虫たちの家 原田ひ香 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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2冊目の原田ひ香本。

美しい表紙に惹かれて読みはじめた。

 

『財布は踊る』の軽妙な内容とは違う、ダークな色彩。

 

傷ついた女たちが離島にひっそりと暮らしている。

インターネットにプライバシーを晒された過去を持ち、本名を捨てて生きている。

主人公はテントウムシと呼ばれている。

リーダー格のマリアのもと、オオムラサキ、ミミズと暮らしている。

お互いに詮索しない。検索しない。労りと優しさを持ち寄って協力して生活する。

 

そこに新たなメンバーはやってきた。

新しい仲間は2人の母娘。

母はミツバチ、娘はアゲハと名付けられた。

 

静かな生活が乱されていく。

 

テントウムシはこの居場所を守るために、密かに動き出す。

 

 

 

物語の合間に回想が挟まれる。

 

そこは壁で囲まれている。

日本ではないどこか。

遠くのどこか。

駐在員とその家族が暮らしているコミュニティーは、物理的にも心理的にも閉塞されていて、狭い水槽に飼われる金魚のようにパクパクと息苦しさに悶えている。

少女の回想。

思い返しているこの少女は誰?

 

離島での暮らしと過去の回想。

 

あの人なのか?

 

偶然なのか?

 

 

 

疑念は思いがけない真実に辿り着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

近所の人がドン引きするくらい怒鳴る父ってそういうことだったのか!

子どもに罪はないけど、そりゃそうもなるよね。

告別式でもそう言うよね。

 

誰がどクズか?っていったら同期の男ふたりを手玉にとってたママかな。

それとしらばっくれパパね。妻子放っておいてなにやってんだ。

 

おばさんと姪は(双方に自覚はないけど)とても似ている。

生育歴もそっくりだし、酷い目にあいながらも強い生命力で生きている。

 

 

 

リベンジポルノ

最近はリベンジポルノっていうワードをきかなくなった。

ネットリテラシーを学んだ少年少女が気をつけるようになったのなら喜ばしいことだけれど、ニュースにならないくらいありふれたことになっているのならおそろしい。

昨今のイタズラ動画のように、画像ではなく動画として拡散されたりはしていないだろうか。

ラブラブな勢いでイチャイチャしてる姿を撮影するのは、絶対にやめたほうがいい。

どんな経路で漏れるかわからない。

どんな注釈がつけられるかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








 


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