中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

季刊誌『横濱』休刊(2)

2022年05月24日 | レトロ探偵団

 機関誌『横濱』が休刊するということから、今まで横浜市が発行してきた広報雑誌を調べ始めたら、そこから現在の『広報よこはま』の前身である『横浜弘報』まで話が飛んでしまった。でも、これも面白いので少しだけ中身をアップしておこうと思う。

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 2段目に軍政部図書館ができたことを伝える記事。場所は市電弘明寺電停前の高工学校(現・横浜国大附属横浜中学校)敷地内で、カマボコ型の建物と書いているから、おそらく米軍兵舎の再利用なんだろうね。開館式には2,000人もの市民が正面広場に集まったという。あの敷地だから密集したようだ。

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 党派別得票の調が掲載されている。昭和24年1月23日に行われた衆議院議員選挙の結果である。
 日本社会党、民主自由党、日本共産党、民主党の順になっている。

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 財政局からの報告で、当時の納税率が66%であることが分かる。市民の3分の1は税金を納めていなかったのかぁ。
 戦災後の新築家屋の固定資産税を逃れている者も多かったようだ。また金庫にも課税していたことにビックリ。

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 昭和24年、風太郎(プータロウ)が2,000名を超えていた。そのうち600~700名は桜木町駅前にあった中区役所玄関、商店街の路地や軒下、あるいはバス待合所、吉田橋際の船の中で寝泊まりしている。

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 市営の質屋があった。場所は滝頭、浅間町、子安、西戸部だ。
 児童公園はこの年から始まったのね。

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 前回の記事で書いた弘報委員會。昭和23年12月に金沢区で設立されたのが最初で、各区でも次々と立ち上げられている。
 囲み記事でクイズが載っている。市電の一つの停留場から次の停留場までの距離が一番長いのはどこか?
 答えは小港から本牧。なぜかというと、この区間の両側は全部米軍の接収地で、市民が利用する施設や民家がなかったため、停留場は必要なかったからである。

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 最後のページはすべて納税に関するお願いだ。市民の3分の1が税金を納めていなかった時代、なんとか納税率を上げようと必死になっていたようだ。
 
 ということで、長くなってしまったので続きはまた後日に。

(つづく)


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4 コメント

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記憶と記録 (冬桃)
2022-05-25 08:39:19
「季刊誌横濱」も、中身をデジタル化して
なんとか残してほしいものですね。
紙物は紙物として残したいけど、いつか
ぼろぼろになってしまいますから。
横浜市立図書館 (管理人)
2022-05-25 09:56:25
>冬桃さん
デジタル化以前に問題があります。
図書館に現物が残っていないのです。
タイトル「横濱」、出版者「横浜市」で検索してみてください。
ひどいものです。
6件しかヒットしません。
それも創刊してからわずかの期間です。
どうして! (冬桃)
2022-05-26 17:54:37
 それはひどいですね。
 ショックです。
どうしてこうなったのか (管理人)
2022-05-27 10:15:33
>冬桃さん
残念ですね。
「市民グラフヨコハマ」は全部をどこかの図書館に残しているのに。

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