「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの時事随想:学校機能のアウトソーシング

2023年02月23日 | 時事随想

 家庭の様々な役割を、学校は背負い込まされています。教育に関わる様々な内容に、時として厳しく責任を追求される学校の状況は、とても大変だと思います。いわば、家庭の機能のアウトソーシングが加速度的に行われていて、そのとばっちりを学校は受けていると私は考えています。

 ところで、学校教師の時間外労働が大きな課題となっています。月当たりの時間外労働が「過労死ライン」を大きく超えているとも言われています。教員を志望する人の数は減少傾向にあり、日本全国で教員が足らない状況となっています。こうした状況を改善する手段として、学校が今まで担ってきた業務を、アウトソーシングすることが必要となっています。例えば、部活指導を地域住民や関連組織を活用して行うことが話題となっています。また、私も行っていますが、放課後補習指導や土曜教室などで、業者を活用して子どもたちの学力アップを図る指導が、地方公共団体あるいは学校単位で行われています。

 今まで、学校は排他的な体質がありました。学校も教員にも職人気質があって、他には頼らずに全て請け負ってしまう傾向がありました。その体質を改善して、様々な外部人材を活用して業務を軽減し改善することに違和感がなくなってきました。学校機能のアウトソーシングのためには、まず意識の変革が必要です。また、実際の業務を円滑に行うために責任の所在や業務把握の必要性など、様々な考慮事項があるでしょう。多くの人たちを活用するためにも、そうした内容を相互に理解する必要があります。そのためにも、学校単位ではなく広範囲の情報交換が必要です。そして、学校を取り巻く社会全体がこうした変革を理解し支持する必要があるでしょう。

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