中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

昭和31年の地図に見る銭湯No.4 松乃湯(住吉町)

2021年01月15日 | レトロ探偵団

 昭和31年の地図を眺めていくと、関内にはもう一軒、銭湯があったことが分かる。それは住吉町6丁目の「松乃湯」だ。
 お風呂屋さんの屋号に松竹梅や鶴亀のような縁起の良い名前がつく例は非常に多い。東京都の例であるが、松の湯が36軒でトップだそうだ。竹の湯は19軒、梅の湯が15軒。
 そういえば昔、銭湯を舞台にしたテレビドラマ『時間ですよ』という番組があった。あそこに登場する風呂屋の名前も「梅の湯」だった。
 
 さて、昭和30年代の「松乃湯」であるが、もちろん私は入ったこともないし、この地図を見るまでは存在自体も知らなかった。
 だから想像でしか書けないのだが、この近くには新港ふ頭、職安、柳橋の寄せ場などがあったから、労働者が大勢利用していたのではないだろうか。入浴後は、前にも書いたけど、「三井商店」や「伊勢屋酒店」などの角打ち場でくつろいでいたはずだ。
 タイムマシンがあったら、そこに参加してみたいよ。

 ↓ 冒頭の地図を拡大して眺めることができるよ。


 「松乃湯」の隣には旅館「松乃荘」があった。名前が同じということから、おそらく同じ経営者だったのだろうね。となりのブロックにも旅館「清ふじ」というのが見える。これらはどういう旅館で、どんな人たちが宿泊していたのか、気になるところだ。
 
 「松乃湯」のある街区には相生町6丁目共同ビルが描かれている。これは多分、防火帯建築なんだろうね。昭和31年にはこの形であったが、その後、増築したのか、ずいぶんと伸びて大きくなっていることが、横浜市の地図から分かる。
(地図の右端に切り替えボタンがあるので、そこから昭和30年代の地形図を見ることができます)

 昔の地図を見るのは楽しいよね。尾上町6丁目には神奈川新聞社の印刷工場があったことも分かる。
 大江橋のたもとにあるガソリンスタンドは記憶がある。平成のはじめ頃まであったのではないかなぁ。道路を挟んで向かい側には「横浜ライオンビヤホール」が描かれている。ここは昭和50年代まで存在していたような気がするが……。

 ゆっくり眺めていると、他にもいろいろな発見があるから、時間に余裕のある方はよろしく。




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2 コメント

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酔華さん (イサ)
2021-01-15 12:52:43
連投ですみません。
横浜公園を抜けてYMCAの間を入って、サテンドールが有った側にも銭湯が有りました。
祖母、母、私で洗面器を抱えて通ってました。
勿論女湯に入ってました。
100迄数えろが辛かった事憶えてます。
今の時代だと虐待ですよね 笑)
へえ~ (管理人)
2021-01-16 10:17:18
>イサさん
YMCAの間を入って、サテンドールが有った側にも銭湯……
昔の地図を見ていたのですが、
気がつきませんでした。
確認してみます。

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