今月2日に、画期的な計算機な電卓カシオミニの誕生を記事にしました。(↓)
この電卓が登場する以前、一般的に計算の道具として利用されていたのが、
算 盤
・・・これを〝そろばん〟と読めない若い方が多いかもしれません。
今日は、その珠を弾く音〝パチパチ〟の語呂合わせから、『ソロバンの日』なのだそうな。
このソロバンの起源については、アステカ・アラブ・バビロニア・中国など様々あるそうですが、支那では紀元前から紐の結び目を使った計算方式や、算木を使用した籌(ちゅう)と呼ばれる独自の計算方法が発明されていたとのこと。
当時は紐や竹・木の棒で計算していたものであり、現在のソロバンのような珠の形状になったのは2世紀頃。
そして日本にこれが伝わったのは、室町時代末期。
中国では数を数えることを〝算〟と言い、それを行う盤だから〝算盤〟という漢字になるのは分かりますが、なぜ〝そろばん〟と言うのか?
これにはいくつかの説があるようですが、〝算盤〟の唐音で 「ソワンバン」 と言うことから、これが訛った・・・というのが、最も有力な説だそうな。
最近ではソロバンって言われても、見たことも聞いたこともない子供が沢山いるのでしょうが、私が小学生の頃は〝塾〟といえばソロバン塾のこと。
当時私の住んでいた田舎には学習塾とか進学塾なんて存在しなかったですし、ランドセルにソロバンを縦に突っ込んで通学する姿はごく当たり前の風情でした。
「ご破算で願いましてぇ~は~・・・」
学校帰りは、そんな声が響く小っちゃな教室でパチパチやってましたっけ。
私自身、決してソロバン自体は嫌いじゃなかったんですが、全珠連の3級を取ったところで塾通いを止めちゃったんです。
最大の理由は 「もっと野球をしたい!」 からでしたが、もうひとつワケが・・・。
それは、検定種目の中に 〝伝票〟があったからなんです。
これ、文庫本より少し小さめの伝票に数字が書かれていて、それをパラパラと一枚ずつめくりながら加減算をするんですが、私はこの伝票をめくる作業が何故か下手でした。
途中までうまくいっても、必ずどこかで引っかかる・・・短気な私は、
「えぇ~い、何でこんな小さな紙をめくんなきゃいけないんだ!」
小学生の私は、当時の会社経理に伝票計算が必要不可欠であることなど知る由もなく、放り出してしまったワケです。
※現在のソロバン検定では、パソコン時代を反映してこの伝票計算は無くなっているそうな。
でもたとえ3級程度のソロバン歴であっても、麻雀の点数計算で2ケタの暗算が人より早いことで、随分重宝がられました。😅
以前TV番組で暗算の達人が出てきましたけど、その殆どがソロバンの名人・・・なんでも頭の中のソロバンで計算しているとか。
子供さんの脳ミソ活性のためには学習塾よりもソロバン習わせた方が良いと私は思うのですが、いかがでしょう?
いや、それよりもこれから老化の一途を辿る私自身、ソロバン使って脳トレに励むべきかも。
苦手の伝票も無くなったことだし、段位取得目指して再チャレンジしてみようかナ?