「ちむどんどん」完走の感想。 | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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カメラ、写真、本、アート、ペット、犬、家電、料理、ハンドメイド、医療、健康…。なんとなく過ぎてゆく日常のあれこれ。スムースチワワの小太郎と過ごした日々。

 

終わりました。波乱の朝ドラ「ちむどんどん」。いやはや。半年が長かった。なんというか、つかみ所のないドラマでした。

 

前作の「カムカムエヴリバディ」と比較して批判している方々もいますが、(名作だという評価は否定しないいけれど)個人的にはカムカムもそれほど好きではなくて、ストーリー展開がときどきドーンと暗くなって、朝からどよーんとしてしまうところが苦手でした。ヒロインたちも、それぞれに重たい過去を背負っていて、朝から重たすぎる…って思いながらみていました。そして、ちょっと幸せになるとそれを打ち壊すような不幸が襲ってくるという展開も嫌だったな。不幸からの幸せ、という展開のほうがいい。

 

そんな感じでカムカムのあとに始まった、ちむどん。主人公がひたすらに明るくて、沖縄の歴史などを踏まえながら、料理人として成長していく物語なんだろうなぁって、ワクワクしながら最初のほうは見ていたのでした。どちらかというと、お仕事ドラマとして期待していたんですよね。

 

ところが、回が進むに従って、「あれ?」って思うところが増えてきます。明るくて前向きっていうのが、自分勝手で強引、周りの迷惑を顧みずに猪突猛進、みたいなヒロインになってるのに、周囲の人たちはそれを好意的に受け止めてるというパラレルワールド。

 

せっかく採用してくれた就職先を簡単に蹴って上京、しかも仕事も住むところも決まっておらず行き当たりばったり。なのに「運良く」住居も仕事先も世話してくれる人に出会うというご都合主義。さらに、紹介された仕事先のイタリア料理店のオーナーは過去に引き取られるはずだった親戚の女性(大叔母)。

 

とはいえ、ここから本格的に料理人修行が始まる…のかと思いきや、料理する場面はあまりなくて、ドタバタ続き(もう忘れた)。なんやかやあって、子どもの頃に沖縄で共に過ごした和彦くんと結婚する流れになるのだけど、それも、和彦が長年の恋人と別れて暢子を選ぶという略奪婚みたいな展開。ヒロインの暢子は暢子で、幼なじみの智くんからの告白を仕事を理由に断った直後に和彦に告白、みたいな流れで(これも詳細忘れましたが)、視聴者からの共感が得られないヒロインカップル。

 

その後に独立して沖縄料理店を開くのだけど、イタリアンから何故に沖縄料理…。さらに開店を控えているというのに妊娠。…あの、料理人としての成長物語…ではないのですね(もうとっくに気付いているけど)。ともかく、なんやかやあっても、うまくいってしまうのがこのドラマで、暢子が出産したあとは時空がワープして息子4歳。お店も繁盛してるし家庭も円満です。子育てを手伝ってくれる人たちにも恵まれて、仕事と家庭を両立してます。…でもその過程は描かれず、ナレーションだけだったり。

 

そして、沖縄に里帰りしたときに沖縄の良さに気付き、移住することにした暢子夫婦。お店どうするんだい(視聴者のツッコミ)。

 

お店は従業員に譲って、帰郷した暢子だけど、沖縄では畑仕事をするくらいで、仕事はせず。ほぼ自給自足なのでお金はかからないそうです。…いやいや、料理人としての成長物語は…(もう完全に放棄)。

 

そして突然ひらめいて(大勢で食事している場で突然ひらめいてそれをその場でみんなの前で発表してしまうのがお決まりの展開)、沖縄で沖縄料理のお店を開くことに。またなんやかやあって、お店開店。たいして宣伝している風でもないのに、開店当初から大賑わい。そこからまたワープして突然、現代。歳を取って家族が増えたファミリーが沖縄のお店(実家)に集合して、大団円で最終回でした。

 

いやはや。いいんですけどもね。ドラマの雰囲気としては、嫌いじゃないんです。どこまでも脳天気で明るく進む展開。トラブルーメーカーのニーニー(兄)が困りごとを持ち込んでも簡単に解決。ヒロインが困っても、周りの人が助けてくれたり、偶然が重なったりして最後はうまくいく。

 

朝ドラはこれくらい明るいほうがいい。いいんだけど、あまりにもご都合主義だったり、キャラクターの経歴などの設定がいいかげんで、時系列がおかしいとか、なかったはずの宅配ピザが登場したりと、時代考証がいいかげんとか、料理が美味しそうに見えないとか、ドラマの背骨ともいえるところがガタガタで、いや、そこ、どうなってるのよ、ってツッコミたくなる。

 

コメディというよりも、コントに近いです。コントだったら、登場人物がふん装していたり、その時代にない物があったり、設定がちょっとおかしくても、コントだしね、って笑えると思うのです。でも、ドラマでやると、「え、これドラマだよね」って二度見しちゃう。

 

そんなわけで、これが名作となることはないのかもしれないけれど、歴史に残るドラマにはなってるのかも。

 

愛ちゃんとか、矢作さんとか、博夫さんとか、優子さんとか、名演もありました。終わってみれば、それなりに楽しかった…のかな。ドラマの雰囲気からして、キャストの皆さんも仲良く楽しく撮影したのかなというのは、なんとなく伝わってきたところ。

 

たぶん、このドラマが黒歴史にはならないんじゃないかなぁ。むしろ、この脚本でよくがんばって演じたって評価されるかも。されて欲しい。

 

今後、終わったから言えること、みたいなコメントも出てくるかもしれないです。それもちょっと楽しみかな。

 

ともかく、来週からの新しい朝ドラを楽しみに待つことにします。

 

 

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2022/9/29

※写真は縮小しています。

 

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