフもなんとか揃って一応のかたちが
出来上がってきたころです。

 


前にも言いましたが、2店舗の店舗間の距離が500mと
いうことで、商圏のバッティングがあり、なかなか思う
ような売上にならない状態ではありました。

 


とはいうものの、少しづつですが売上や客数が上向き傾向
となって、当店以外の店舗の御客様が少しづつですが、
来店されるようになりました。

 


私はというと、新しい店舗を中心に管理をしていまして、
旧店舗のほうは店長代理にある程度まかせていました。

 


もちろん金銭の管理も含めてまかせていましたので、信頼
をしているスタッフでした。

 

 

そんな状況の中、3ヶ月毎の棚卸を実施したときのことです。

 

 

まかせていた旧店舗の数字がどうもおかしいのです。

 

 

あるべきタバコの売上金額がだいぶ足りません。

 

 

3ヶ月毎なので、毎回の棚卸時には少々の増減が見られます。

 

 

万引きなどがあれば、その分は不足額となって現れます。

 

 

しかしそのときの金額は数十万単位でした。

 

 

どうしても納得がいかない。

 

 

FC本部からもどうなっているのかと詰め寄られます。

 

 

考えられるのは、棚卸時の数量のカウントミスや万引き
そして、内部不正です。

 

内部不正だけはぜったいにないと信じていました。

 


因みに、内部不正とは従業員などのスタッフが故意に商品や
お金を盗むことを主にさします。

 


レジを通さずにものを食べたり飲んだりすることも同様です。

 

 

店長代理を心から信頼していた私は、それだけは無いと思い
本人にも話しをしましたが、身に覚えが無いとのことでした。

 


そこで、万引きや他のスタッフなどの動向にも注意するように
指示をして、次回棚卸時まで、様子を見ることとなりました。

 


それから3ケ月後に次の棚卸がやってきました。

 


ところで、

 

棚卸というのはわからない人もいるかと思いますので
簡単に説明します。

 


商品を一つ残らず数えて、合計の数量や金額を調べる作業です。

 


目的といえば、あるべき売上とあるべき在庫の差異をチェック
して数字として経営状態の健全度をしらべる方法のひとつと言える
かと思います。

 


そういう意味では、あるべき在庫金額に大きな違いがあるという
ことは、経営上大変な問題であるということです。

 


私の店舗は常時在庫金額はある程度決まっていますが、それが、
月間で10万円以上違うという結果だったのです。

 


売上管理を店長代理に任せていた私は、原因を調べました。

 


原因はタバコ自動販売機の入金金額の差異でした。

 


タバコ自動販売機のお金をさわれるのは、私と店長代理しか
いませんでした。

 


ということは当然の結果が待っていました。

 


店長代理を問い詰めたところ白状しました。

 

 

合計約100万円前後の着服でした。

 

 

もちろん即日解雇です。

 

 

ただ、私としては本当に信頼していただけにとても残念で、
本人から聞いたあとも、しばらく信じられませんでした。

 


というより信じたくなかったといったほうがいいかもしれません。

 


しばらくは人間不信状態に陥りました。

 


でもこの原因を作ったのは誰でもない、自分自身だということは
自分が一番わかっていました。


何が悪かったのか?

 

しばらくは考え悩む日が続きました。

 

そして出た結論は、着服できるような入金体制を自分が作って
いたからにほかならないということでした。

 

着服できないような、入金のシステムを作っていなかったことが
店長代理が犯罪に手を染める原因だった。

 

もちろん店長代理のやったことは悪いことで許せないけれども
自分の浅はかさが生んだことだと気づきました。

 

こんなに大きな問題になる前に、もっと店長代理とコミュニケーション
をとっていれば防げたかもしれません。

 


店長代理に犯罪を起こさせたのは私で、彼が悪くはないのです。

 


そう言う意味では、とても大きな代償をはらった勉強をさせて
もらったと思っています。

 


でもこのあとにもっと大きな事件が起きることとなります。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

 

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