ブラックアダム(2022年) | 勝手に映画紹介!?

ブラックアダム(2022年)

 

ブラックアダム(2022年)

 

【鑑賞日:2022年12月2日】

 

早いものでもう12月…年内にあと何本、映画館で映画を見るのかな?気持ち的には(地元で上映があるのは)、もう「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」くらいしか残ってないんだけど…「スラムダンク」はしばらくしてから、ポイントでタダで見てくるかもしれない。そうか、ムビチケが1枚残ってるので、「母性」を再鑑賞しなきゃいけないんだよな…忘れてた。そんなわけで、今日はロック様ことドウェイン・ジョンソンのDCアメコミ映画「ブラックアダム」を見に行ってきた…そして、帰ってきたら、渡辺徹の訃報、マジか。オイラは「太陽にほえろ」より「ハングマンGOGO」が好き。

 

紀元前の古代カーンダックは…王による圧制に苦しめられていたが、奴隷出身のテス・アダムがヒーローとして登場し、王を倒したと語り継がれていた。時は移り、現代のカーンダック…やはり国は圧制に苦しめられており、なんとかしようと立ち上がった大学教授のアドリアナ・トマズとその仲間たちは、手にした者が巨大な力を得られるという“サバックの冠”を求め、とある洞窟に侵入。しかし、ようやく冠を見つけたのだが…敵軍に発見されてしまい、絶体絶命のピンチに。アドリアナは、奥の手として、そこに封印されていたテス・アダムを蘇らせることにしたが…。

 

新ヒーローの新シリーズということで、若干、他の作品との関連がうかがえるんだけれども、この1作目に限っては、そこまで“しがらみ”が強いわけじゃないので、「ジャスティス・リーグ」前後のDCのヒーローものだったり、“スースク”系のシリーズといった別の作品をおさらい鑑賞する必要がないのはいいよね…気軽に見れる。ただ、いつもの“黒人のおばちゃん”が出てくるから、やっぱりどこで話か繋がってるんだろうなっていう印象は受ける。あと…主人公の“変身の呪文”が“シャザム!”だったり…本編前に新作予告を見た「シャザム」との関連も想像しちゃう。

 

ぶっちゃけ、世界観説明のための冒頭の紀元前の話とか…聞きなれない固有名詞とかいっぱい出てきて、置いてきぼり感をくらうし、話が現代に移ってからも…なかなかドウェイン出てこねーし、前評判は高かったけど、本当に面白いのか?と、ちょっと疑いたくなったけど…ようやく姿を現したドウェインが、出てきた直後から無双に突入するので、段々と面白味が出てくる…やっぱ色々な意味で強いはドウェイン・ジョンソン!いや、いくら狂暴でも、軽やかに空を舞うドウェインなんかオイラの求めるドウェインじゃねーとも最初は思ったけど、途中で気にならなくなる。

 

そして、やばいヤツ=ドウェインが目覚めちゃったと、おっとり刀で駆けつけるヒーローたちの“どっかで見たことある感”がハンパなくて…一瞬、DCなのか、マーベルなのか頭がパニックになる、俄かアメコミ映画ファンのオジサン(笑)JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)の黒人リーダー、ホークマンはマーベルの方のファルコンみたいだし、ピアース・ブロスナン演じるドクター・フェイトはドクター・ストレンジだし、巨大化するアトム・スマッシャーは容姿がデップーのアントマンだし、紅一点のサイクロンは「X-MEN」のストームだったし…やっぱ似てるよな。

 

堅物すぎるリーダーのホークマンに、最初はイライラさせられるところもあるんだけど…裏を返せば、本作で描きたいテーマが、何事も杓子定規じゃ通用しないってことを言いたいんだなって理解できる。時に、アンチヒーローのブラックアダムでも、臨機応変にうまく使いこなさなきゃ、本当の敵には勝てないんだってお話だったじゃん。ボンド卒業後は、似たような“ナンパなイケオジ”ポジの印象が強く、物足りなかったブロスナンも、久々に渋くてかっこいい、しかもベテランのスーパーヒーローという存在感たっぷりのキャラを演じていて、ボンドフリークとしても満足。

 

鑑賞は字幕版だったんだけど…吹き替え版のブロスナンの声は田中秀幸さんが演じてるらしい、テレビ版のボンドの吹き替えと一緒だな。個人的には、ブロスナンの吹き替えは神谷明さんなんだよな…ブロスナンという役者を認識したのはスティール所長(「探偵レミントン・スティール」)だし。それにしても、胡散臭い探偵所長→5代目ジェームズ・ボンドときて、ついにDCのスーパーヒーローにまで登りつめたか!ただ、作中でも“ベテランヒーロー”だっただけに、今後に続きそうな展開に、この人は“絡む余地がなさそう”なのが残念。本作ではけっこうな盛り上げ役!

 

最初の方でもチラっと書いた通り…“スースク”のあの黒人のおばちゃんも出てるし、事前情報で…今後のユニバース展開を匂わせてもいたので、他にもオマケ的なサプライズもあったりするんですよ。そうすると、やっぱり他のDCの世界観と繋がっているのがダメ押しになるわけで…これはもしかして、将来的にドウェイン・ジョンソンとモモちゃん(=ジェイソン・モモア=アクアマン)が一緒に並んだりする絵面も拝めるのかななんて、それこそ原作を知らない俄かとしては妄想もしたくなる。そうしたら吹き替えだと楠木大典と安元洋貴が一緒に会話するのかと…。

 

他のDC作品と地続きだという匂わせはあるも、そこまでほかの作品の話に依存していないという全体的なアプローチは、先に公開になったマーベルの「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」にも通じている部分で、映画としては非常に見やすい。さらには、「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」の方は、“俳優の現実での死”が見え隠れしちゃったせいで、若干辛気臭さがあって、そういう部分と比べると、豪快、痛快、おバカさは、本作の方が一歩突き抜けている感じ。でも、物語の後半はちゃんと意外性や感動もあって、エンタメとして申し分ない。

 

 

監督:ジャウマ・コレット=セラ

出演:ドウェイン・ジョンソン ピアース・ブロスナン サラ・シャヒ オルディス・ホッジ クインテッサ・スウィンデル

 

 

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