久々に外出した先の

某ホテルで聞いた話なのですが、

この夏、英国でロックダウンが

緩和された後、サービス業界は

本当に人手不足に悩んだらしいです。

 

「うちのホテルも実は

本来かきいれ時の8月に

2週間営業を休止しました・・・」

 

「えっ、それはコロナ感染者が

出てしまったからですか?」

 

「違います。従業員の

確保が出来なかったんです」

 

コロナ前までは

レストランのサービススタッフが

ちょっと発熱していても本人が

「夏風邪です。薬をのんだので

大丈夫です」と言えば

「わかった、無理しないでね」で

仕事を回せていたのが

コロナ以降は少しでも喉が痛いと

「夏風邪と思うんですけど・・・」

「いや、でも万が一があるから

仕事に出てこないで。

可能なら検査を受けてきて」

 

「おかげさまで当ホテルでは

この夏の従業員の感染者はゼロ、

結果だけを見れば『じゃあ何も

仕事を休ませなくても

よかったじゃないですか』かも

しれませんけど、でも

そんな危ない橋は渡れません。

スタッフには少しでも

体調不良を感じたら

絶対に休むように強く言って・・・

結果、どうしても営業に必要な

人数を集められなかった

時期が出て・・・経営的には

苦渋の決断だったんですが・・・」

 

「いやでもそれは正しい判断、

英断ですよ、本当に」

 

我々が泊まったホテルから

少し行ったところにあるホテルでは

ある日バーのスタッフが複数名

コロナに感染していることがわかり、

結果その翌日から

全営業を休止することになり、

でもその時点で連泊中の

お客は何名かいらっしゃるし、

今まさにホテルに向かわんと

移動中のお客は山ほどいて、

しかも問題はホテルだけじゃなく、

併設しているレストラン・バーも

予約をすべて取り消さなくては

ならなくなり大騒ぎだったそうです。

 

「でもそれもホテルとしては

正しい姿勢ですよね」

 

「そうです、正しい対応です。

ただその対応の結果生じた

損失を想像すると、

他人事ながら胃が痛くなります」

 

「そうですよね・・・食品ロスだけでも

かなりの額になりますものね・・・」

 

なおここから話は空転し

「しかし何故コロナ以前の我々は

多少の体調不良を抱えていても

無理して仕事に出ていたのか」

みたいな話になり・・・

 

 

38度の熱が出ても

仕事に穴をあけるよりは、と

解熱剤を飲んで仕事に出て、

でもその結果、その風邪を

周囲に感染させていたかも

しれない、それはある意味

迷惑行為ですよね、という・・・

 

それがたとえ

ただの風邪であっても

「他の人に感染させては

申し訳ないので休みます」と

言える社会は理想・・・ですけど

私はやっぱり薬をのんで

平気なフリをしちゃう気も・・・

 

その点今は

リモートワークが普及して

何よりだとは思うのです。

 

ただどうしても現場に

出なくてはならない仕事を

持つ方たちのためにも

迂闊に感染を広げないよう

私は今後も

気を付けて行動したい。

 

同時に崖っぷちのサービス業界に

貢献する意味でも

ある程度の外出は実行したい。

 

手洗いうがい、続けます。

 

 

まあ私は虫垂炎

(つまり盲腸)になっても

出社を続けた人間では

ございますけど

 

虫垂炎は

感染症じゃないですし、ねえ

 

そういう問題じゃないですよ

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