被害者の遺留品からその臭いを頼りに足取りを追ったり、時には犯人に噛みついて逮捕に貢献するのが
警 察 犬
ですが・・・日本ではいつから導入されたと思いますか?
実は意外と古く、今からちょうど110年前の今日・1912(大正元)年12月1日からだったそうな。
この時は、英国からゴールデンレトリバーとグレートデンの2頭が輸入されましたが・・・果たして日本語を話す警察官と言葉が通じたんでしょうか?😅
その後しばらくして本格的な警察犬制度が整備され、現在では全国で3,000頭近くの警察犬が人間の約6,000倍もの鋭敏な嗅覚を生かして活躍しているのです。
ちなみに、警察犬はオスが多いんですって。
メスには、シーズン(生理)があって活動できない時期があるからなのだとか。
代表的な犬種は、ドイツで軍用犬として使われていたシェパード。
精悍な風貌と俊敏な動き・・・戌年の私も大好きですが、警察犬全体の60%を占めているそうです。
有名というか伝説的なシェパードの名警察犬といえば〝アルフ号〟
アルフ・フォン・ムト・ハイム号という厳めしい正式名称だった彼は1966(昭和41)年生まれで、当時の左翼テロ事件などの捜査で活躍。
あの 『あさま山荘事件』 (↓)では共犯者の捜索のため-15℃以下の山中を約8kmにわたって追跡し、犯人たちが隠したダイナマイトなどを発見する手柄を立てたことも。
10歳で亡くなるまでに警視総監賞2回、警察庁刑事局長賞2回、警視庁刑事部長賞9回など合計109回も表彰されました。
まさに名刑事も真っ青の捜査能力と実績です。
その他認められているのは
エアデール・テリア
ドーベルマン
ボクサー
コリー
ラブラドール・レトリバー
ゴールデン・レトリバー
で、全7種。
ただ中には例外もあり、地方には柴犬とかミニチュアダックスフントもいるそうな。
警察犬だけに全国の警察で彼らを飼育・管理していると思いがちですが、実はその殆どが 『嘱託警察犬』 といって、民間一般人が所有している犬を登録し必要時に出動させているんですって。 😲ヘェ~
もちろんどんな犬でも登録できるわけはなく、年1~2回の審査会で合格し、更に2年の訓練を経てやっと現場デビューできるという、大変な狭き門をくぐったエリート・ワンちゃん達なんです。(↓)
悪さをした人、もい警察犬に追いかけられたら抵抗しない方が身のためですョ。
実は以前私が経営していた葬儀社事務所のすぐ近くにペット霊園の 『東京家畜博愛院』 があり、ここで春・秋の年に2回、警視庁によって警察犬の慰霊祭が行われています。
今年7月まで272頭の警察犬が埋葬されているそうですが、私も霊園の前を通る時は心の中で敬礼していました。
犯人検挙に活躍した彼等に敬意を表して・・・。