January 20, 2023
■The Buzz
作家・佐藤泰志の短編集「大きなハードルと小さなハードル」所収の一編の映画化。
未読。
若い頃 賞をもらったが、その後全然書けなくなった小説家である主人公(山田裕貴)。
そこに転がりこんできた母と息子(母=松本まりか)。
独特の2軒屋に別居する二人が、ようやく一歩踏み出し、お互いにほのかな希望を持つ。
この過程を静かにじっくりと描く。
・夜
・啼く鳥
・何かを期待する男と女
じっとりと纏わりつくようなシーンが続く。
後半 公園における「だるまさん、止まれ」は 良かった。
主人公と母と息子(母=松本まりか)の距離がグンと近くなり、映像の熱量が ポンと
跳ね上がったように思った。
城定秀夫監督「夜、鳥たちが啼く」
主人公が時々ン飲む大ビンのビール瓶。
久しぶりに見ると、大きく思えた。
今度 飲み屋で 大瓶のビールを頼んでみよう。
(映画評価表)
・ストーリー ★★★
・キャスト ★★★
・映像 ★★★
・音楽
・美術
・衣装
・好/嫌度 ★★★
・その他
・合計 ★★★
★ 時間があり、映画が好きな方は観てください。
(目安=450円)
★★★ 観てください。料金価値はあります。
(目安=1800円)
★★★★★ 是非観てください。最高です。感動します。
(目安=5000円)お読みいただいて、ありがとうございます。
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■あらすじ
・若くして作家となるもその後は売れず、恋人にも去られ悶々とした日々を送る
慎一(山田裕貴)。そこへ、離婚して行き場のない友人の元妻・裕子(松本まりか)が
幼い息子と共に越してくる。
慎一は恋人と暮らしていた家を母子に与えて自身は離れのプレハブで生活し、
身勝手に他者を傷つけてきた自らの姿を投影するような小説を夜ごと執筆する。
一方の裕子は息子が眠ると外出し、孤独を埋めるかのように行きずりの男たちと関係を持つ。
慎一と裕子は互いに干渉しないように共同生活を送るが、二人とも前に踏み出すことが
できずにいた。
■解説
・ 『海炭市叙景』などの原作者として知られる作家・佐藤泰志の短編集
「大きなハードルと小さなハードル」所収の一編を映画化。売れない小説家と、
離婚して行き場を失ったシングルマザーの共同生活を描く。
佐藤原作の『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』などを手掛けてきた
高田亮が脚本、『アルプススタンドのはしの方』などの城定秀夫が監督を務めた。
主人公を『闇金ドッグス』シリーズなどの山田裕貴、離婚を機に彼のもとに身を寄せる
シングルマザーを『雨に叫べば』などの松本まりかが演じる。