カテゴリ:小説を書いてます
2022年がはじまって、あっというまに1ヶ月が終わろうとしていてビックリです。
さて。 昨年、ほぼ半年かけて書いた小説をですね、けっこう大きな公募に出したんですけど。 まあ自分なりに相当頑張ったんですけど、選外となりまして。 長編書くのも四半世紀ぶりどころじゃないかもしれないし……リハビリにしてはとても楽しく書けたのですが、いかんせん後半がすこしばかり出来が甘かったかもしれません。 これから反省点を修正した後、眠らせておくのもなんですので、2017年から登録して放置してあったカクヨムにアップすることにしました。 カクヨム 内田ユライ
内容はホラー×ミステリーで、17万字弱の長編です。 残酷惨殺といったシーンはなく、血も出ない……あ、グロさがないのが一回だけあるけど、どちらかというと謎解きとアクションで展開する作品です、たぶん。(笑) 私、昔から作風が体感型と言われているので、そのあたり、感覚的に楽しんでいただけるといいなぁと思ってます。 以下に序章を載せておきます。 読んでもらえると嬉しいです。 よろしくお願いします。 じつは、自作の表紙作りました。 IllustratorとPhotoshopでちまちまと。楽しかった。 ちょっとアレですね、主役のイメージこれでいいのかな。 自分で制作しといてなんですが、どうなんだろう。 自分でもよくわかんない。(^^;; ナイトステップ 序章 限界まで踏み込むブレーキ音が、けたたましく周囲に響き渡った。 平穏な早朝は事故の予測に消え失せた。右正面の二台が交差するのを目撃する。 赤信号で停車していた時だった。対向から直進する黒い車の減速は間に合わなかった。 速度が落ちぬまま、激突する音は凄まじかった。爆鳴が正常な判断を微塵にする。 直撃を食らったシルバーのセダンが、跳ね飛ばされて半回転し、後退しながらぶっ飛んでくる。脳の処理が追いつかず、時間が引き延ばされたかのように感じる。ゆっくりと光景が流れる。 破損したテールランプの光。半円の曲線を引いて視界に焼きつく。 瞬時に巻き添えを察知する。逃れられない。 身体が硬直し、車内の音楽が聞こえなくなる。 ヤバい、死ぬ、そう思ったとき、無意識にハンドルを切っていた。 真横で爆弾が炸裂したかのようだった。まともに衝撃を食らう。誰もいない後部座席が瞬時に押し潰され、車体がひしゃげて大破する。 派手に弾き飛ばされ、ふたたびシルバーの車体に追突される。いつ止むとも思えぬ騒乱は、押しやられた先にあった対岸のガードレールに挟まれることでようやく停止した。 精神を蝕むような危険な音質が反響している。歪んだ車が発する軋みが、まるで瀕死の訴え――断末魔のようだった。いまだ止まらぬ連続音が自分の鼓動と呼吸だと気づく。 耳鳴りがする。急速に目の前が暗くなる。なにも考えられない。身体が痛いような気がする。 気づくと病院の個室だった。気絶しているあいだに救急車で運ばれたらしい。 のちに警察から聞いた話では 車通りが少ない早朝だったおかげもあって、横断歩道を渡る歩行者はいなかったらしい。 下手すれば通行人を巻き込んでたかもしれないと聞いて、背筋が凍った。意図せず殺人者になりたくもない。なにもなくすんで安堵したのは事実だった。 もらい事故の被害に遭って運がいいはずもない。だが、あれほど大破した現場を確認したうえで、関わった全員が軽傷ですんだのは良かったと見舞いに来た家族に言われ、母親に泣かれた。 だが一番の問題点は、そこではない。 見知らぬ天井があって状況がつかめずにいた、あの日。 ああ、生きてる、とぼんやり考えていたところに、妙に色白の、きれいな顔の女がこちらを覗き込んできて、 ――あたしが助けなければ、あんた死んでたんだからね! 真剣な眼差しで、そう言ったのだ。 続きはコチラからどうぞ!!! → カクヨム 内田ユライ 『ナイトステップ』 ちなみに裏ページはこんな感じ。 じつは小説の舞台は横浜。 表紙裏表紙をデザインしているうちに、ストックフォトで気に入ったヨコハマのスカイライン画像をみつけてしまったのでした。 海外のデザイナー様の作品なんですが、ヨコハマの風景の特徴をうまく捉えて、デザインバランスのよさがもうブッ刺さるというか。 すごい気に入って、どうしても我慢できなくて購入して使ってみました……すげぇカッコイイ……こういうデザイン描きたい……。(願望が違う方向に向かってる^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月23日 23時34分45秒
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