都市神話：感謝の気持ち?

世の中には、幸せに生きるヒントになる言葉がたくさんあります。ところが、それが神話のごとく拡散するなかで、誤解されたり、違う意味に伝わったりして、かえって人を苦しめることがあります。

たとえばあなたは、「感謝の気持ちを持ちなさい」と言われたり、言ったりしたことはありませんか？

確かに人は、感謝を感じている時、幸せです。でも、感謝って、「感謝しなさい」と言われて感じるものではありません。

「感謝の気持ちを持ちなさい」と言われても、ちっともうれしくないですよね。幸せな気持ちになるどころか、押しつけがましい言い方に反発する気持ちになりそうです。

または、感謝の気持ちを感じない自分がダメ人間に思えて、よけい落ち込むかもしれません。

感謝を感じることができれば、人は幸せです。でも、感謝の気持ちがないからといって、その人が悪いわけではありません。

「感謝の気持ちを感じるにこしたことはない」だけです。

ではもしあなたが、あなたの大切な人に、感謝を感じてほしい時には、どんな声掛けをすればいいのでしょうか？

「あなたのこと、大好きだよ。みんな、あなたのことを大切に思っているよ」
「みんな、あなたのことを応援しているよ。困ったことがあったら、なんでも言って」
です。

感謝は、大切にされたり、助けてもらうことで、自然に感じるものです。

「感謝の気持ちのない人」なんていません。その人は、「自分は大切にされていない」と感じているだけなのです。

あなたの大切な人に、「大好きだよ」「応援しているよ」と伝えてください。

もしあなたが、感謝を感じなくても、自分を責めないでください。そして、あなたを大切にしてくれている人たちを思い出してください。（完）

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