2011年02月28日

平成18年8月14日(月)

浦安でクレーンが起こした停電のせいで朝は冷房が効かず、
駒沢公園に着いたら通り雨のせいでとても蒸しているし、
それだけでもかなり暑かったのだけど、
この日、駒沢がアツイのは仕方がなかった。

東京大学vs日本体育大学。

こりゃアツイ。


関東ラクロス学生リーグの幕開け。
東大は2005年度学生王者として白のユニフォームで開幕戦出場。
アツさに拍車が掛かかって当然だ。

以前なら、開幕戦の時は前日からドキドキワクワクしているものだけれど、
今回、私達4年MGsは前日それどころではなかった事情もあり、
寝不足の頭に「ドキドキ☆」なんて高揚感が入る隙はない。

駒沢公園に着き、まだ選手もまばらな集合場所。
一度、気持ちを切り替える。
そして、ちょっとドキドキワクワク。

1年生から思いがけず色紙をもらう。
おいおい、色紙はまだ早いよ
でも 一人ひとりの一言ひとことが嬉しい。

「○○さんだけ見てますので」by.某1年選手。
ベンチ入りメンバー全員に同じコト書いてるよ、コラ★
が、笑った。

皆きっと少ない時間の中、一生懸命用意したんだろう。
渡したい、その思いに心温まった。
ありがとう。


正直、試合自体はあまり見れていなかった。
けれど、印象に残ってることがある。

WBTOの時に同期のゴーリー(G)と何秒間も目が合い、
その間お互いめっちゃ笑顔!で歩いていたこと。

彼はとてもいい笑顔をしていた。

3年生の時、彼なりの葛藤や想いを抱えてDFからGへの転向。
「時間がないんです」
そう言いながら、努力し続けていたという。
そして、開幕戦。
1Q〜4Qまで、ゴールを守る。

GAMEを終えて確信した。
彼は間違いなく、東京大学ラクロス部AteamのGだ。
BLUE BULLETSの誇るべきGの一人だ。


試合結果は
1Q.2-1
2Q.2-1
3Q.1-1
4Q.2-3
t.7-6☆

1点差で迎えた最後の3分間、東大のdefense。

自分の気持ちが焦らないように、
コワイ気持ちを信じる気持ちに変えて、
自分のやるべきことに集中。
だから、例えば、最後までボトルに水を注ぐ。
あと少しで終わり、でも終わる時に気持ちが飛ばないように。
GAME終了の笛の音が鳴り終わるまで途切れないように。
最後まで信じ切る。

そして、
響く笛の音、審判の「GAME!!」の声。

勝って、
飛び上がるひと
泣き出しそうになるひと
その場にしゃがみこむひと
満足げな笑みを静かに浮かべるひと
「まぁ、こんなもんだろう」冷静に頷くひと

ベンチ内だけでも色々なひとがいて、それぞれの思いが吹き荒れる。
こんな時の、「まだ目的地には達してない」
そんな自分のスタンスは1年から変わらない。
でも、
一試合ごとの重みを例年以上に感じるのがわかるから、
勝つ度に全力で「嬉しい」、それもいい。
それでいい、と思うようになったんだ。


試合が終わって、
負けた相手の観客席から流れ出す合唱。

「負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
 駄目になりそうな時それが一番大事

 負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
 涙見せてもいいよ それを忘れなければ」

歌にのせて、観客席から負けた選手達へ流れるメッセージ。
信じろ と言う彼らがきっと選手達を信じてる。

ただ、自分が負けた時を考えてみた。
負け、を感傷的に捉えたくないから歌わないかな。アハ。

でもそれは自分の中で、自分がそれを投げ出さないことを知っている時かもしれないね。
微かに迷う時ほど、何度も自分に言い聞かせる言葉があるよ。




試合前と試合中、
なんとなく恥ずかしい気がして、近くから観客席を直視できなかった。
けれど、ふと見上げたとき、
青い空に目を見張るような思いに似たものを感じたんだ。

後輩が、先輩が、精一杯応援している。
平日なのに、普段はもうあまり会えない先輩がたくさんいる。

「あぁ、一丸だ。」

1年も2年も3年も同期も先輩もそこに深く関る人々も。
私達は一丸だ。


1年の頃、グラウンドに行く度に選手の背中に問いかけた。
「私はあなた達の仲間と思ってもらえていますか?」

練習が毎回不安で仕方ない、それでも、
「一年後、二年後、必ずこのグラウンドが私の居場所になる。」
そう信じて、早四年目。

今でも不安になることはある。けれど、
確かな繋がりがふとした瞬間に見える。
「I'm always a friend of you.」そう伝えたい相手がいる。

私達はずっとBLUE BULLETSだ。

Yuka


2006.8.15
By Yuka.I


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