第372話)小学3年生の声~「心の参観日」 | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

今年(2021年)は、コロナ禍が続くなか、講演件数は前年の半分程度にとどまりました。それでも初めての貴重な体験もありました。
 


<透明マスクを着用して講演しているところ>


● 同じ小学校から「教職員研修」「PTA講演」「児童向け」の3つの依頼がありました。その小学校は、学校経営計画で自己肯定感を高めることを目指しているということで、私のブログ記事や講演内容に目を止めてくださったとのことでした。

● 小学校での「心の参観日」で、初めて3年生向けの講演「自分らしくかがやいて生きる」を行ないました。これまで、6年生から4年生までには話したことはありましたが、3年生は初めてでした。

● 公民館と小学校PTA共催の「家庭教育講演会」を、対面とオンライン配信のハイブリッド講座で行ないました。主催者さまの企画によるものです。コロナ禍でも、多くの保護者の皆さんに聞いてもらうことができました。

今日は、小学校3年生向けの講演についてのご報告です。



講演のタイトルは「自分らしくかがやいて生きる」でした。伝えたいメッセージの基本は、中学生と変わりません。

愛され、大切にされていることに気づいてもらい、自分もまわりの人も好きになってほしい。自分を大事にでき、まわりの人も大事に思える心を持ってほしい。人と比べるのではなく、自分らしく、喜びの多い人生を歩んでほしい


……といったところです。

小学校3年生に分かってもらうには、どう話すか、どんな言葉を使うか、どんなたとえ話をするか、いろいろ工夫をしました。それでも、子どもたちの心に届くかどうか、不安でした。でも、感想文を見て驚くと同時に、感激しました。

◆お話を聞いて、自分らしく生きることにほこりを持とうと思いました。今まで、自分のできないことに、「自分はこんなこともできないんだ」、「自分だけができない」とばかり思っていました。でも今は、「できないことがあって当たりまえ、これが自分らしんだ」と思えました。(小3)

◆お話を聞いて、心のことや、親子のことがよくわかりました。もしだれかがこまっていたらてつだってあげて、みんなからひつようとされて、わたしはいてよかったなと思えるようにがんばりたいです。(小3)

◆私は、「どうしてこんなに毎日べんきょうしなきゃいけないの?」と思った日がなんどもありました。でもべんきょうはしょうらいのためとわかりました。めんどうくさいからやりたくないという気もちもあるけれど、大人になってこうかいしないよう、もっとべんきょうしたいです。(小3)

◆ぼくはひつようにされていないと思っていたけれど、ちょっとかんがえがかわりました。がんばらないといけないとか、なにかやくに立たないといけないとか、考えすぎなくていいんだと思いました。(小3)

◆お話を聞いて、お母さんやお父さんにとても愛されていることを知りました。みやたさんが「役に立ってなくても愛されている」と言ってくれたおかげで、すこし自信をもてました。(小3)

◆いじめの話で、「いじめる方が100%悪い」ということを、はじめて知りました。いじめはぜったいにしてはいけないことがよくわかりました。(小3)

◆お話を聞いて、わたしは生きてていいんだと思いました。しっぱいはせいこうのもとだと聞いて、しっぱいをこわがらなくてもいいんだと思いました。今日の話を、おとなになってもわすれないようにします。(小3)



子どもたちは、私が思っていた以上にいろんなことを感じ、いろんなことを考えていたのです。

 


<「心の参観日」のスライドより>


同時に、小学校3年生にして、「頑張らないと愛されない」「みんなと同じようにできないとダメ」というプレッシャーを感じている子が多いことに、心が痛くなりました。

子どもたちに話したことの一節を紹介して、今日のご報告を終わりたいと思います。

--------------------
みなさんが頑張っていい成績を取ると、お母さんはうれしいです。でも、成績がいいから、みなさんのことを好きなんじゃありません。

もし皆さんの家に、成績優秀、スポーツもなんでもできるスーパー小学生が現れて、 「おとうさま、おかあさま、代わりに自分を、この家の子どもにしてください」と言ったら、お父さん、お母さんは、皆さんとその子を取り替えると思いますか?

絶対に取り替えません。
親にとって、我が子の代わりなんてどこにもいないんです。

我が子を愛していない親なんていません。
皆さんを大切に思っているのは、お母さんやお父さんだけではありません。
ここにおられる先生方も、仲のいい友達も、みんな、皆さんの幸せを願っているんです。
それだけじゃない、この社会が、日本という国が、子どもたちの幸せを願っているんです。

「いない方がいい」なんて子は、ここには一人もいません。
皆さん一人ひとりが、大切な子ども、必要な子ども、生きる価値のある子どもなんです。
--------------------

(第372話 完)

 

 

 

◆少しでも多くの人に見てもらえるよう「人気ブログランキング」に登録しています。
1日1回、ここをクリックして応援(投票)してもらえるとうれしいです。

 

 

◆ 「親も子も輝く子育て」の記事一覧
子どもへの接し方を少し工夫するだけで、子どもの目は輝き始めます。親も、優しい気持ちと自信を取り戻します。

 

 

◆ 「バックナンバーへようこそ」
過去記事をカテゴリーに分けて、読みたい記事を見つけやすくしてあります。

 

 

◆ 心に寄り添うメッセージ集~シリーズ「君へ」 
生きる希望を探している子どもたちに贈る、私からのメッセージ集です。
でも、子どもたちが一番求めているのは、お母さんやお父さんから、こう言ってもらえることではないでしょうか。

 

 

◆講演のご依頼をお受けします
子育て講演、PTA講演、生きがい講演、中高生向けのキャリア講演をうけたまわります。心あたたまる感動と、やさしい気持と、夢と希望をお届けします。

講演の詳細はこちら
講演に関連する記事一覧はこちら
講演のご依頼方法はこちら

 

 

◆みやた あきらの facebook はこちら