「反アベ」が招いた事件か

皇紀2682年(令和4年)12月6日

社会学者・宮台真司氏はなぜ襲撃されたのか? 安倍元首相銃撃事件で展開したメッセージ

 言論封殺が動機としたら、ますます世の中真っ暗だ。社会学者の宮台真司氏(63)が教授を務める八王子市の都立大キャンパス…

(日刊ゲンダイDIGITAL)

 東京都立大学の宮台真司教授が八王子市南大沢の学内で刺された事件から、本日で一週間が経ちました。この事件を扱うかどうか迷い続けましたが、やはり申したいことを噤んでしまわないようにします。

 宮台氏の従前の政治的主張には、得心のいくものもあり、決して頭ごなしに否定すべき人物だとは思っていません。しかし、安倍晋三元首相が暗殺された時の反応は、社会学者だとか大学教授だとかいう以前に、人として大いに疑問が残るものでした。

 まさに安倍元首相を非難する者こそ右なのか左なのか、そこはどちらなのかよく分かりませんが、安倍元首相の一切を非難していればよしとするような態度は、宮台氏のそれまでの原則にも相容れない無教養なものだったと思います。

 もともと批判すると決めた政治家に手厳しかったのは事実ですが、安倍元首相の暗殺を肯定したかと聞き紛う言論には、ついに失望を禁じえませんでした。宮台氏はこの時、ただの「とにかく反アベ」の極左暴力集団に転落したのです。

 そして、自らが襲撃されました。

 政治活動に対して暴力が用いられたのを無気力に受け入れた社会学者は、自らの言論活動に暴力で対抗されたのです。

 これを厳しく批判しないなんぞということがありましょうか。つまり、安倍元首相の暗殺を「当然の報い」と謳った言論は、どう考えても間違いだったのです。

 そのことは、上記日刊ゲンダイ配信記事のどうにもバツの悪そうな記事の体裁にも見て取れます。いつもの突き抜けた自民党憎悪は、どこへ行ったのでしょうか。宮台氏襲撃事件をも「反アベ」に繋げる腸捻転記事を書くことはできなかったのでしょうか。

 そうです。安倍元首相の暗殺を喜んでいたら、そちら側の言論人が殺されかけた、と。せいぜい犯人を「アベ政治の申し子」か何かに仕立て上げるしか、もはやこの居たたまれない状況から逃げる方法はありません。

 わが国の言論界隈は、これほどまでに堕落したのでしょうか。私たちは、もう二度と「反アベ」の類いに耳を傾けてはならないのです。

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『「反アベ」が招いた事件か』に2件のコメント

  1. 京都おやじ:

    反安倍は、現代の「反長州」に他ならない
    安倍憎しは、長州憎しの心情そのままである
    特に関東のエリアにその感情が強力に残っているようだ
    「反長州」はともかく、明治維新を全否定するような風潮、特に中学、高校の社会科で
    印象操作が見られるのは、極めて懸念を抱く

  2. きよしこ:

    この事件の犯人が自民党員や右派政党の関係者なら「アベ政治が招いた民主主義の危機」とでも狂喜していたでしょうが、運悪く犯人が逃走中のため安心して大好きな安倍叩きをできないのは自らの所業が招いた因果応報としか言いようがありません。「もしかしたら次に狙われるのは自分かも」という心当たりのある人間はこれまでの言動を振り返るべきでしょう。特に某新聞社の「遺書借りパク女」
    なんかは特に。少なくとも私は事件現場から遥か遠くの山奥に住んでいますし危害を加えられる筋合いもないのですが、都心在住で安倍氏の殺害を受けて思わず頬が緩んでしまったような人はせいぜい暗い夜道に気を付けてお過ごしになってください。