見た目と中身の違いと言ったら、
パッと思い浮かぶのは、
あの手の女の話ですよね。
つまり・・・
美人かもしれないけど、
男の前だとコロッと態度が変わって、
女っぽいしぐさなんかして、
クネクネして見せたり、
可愛くころころ笑ったりして、
男はコロッとだまされるけど、
女からは「性格悪いよね~」と嫌われるタイプの
ちょっと見た目はいい女。
その手の女に男がひっかかろうが、
アホだな~と思う程度で、
どうでもいいけど、
老人施設となったらそうはいかない。
でも・・
老人施設も見た目にだまされたりするんですよ。
父の時がそうでした。
広めの個室だったし、
各部屋に洗面台もトイレもある。
トイレはちゃんと個室になっている。
豪華な家具とシャンデリア。
壁には本物の絵。
応接セットもヨーロッパ調でいい感じ。
しかも運営母体は病院。
病院が隣なので、何かあっても大丈夫。
医者が常駐しているみたいなもの。
すごく良さげで母も私も気に入って、
最高の場所を見つけたと思ったんです。
実体は違いました。
誰かの補佐があれば父は自分でトイレに行けるのに、
手が足りないからとオムツにされ、
便が出ましたと父がコールしても、
オムツ交換の時間まで待ってと放置される。
個室のドアは開けっ放し、
廊下から丸見えで個室の意味なし。
老人施設は見た目に惑わされてはいけないと痛感したのでした。
一方、今回の母の施設はすごくいいです。
私は面会室にしか入れてもらえないので、
母の部屋がどんななのかも、
みんなの集まる場所がどんな様子なのかも全く知りません。
それでも前の施設より良いと感じるのは、
母が自分でトイレに行っているとスタッフさんから聞いたから。
ということは、
誰かが付き添ってくれてるってこと。
自宅でならそれも可能だけど、
施設では「ちょっと待って」と放置されて、失敗したりする。
だから去年の秋はリハビリパンツになっていた。
自宅に帰ってからは失敗する事もなかったけど、
それが現在も続いているわけです。
手間を惜しまずにトイレにちゃんと連れて行ってくれる施設。
それって少ない気がします。
だから本当にありがたいです。
トイレの自立って、
尊厳とかかわる大切な問題ですもんね。