ところで現在

一時預かり中の仔犬

(盲導犬候補生)

(月齢6か月)は

潜在能力的には

非常に高いものを

隠していそうな

感触はあるものの

・・・いや本当に

私がこれまで面倒を見た

我が家のアーシーや

こないだまで預かっていた

月齢4か月ちゃんとは

あまりにも気質が違って

素人である私には

そこらへんがどうしても

見極めきれない

思いがあってですね。

 

 

いい子なんですけど、

賢そうなんですけど、

どうにも手応えが

ふにゃふにゃしている・・・

 

家庭犬になるぶんには

まったく問題

なさそうなんですが

(おっとりした優しい犬として

多くの人に愛されそうな予感)

盲導犬としては

これで大丈夫なのか?

 

いやそれともこれが

盲導犬に真に

求められる気質というもので

アーシーがむしろ

規格外の性格の持ち主・・・?

 

ここから優れたパピーレイザー

(旧称:パピーウォーカー)

(盲導犬候補生が訓練学校に

入学するまでの期間

仔犬を家庭に迎え入れ

『人間との生活』を犬に

教える役目の人)の元で暮らし

優秀な訓練士さんに

学校で教えを受けたら

もしかして・・・

 

化ける・・・?

 

ちなみに盲導犬協会の

担当者さんによれば

この子の将来の選択肢には

『繁殖犬』も

入っているのだそうです。

 

6か月ちゃんは純粋な

ゴールデン

レトリバーなのですが

「盲導犬協会において

現在もっとも育成

成功率が高い犬種は

ゴールデンレトリバーと

ラブラドールレトリバーを

かけ合わせた

クロスブリードです。

この子だけではなく

この子の兄弟犬の

育成状況なども確認し、

彼らの血統に我々が望む

資質があると判断できたら

この子自身ではなく

この子の子供たちを

盲導犬として

育成していく可能性も

あります」

 

さて6か月ちゃんを

我が家に残して

担当者さんが帰った後

わが夫(英国人)は

何か考える表情で

「この6か月ちゃんが

盲導犬ではなく繁殖犬に

なる場合・・・この子を

我が家に滞在させることは

可能なんですかね?つまり

我が家を繁殖施設として

協会に登録する、みたいな」

 

「・・・君は

そんなことがしたいのか?」

 

「いえ、犬の繁殖は大変です。

家も仔犬くさくなりますし。

でも可能性として

そういうことはアリですかね?」

 

「まあ・・・それは

手続きを踏めば・・・」

 

「あ、でも話によれば

盲導犬協会の仔犬出産施設は

確かイングランドにのみ

存在するんですよね。

スコットランドには

繁殖補助家庭はないと

聞いたような・・・

でもコロナで状況が

変わっていたりするのかも・・・」

 

「だから君は

そういうことがしたいのか?」

 

「いえ、僕は過去に何軒か

仔犬繁殖中の家に

お邪魔したことがありますけど

ああいう家は例外なく

仔犬系アンモニア臭で

満ちていました。

その一方でその家の人たちは

そのニオイに全く

気付いていませんでした。

僕たちの家はもうニオイ的に

すでにかなり危険なので

これ以上危ない

真似はしないほうが・・・」

 

「そこらへんの危機はさておき

純粋に我が家を生まれたての

仔犬で満たしたい欲

実は君にはあったりするのか?」

 

「ないです。全然ないです。

でも仔犬の集団、それも

生まれたては可愛いですよね。

6か月ちゃんの子はきっと

可愛いでしょうね。

ゴールデンとラブラドールの

クロスブリードになるなら

アーシーにそっくりな子が

たくさん生まれる

可能性もありますよね・・・」

 

妻として夫の真意を

測りかねている今日この頃です。

 

 

 

繁殖施設が

イングランドにのみ

存在するというのは

そうやって拠点を集約することで

協会側も専門家を必要に応じて

各施設(家庭)に

派遣しやすい、という

利点があるわけです

 

なおコロナによる

ロックダウンの間

英国盲導犬協会は

繁殖活動を休止したため

現在仔犬不足であるそうな

 

盲導犬協会とはかかわりのない

一般ブリーダーの協力を経て

優良な資質を持った仔犬を

スカウトしたりも

しているらしいです

 

しかし生まれたての

仔犬集団か・・・

 

集団か・・・

 

目つきが変になり始めた

Norizoさんに

「その橋だけは渡っちゃアカン!」

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