公開劇場にて5,000枚限定販売!BD「富野由悠季の暗号 」鑑賞後の雑感…買ってよかった! | 勝手に映画紹介!?

公開劇場にて5,000枚限定販売!BD「富野由悠季の暗号 」鑑賞後の雑感…買ってよかった!

公開劇場にて5,000枚限定販売!BD「富野由悠季の暗号 」鑑賞後の雑感…


昨日、8月5日から公開が始まった、“劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」”を初日鑑賞してきたのは既報通り。そして、鑑賞時に全国の公開劇場にて5000枚限定で販売されたブルーレイ「富野由悠季の暗号 ~The secret lesson of TOMINO directing in G~」を無事に入手できたのも、報告済みだ。「閃光のハサウェイ」や「ククルス・ドアンの島」のように本編のアニメ映像が収録されたディスクではなく、富野由悠季の演出術に迫ったドキュメンタリーなので、需要は若干、下がるようで、実際に初日初回上映の1時間30分前で、余裕で購入できたけど。

 

ただし…オイラが鑑賞した、地方のシネコンなんかだと、ストック数はそこまで多そうではなかったので、気になる方は早めにチェックされた方がいいだろう。購入には劇場の当日チケット(現在は第5部の上映だが、第4部のチケットでも大丈夫みたいなことが、公式サイトに書かれていた)の提示が必要なので要注意。さて収録の内容だが…本編ディスクは、トミノ作品に縁のあるスタッフさんたちへのインタビューが中心に構成され、御大自身の肉声は少な目(特典映像の方では「富野由悠季の世界」に収録されたヨコオタロウとの対談、別ver.が収録されている)。

 

ただし、登場するスタッフが有名な人、オイラが尊敬している大好きなスタッフさんばかりだったので…本当に話を聴いてるだけでテンションがあがりまくって、まったく飽きなかった。ジャケットの掲載順(映像の登場順ではない)で紹介すると出渕裕、大河内一桜、藤野貞義、森邦宏、安田朗、安彦良和、吉沢俊一、吉田健一、荒木哲郎、市川紗椰が出演…ナレーションを担当、自身もトミノアニメ経験者(ターンAガンダム、リーンの翼)である声優の福山潤もしっかり顔出ししている部分があるので、福山ファンにも多少は需要があるのかもしれないなと思ったり…。

 

一応、本編ディスクの“富野由悠季の暗号(本編)”と、特典のインタビューアウトテイク集と、特典ディスクの“安彦良和×吉田健一 対談アウトテイク”までは見終わりました。残ってるのは、特典ディスク収録の“ゲーム嫌いの富野由悠季が気鋭のゲームクリエイター ヨコオ タロウと60分間対談してみた”なんだけど…こちらは以前、購入した「富野由悠季の世界」に収録されていたものの“長尺版”ということだったので、後回しにした(夜中に見てたんだけど、眠くなった)。7700円とお値段は高めだったけど買ってよかった…5000枚限定なので、ホント、お早めに!

 

 
ディスクは2枚組!ブックレットなどは付属していない…
 
 
トミノ信者の三種の神器だ!?
 
 
見たら絶対欲しくなる、ダイジェスト映像はこちら
 

 

本編では出演スタッフさんたちの、影響を受けたトミノ作品や携わったトミノ作品(「無敵鋼人ダイターン3」「無敵超人ザンボット3」「伝説巨神イデオン」「戦闘メカ ザブングル」「聖戦士ダンバイン」「重戦機エルガイム」「ブレンパワード」「ターンAガンダム」「OVERMANキングゲイナー」など)の実際の映像も頻繁に使われ…細かくトミノ演出が検証されていく。個人的には、出渕裕さんが、他のアニメーターさんたちと共作したダンバインのVHSビデオ用のパッケージイラストについて、細かく解説してるところにツボる。懐かしい、ソフトは持ってなかったけど覚えてるな。

 

一番、見応えがあるのは…吉田健一さんと安彦さんの対談。安彦さんのインタビューや対談って、「ククルス・ドアンの島」の公開の影響もあり、最近は色々なところで頻繁に目をしたんだけど、中にはTVの企画でお笑い芸人が会い行ったりして、トンチンカンな質問をしてるのもあって、正直、ムカっとするものもあったんですよ。お前ら、その人“俺らの神様の1人だぞ”とか(笑)でもね、吉田さんの大先輩へのリスペクトと、同業者としての親しみがない交ぜになった、専門的かつ、ファンの代表的な“痒い所に手が届く”問いかけが、本当に爽快で、面白いんだよ。

 

そしてなにより、本来はオマケのはずの特典ディスクの“対談アウトテイク”が、本編以上に濃密な内容だという。ジブリ出身の吉田さんが、宮崎駿や高畑勲の作業方法を引き合いに出した時の、安彦さんの食いつき方!普段は穏やかで好々爺然とした佇まいの安彦さんが、クリエイターとしての貪欲さを垣間見せ、目をキラキラと輝かせながらジブリのことをもっと知りたいと要求、宮崎、高畑の創作法や演出術を読み解こうとする姿に感動。演出家である富野さんとの関係性とはまた違った、アニメーター同士の先輩後輩の垣根を超えた触れ合いが心地よい。

 

確かにジブリの裏話的なものへと脱線していったりするので、“富野由悠季の暗号”の本編では使いづらかったのかも、でも…特典としてこういう形に残してくれた、本ブルーレイの製作陣の“わかってる感”にも拍手したいと思う。他にも、見どころはありましたよ…“あんなに可愛い顔して、中身はめっちゃオタク”な市川紗椰が…サンライズの新スタジオ“ホワイトベース”を嬉々とした表情で探訪する姿なんかは、一服の清涼剤。なんだかんだ、画面に出てくるのは“むさ苦しいオジサン、おじーちゃん”ばかりだったからね、何事にも箸休めは必要だなと…(笑)






 

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