ハーフ・ア・チャンス(1998年) | 勝手に映画紹介!?

ハーフ・ア・チャンス(1998年)

ハーフ・ア・チャンス [DVD]


昨年末にWOWOWでエアチェックしたまま忘れていた「ハーフ・ア・チャンス」を鑑賞する…旧作なので初放送ではなかったようだが、ここ10年くらいで放送したという記憶はないんだよなぁ。あればどこかにエアチェックしてありそうなんだけど。往年のスター、アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドが共演したという約24年前のフランス製アクション。当時、DVDを購入して見たんだけど…その時は、そこまでスター2人にあまり思い入れがなかったので、“おじさんが頑張ってる”くらいの印象だった。そのDVD、今は手元になく、どうやら売っちゃったみたい(汗)

 

自動車泥棒の常習で刑務所に入っていたアリス・トマゾ…服役中に母親が他界し、刑期を務め上げた際に、遺言を収めたカセットテープを手渡された。その中身は、今まで知らなかった自分の出生にまつわるものだった。なんと母親は、2人の男性と同時期に恋に落ち、父親はどのどちらかだという。アリスはさっそく父親候補の2人、元傭兵で車ディーラーのレオ・ブラサック、表向きはレストランオーナーである泥棒のジュリアン・ヴィニャルに会いに行くことに。さらに、ひょんなことから、チェチェンマフィアとも関わってしまい、3人は命を狙われることになるが…。

 

初見時は、その頃主流だったハリウッドのアクション映画なんかと比べてしまうと…“温いな”という印象を受け、主役スター2人のファン向けなんだろうなって思ってた。当時、実際…映画好きの親戚の叔母(叔母さんは既に他界)に、ソフトを貸したら、“ドロンとベルモンドが揃ってて感動しちゃったけど、それだけだったね”って辛口な感想を言っていたのを思い出したよ。まぁ、そんなわけで…それ以来、ほとんど見返すことはなかったが、久しぶりに見たら、そんなに悪くなかった。だって“もっと酷い手抜きをする”往年のスターの映画って、最近はザラにあるからな。

 

っていうか、この頃のヴァネッサ・パラディの小悪魔的な可愛さに、今さらながらに“ヤられた”。あの特徴的な舌ったらずの喋り方で、フランス語(フランス人だから当たり前だろ!)をささやかれたら、とろけちゃうよね(笑)なんか、劇中のオジサン(ドロンとベルモンド)2人が、鼻の下を伸ばして、ホイホイと言うこと聞いちゃう気持ちとか…40半ばを過ぎたことで、ようやく理解できた。あんなねーちゃんが、急に“アンタの娘よ”って目の前に現れたら、戸惑いもあるけど、嬉しさの方が勝る。ダメダメ、そんな幻想を抱いてると、このご時世、変な詐欺に遭っちゃうぞ!

 

ヤリマンなオカンの遺言で父親探し…って、今考えると「マンマ・ミーア!」(映画しか見たことない)みたいだなと思いつつ、オトン候補が2人とも、元傭兵に、レストラン経営者の皮を被った泥棒という曲者であり、実は“ヤバいオヤジを怒らせた映画”の系譜だったことにも気づくのであった。いきなりチェチェンマフィアとのトラブルに巻き込まれるあたりの、ややこしさと、ご都合主義、行き当たりばったりな感じが気になるっちゃ、気になるけど…どんな苦境にも怯まず、飄々と乗り越えていくオヤジ2人の活躍が痛快。ブロスナンとニーソンあたりでリメイクしてほしい!

 

本当は2016年にリリースされていたブルーレイのジャケ画像の方がオイラ的に好みだったので、そちらをのっけようと思ってたんだけど、Ameba Pickでアフィ画像が検索できず(Amazon直でも“アソシエイト・プログラムでの紹介不可商品でリンクの作成ができなかった)…しょうがないので、昔、オイラが持ってたのと同じ、ジュエルサイズ(CDケースサイズ)のジャケ画像をチョイスした…もう一つ、トールケース版のジャケもある。あと些細なことだけど、WOWOWの放送タイトルだと「ハーフアチャンス」と“・”がないけど…正規タイトルは“・”ありみたいです。

 

 

監督:パトリス・ルコント

出演:アラン・ドロン ジャン=ポール・ベルモンド ヴァネッサ・パラディ エリック・デフォス ミシェル・オーモン

 

 

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