英国盲導犬協会の

訓練士さんに付き添われて

先日歩行訓練を行った

一時預かり中の仔犬

(盲導犬候補生)

(月齢10か月)と

私ですが、訓練終了後、

訓練士さんが帰って行くと

仔犬は傍目にもわかるほどに

悲しそうになってしまいました。

 

たぶん前回我が家に滞在した時

訓練士さんと歩行訓練に出た日が

滞在最終日であったため

仔犬なりに訓練の途中から

「これが終わったら

自分のおうちに帰れる」と

思っていたのではないか、と。

 

鼻を鳴らしつつ

台所の床に座り込む

10か月ちゃんの姿を見て

しかし私が思ったのは

「・・・あれ、この子、今、

わが愛犬アーシーから離れて

違う部屋にいるな」

 

それまで仔犬は常に

アーシーの隣に

引っ付いていたがったのです。

 

それがこの時アーシーは

ストーブ前、仔犬は台所。

 

これは・・・

 

自立の一種・・・?

 

なお20分もすると

仔犬はさきほどまでの

落ち込みもどこへやら、

またアーシーにちょっかいを

かけ始めたのですが、

 

 

この日の夕方、

夫(英国人)が声をかけると

アーシーを室内に置いて

夫のお供として

野菜畑まで歩いて行って

・・・君、朝までは

アーシーと一緒じゃないと

外にも出たがらなかったよね?

 

夜になったらなったらで

今度は庭から帰って来なくなり

(これまでは日が落ちると

暗闇が怖いのか

外に出してもすぐに

家に戻ろうとしていた)、

なんか君、一気に

自立が進んだというより・・・

 

怖いもの知らずになった・・・?

 

この変化が仔犬にとって

いいことなのかそうでもないのか、

判断は後日のこととなる模様です。

 

 

暗闇の中、いくら

名前を呼びかけても

帰ってこない仔犬に

業を煮やしたわが夫は

一計を案じて

アーシーを呼び

傍に座らせ

「アーシー!いい子だ!

呼んだらすぐ来る!

これぞ名犬!アーシー

いい子いい子!」

 

次の瞬間、墨汁色の

外気を突っ切って

家に飛び込んできた

仔犬ちゃんは

全身をふるわせて

「私のことも!褒めて頂戴!」

 

・・・嫉妬の力は偉大なり

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