~ファンタジックな森のコテージハウスで、素の自分を取り戻す時間を~
50歳で東京から札幌へ移り住み、10数年・・・目指すは生涯現役セラピスト。
日々小さな幸せを見つけるアロマセラピストが綴るセンス・オブ・ワンダー。
木々に囲まれ、小鳥がさえずるアロマ・ヒーリングサロン グリーンアーチです。
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東京ステイの続きブログです。
二つ目の展覧会は、東京国立近代美術館で開催されていた【柳 宗悦 没後60年記念展 民藝の100年】に行ってきました。
一つ目がフィンランドのデザイン、続けて日本のデザインという2本立てです。
北欧と日本古来の手仕事を、同日に比べられるのも面白いかなと思って。
お仕事に関する以外での今年の私の学びは、ライフワークとして美術と文学に関することをしたいと思っています。
自分が小学生の頃から興味を持っていたことを、もう一度,この年齢になったからこそ感じる感覚で掘り下げたいのです。
雪がなく、スイスイ歩ける心地よさ。
地下鉄に乗り、東京の地中をモグラさんのように移動しましたよ。
キャリーバックを転がしながらこの行動力、ジムや朝のテレビ体操の成果を実感しました。
こちらの展示は、出版物が多く、工芸品の展示品が思ったより少なかった。
それは、展覧会のテーマのひとつでもある編集という観点から、出版物などの資料が必要だったのですが、薄暗い館内の中、時間も限られていたので、ゆっくり資料を鑑賞するまでには至りませんでした。
【民藝】とは、民衆的工芸を略した言葉。
柳宗悦をはじめとする何人かが、西洋の情報に接したモダン世代でありながら、日本のその土地ならではの生活に根付いて使われてきた生活道具の中に美を見出した。
モノには使われる目的があって、その環境や人々、社会、時代とつながっている。
工芸品を鑑賞しながら、そのまわりに息づく背景にも思いを馳せたのでした。
民藝だけあって、来館者もお着物をお召しになっていたり、民芸調のバックや服装の方もいらしたりと、フィンランドデザイン展とはまた違ったその場に合うスタイルで、空間の一部になっていました。
私自身の今の好みの問題ですが、日本的な民藝品より北欧のセンスが心地良く感じられました。
日本の色彩は、気候が影響してどうしても湿度や陰翳があり、その独特の暗い部分の良さは認めるのですが、自分の感覚には合わないのだなと感じました。
さてここは、美術館の【眺めの良い部屋】です。
超一流企業が立ち並ぶビルとの対比で、皇居の杜にほっとします。
窓の向こうの反対側に懐かしい母校があり、皇居のパワーの近くで8年も通わせてくれた両親を思いました。
美術部だったので、よく先生から展覧会のチケットを頂き観に来たことも思い出しました。
あの頃、両親の期待や想いとは反対に横道に逸れていった自分。
どんなにか心を痛めさせ悩ませたことでしょうか。
特に母は板挟みで苦しんだと思う。
両親からの無償の愛が当たり前すぎて、気づかなかった。
その守られている蚕の繭のようなものを自分で打ち破りたいという、自立心や若さが持つ残酷さもあった。
誰でも少なからず通る道なのでしょう。
今、こうして気づくこと、大人になって自分が反対の立場になった時に、折々に気づいたこと。
無償の愛はそれぞれの形で違っていても、それが巡り巡って次世代へと受け継がれていく。
日本で育まれた工芸品は、普段の生活で使われることでその輝きを増す。
人は、目的にあった便利なモノを造り出し、暮らしの中で使ってきた。
生活に密着した機能に優れたモノは、美しさも兼ね備える。
モノを慈しみ、愛着を持って使うことは、日々の暮らしを豊かにして潤いをもたらす。
それは自分自身を大切にすることにも通じるのではないでしょうか。
地味で控えめだけれど、芯があり温かさを感じる工藝品。
まるで昭和の母世代のようですね。
目立たないけれど、いつも寄り添って支えてくれる・・・母のようです。
1泊2日の良い旅でした。
帰りも空いていて、2席空いている前の席を勧められました。
で、また滑走路。 カッコイイ。ワクワクする。
立ち並ぶビル群に向かってGo!
レインボーブリッジ。
ハートの形は何でしょう?
境目が美しい・・・。
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