グンバツなナオン

 

 

金曜日夜の渋谷並木橋界隈は、賑わっていた。
このまま新型コロナウィルスは収束するとは思えないのだが。

 

Spotifyで懐ロックから最新曲まで聴き流している。

 

『暗闇のスキャナー』フィリップ・K・ディック著 山形浩生訳を読む。久々。


「ドラッグによって混濁してゆく日常を描くディック後期の傑作」という謳い文句。
めんどくさいからこれも映画にしてくんねえかな。とも思う。

 

ま、例によって重たい気分。ディックワールドにどっぷりと浸れる人は、どこか不健康かもしれない。ジャンキーは法令違反だから鼻つまみ者のお縄頂戴者なんだけど、
人間は何らかしらに依存して生きているわけで。

 

自立とかいうけど、それは自給自足でもしない限り、

厳密には普通の生活者にはなし得ない。

依存する対象は、人それぞれ。

金や株式、モノ、アルコール、ニコチン、広義の意味でのドラッグもあれば、

宗教、信仰、信心、道徳心、倫理からラブ&ピースなんてものまである。
だから…?と質問されても、これ以上のものはないんだけど。

 

この本、1991年発刊なんだけど、「ナオン」って言葉が出てきて、対処に困った。
「ナオン」ねえ。「アバズレ」とか「アマ」とか「ズベ公」とか、
戸田奈津子翻訳の字幕スーパーならいまだに出てきそうだけど、
何も原文がスラングだからって、そこまで訳さなくても。
1991年でもアウトでしょ、死語でしょ、それは。

 

日比谷野音で女性バンドや女性ロッカーを集めて
「ナオンの野音」ってのがあるけど、それは語呂合わせの面白さがあるものね。


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