第379話)不登校~親も自分を責めてしまう | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

子どもが「不登校」になったときの対応は、「無理をして学校に行かなくてもいいよ」が基本です。

親としては、心からそう思うのはなかなか難しいことですが、少なくともお子さんに対しては、「無理して行かなくてもいいよ」と伝えてください―― 「第378話」では、そんなお話をしました。



ただ、親が心からそう思っていない場合、問題が生じることがあります。

◆子どもは、親の気持ちに敏感です。親の気持ちを見透かして、「本当は、学校に行ってほしいんでしょ」「私のこと、ダメな子だと思っているんでしょ」などと、反発することがあります。

◆親も不安でたまらないのに、「無理して行かなくてもいいよ」と言うことは、親にとってもストレスフルなことです。親も苦しくなり、余裕がなくなります。


そんな時には、私は、次の3つをアドバイスしています。

1)情報を集める

学校に行かなくても、幸せに生きている人は多くいます。もし勉強したくなれば、学校以外にも学びの場はあります。高卒認定試験で大学を受験することもできます。

そういった情報を、ぜひ集めてみてください。「なーんだ、本当に、無理して学校に行かなくてもいいんだ」と思えますし、お子さんに、「こんな道もあるから大丈夫」と、情報提供することもできます。

2)親もありのままの自分を受け入れる

子どもが不登校になると、親は、育て方が悪かったのではないかと、自分を責めます。


「それくらいのことで、なぜ学校に行けないの」「家ではあんなに元気なのだから、学校に行けるでしょ」と、子どもの不登校を許せない気持ちを持つときがあります。そうすると、子どもを許せない自分を責めて、苦しみます。

「無理して行かなくてもいいよ」と言うことは、「ありのままの我が子を受け入れ、認める」ということです。ということは、あなたも、「私はわたしでいい」とご自身を受け入れてみてください。我が子を許せない気持ちになる自分を、許してみてください。「子どものことを思えばこそ、子どもを許せない気持ちになっちゃうんだよな」って。

3)頑張って生きているお子さんに100点満点を

お子さんが生まれたときのことを思い出してみてください。ちっちゃな体を初めてその腕に抱いたとき、何を願ったでしょうか。ただただ、「元気に育ってほしい」だったのではないでしょうか。

もし、お子さんが大ケガをして、集中治療室に入ったら――そんな時、親は何を祈るでしょうか。「車イス生活になってもいい、どうか、命だけは助かってほしい」ではないでしょうか。

子どもにとって、学校に行けない状況というのは、大人が思う以上に深刻な状態です。「学校に行かなければ」と頑張ってきたまじめな子ほど、追い詰められています。時には、「生きていたくない」とさえ思います。

今、頑張って生きているお子さんと、あなた自身に、100点満点をあげてください。

第381話へ 続く)

 

 

 

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