広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第20号(2021年9月号)は、「親離れ」です。
いつまでもべったりと私に甘えてきます。ちゃんと親離れできるか心配です。
「いつまでも甘えてくる」と心配されているということは、「他の子と比べて、うちの子は私から離れたがらない」と感じておられるのだと思います。
子どもの個性や成長の仕方はそれぞれです。他の子との違いはあまり気にせず、甘えを受け止めてあげてください。
子どもの心は、甘えと反抗(自立)を行ったり来たりしながら成長します (子育て通信 Vol. 2)(Vol. 11) 。
しっかり甘えた子は、ママが目の前にいなくても、ママの存在を心で感じることができるようになります。すると、ワクワクを求めて1人で歩きはじめます。自立の第一歩です。
その時ママが温かく見守ってくれると、「これでいいんだ」と自信がつきます。それでも、遠くまで行き過ぎて不安になると、泣きながら駆け戻ってきます。これが「甘え」です。
ママはしっかりと抱きとめます。ママの腕の中で安心を取り戻した子どもは、また興味のある方に歩き始めます。このようにして子どもは、だんだんと遠くまで、一人で歩いていけるようになります。
ですから、子どもの自立に必要なのは、
①「ママはそばにいてもいなくても、ボクを思ってくれている」という安心感
②「○○をしたい!」という、意欲・好奇心
③「自分でできる」という自信です。
甘えを受け止めることで安心感を与え、反抗(自立)を見守ることで自信をつけてあげてください。
そうはいっても、いつも甘えを受け入れてやれるわけではありません。そんな時には、「今はしてあげられないけど、あなたのこと大好きだよ」と伝えてください。子どもは甘えられなくても、「愛されている」と安心します。
「大好きだよ」と言える余裕がない時は、ママ自身ががんばり過ぎている時です。自分の時間を持ったり、誰かに子どもを見てもらったりして、気持ちをリフレッシュしてください。
◆ 甘えてきた時は、安心を求めて駆け戻って来た時だと理解して、しっかり甘えさせてあげてください。
◆ 甘えさせてあげられない時は、「でも、あなたのこと大好きだよ」と伝えてください。
◆ お子さんがなにかに夢中になっている時は、できるだけ見守ってあげてください。おもちゃや本を置いたり、公園に連れて行ったりと、「興味が広がる環境」をつくるのはいいことです。
◆ イヤな事に出会うと、子どもは泣きながら甘えてきます。「残念だったね」「悲しかったね」と抱きしめてあげてください。やがて子どもは、自分で気持ちを立て直すすべを身につけます。
◆ 日頃から、5分でいいので、「ぼくだけのママの時間」を持つといいでしょう(子育て通信 Vol. 4)。
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(「子育て通信20」完)
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