郎女迷々日録 幕末東西

薩摩、長州、幕府、新撰組などなど。仏英を主に幕末の欧州にも話は及びます。たまには観劇、映画、読書、旅行の感想も。

宝塚キキ沼に落ちて vol12

2020年12月11日 | 宝塚

宝塚キキ沼に落ちて vol11 - 郎女迷々日録 幕末東西

上の続きです。

 人事発表があってから、フライングサパの感想を書こうと思っていたのですが、発表がありません。
 いま、大劇場のアナスタシアで、空席が目立っているそうなのですが、これ、大方はコロナのせいでしょうけれども、一部に、宙組ファンがモヤモヤを抱えてテンションがあがらないから、ともささやかれているそうです。

 中途半端に、まどかちゃんの専科移動と、次期宙組トップ娘役に潤花ちゃん、という発表のみがありました。そして、次期大劇場公演でご卒業か、と噂されていました真風さんが、どうも長期になるらしく、では2番手の長いキキちゃんは? と、わけがわからないままでは、モヤモヤするな、という方に無理があります。
 いったい、なんの必要があって、こんな変則的な人事発表のみを、劇団はしたのでしょうか。

 そして、噂ですけれども、まどかちゃんの専科移動は、次期花組娘トップとなって柚香さんの歌介護をするためとか、キキちゃんは2番手のまま退団とか、モヤモヤを通り越してムカムカするような話が、流れ放題です

 私はこれまで、真風さんとまどかちゃんがお似合いだとは、まったく思っていませんでした。

TAKARAZUKA CAFE BREAK ★オーシャンズ11で大暴れ!芹香斗亜 20190628

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宝塚キキ沼に落ちて vol1 - 郎女迷々日録 幕末東西

「桐野利秋in宝塚『桜華に舞え』観劇録後編下」の続きであり、「幕末維新はエリザベートの時代vol1」の続きでもあります。といいますか私、「宝...

宝塚キキ沼に落ちて vol1 - 郎女迷々日録 幕末東西

 

 上に書いておりますが、「オーシャンズ11」は、同名のアメリカ映画を宝塚独自にミュージカル化したものでして、小池修一郎氏の脚本・演出で、2011年星組で初めて上演され、2013年花組で再演されました。
 初演の新人公演で真風さんが主人公のダニィ、キキちゃんが相棒のラスティ。花組再演の新人公演では、キキちゃんがダニィ、マイティ(水美舞斗)がラスティ。初演の星組本公演で、真風さんがライナス。花組再演本公演ではキキちゃんがライナス。

 で、真風さんとキキちゃんは宙組でトップと2番手となり、昔星組の新人公演でやったダニィとラスティを、本公演で演じたわけなのですが、キキちゃんの宙組作品の中で、ラスティは屈指のはまり役です。同時に、ダニィとラスティのバディ感は、歴代でもピカイチだったのではないでしょうか。

 私、花組の「オーシャンズ11」は、キキちゃんがライナスをしていることもあって、円盤を買って見てみたのですが、それでつくづく感じたのは、ダニィとその妻のテス、敵役のベネディクトとの三角関係が、花組のものの方が、くっきりとあざやかだった、ということです。
 なにしろ花組のベネディクトは望海風斗さんでしたので、これには宙組のずんちゃん(桜木みなと)は、迫力と感情表現で、どうしても負けていました。
 そして花組でテスを演じていた蘭乃はなさんは、色香ただよう大人の女として、夫のダニィとホテル王ベネディクトの間を揺れ動く気持ちを見事に表現していましたが、まどかちゃんのテスは、いかにも子供っぽく、ダニィが夢中で愛していることが、ちょっと絵的に信じられませんでした。テスのもっと若いころを、夢白あやちゃんが演じていましたが、正直、そちらの方が大人っぽくて、ダニィとお似合いでした。

 「神々の土地」と「フライングサパ」を見るまで、私はどうも、真風さんとまどかちゃんと、それぞれの本当の魅力に気づいていなかったような気がします。
 あるいは、もしかして、二人が別れて、お互いに別の魅力でこれから輝けるのかもしれないのですが、しかし、今回の人事発表は、噂が噂を呼んでいる感じですし、いままでのところ、なんだか、とてもいやな感じしか受けません。

 一部に流れているように、キキちゃんが2番手で退団だというのでしたら、私は二度と宝塚は見ません。

 しかし、これも一部に流れているように、真風さんが長期になったからキキちゃんが宙でトップになれない、というのは、だいぶんちがうのではないか、と思うんです。

 あるいは、妄想と言われるかも知れないのですが、コロナ禍の最中に、潤花ちゃんが宙へ来る、と発表されたときから、私は「これはキキちゃん、宙を出ることになるのでは?」と思ったんです。
 引き金は、月組トップ珠城さんの退団発表だったと思います。それが早すぎたのか遅すぎたのか、コロナがどう関係したのかわかりませんけれども、当初は、100周年を迎えた最中の退団では、なかったのではないでしょうか。

 キキちゃんは、阪急を背負っています。親会社がスポンサーだと、劇団側では、けっこう融通をきかせてもらえるのではないんでしょうか。いくらコロナ不況でも、です。あくまで、私の妄想かもしれないのですけれども。
 ともかくキキちゃんは、阪急を背負っているがゆえに、月移動になるのではないか、と、私はとっさにおもいついちゃったんですね。

 後は玉突きではないんでしょうか。
 月の次期トップ予定の月城かなとさんは、雪組の出身です。
 雪組では望海風斗さんの退団後、彩風咲奈さんがトップになりますが、彩凪翔さんも退団で、二番手候補が朝美絢さんしかいません。朝美さんは、まだ三番手羽も背負っていなかったかと思いますし、月城さんが帰るのが、一番、雪組のためではないのでしょうか。
 また彩風さんにはまだスポンサーがついていなかったので、次期トップ娘役にするつもりだった潤花ちゃんにスポンサー(ヒガシマル醤油)がついたわけですが、月城さんはカミノモトを背負っているので、月城さんが雪に帰れば、潤花ちゃんを出せるわけです。
 私は、スポンサーつきの潤花ちゃんが宙に来たからこそ、キキちゃんが出ることになったのだと、思いました。

 しかし、ですね。雪の新体制に間に合うように月城さんが雪に帰るとなれば、珠城さんの退団公演まで月にはいられず、おそらくキキちゃんは、珠城さんの退団公演から月へ行くのではないか、つまり落下傘ではないのではないか、とまで、妄想しました。
 だとすれば、12月のはじめには、発表があるはずなんです。大劇場アナスタシアの千秋楽でお別れ、ということになりますから。
 で、キキちゃんが月に行くのだとすれば、真風さんの長期は、キキちゃんが抜けた後の宙組の人気維持の必要から、ということになると思うんですね。

 でも、ですね。もしもそういうことなら、そりゃあ、できればキキちゃん、宙でトップの方が落ち着きはしますが、もしも月でトップなのならば、それはそれで、発表した方がいやな噂は打ち消せるのではないか、と思うのですが、発表がありません
 ほんとうに、モヤモヤを通り越してムカムカ、という結果になりそうな気がしまして、つい、いらぬことを書いてしまいました。


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