広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第30号(2022年6月号)です。
園に迎えに行くと、いつも一人で遊んでいます。人間関係をうまく築けない子になるのではと心配です。
一人で遊べるというのは、とてもいいことです。楽しいことを自分で見つける力があるだけでなく、夢中になっているわけですから、集中力もあるということです。
それがお子さんの個性であり、良いところです。心配ありません。
楽しいことを見つける力があるのですから、これから成長する中で、お子さんなりの楽しい友人関係を見つけることでしょう。
一人遊びが多くても心配はないのですが、できればいろいろな遊びを覚えて、「楽しいこと」が増えるに越したことはありません。
ママにできることがあるとすれば、本人が「みんなと遊びたい」と思える環境を作ってやることでしょうか。園はそういった環境の一つですし、公園やオープンスペースに連れていくのもいいでしょう。
ただその時に、「もっとみんなと遊びなさい」など、本人の意志に反してみんなと遊ばせようとしないでください。繰り返しそう言われると、「一人遊びが好きなボクは変な子なんだ」「みんなと遊ばない私はダメな子なんだ」と、勘違いするようになります。せっかくの個性を台無しにするだけでなく、自信のない子にしてしまいます。
小さな子は、本能的に知らない相手を警戒します。相手が初めての子だと、一緒に遊びたくても仲間に入れないことがあります。
そんな時は、ママが相手の子に声をかけるといいでしょう。「なにして遊んでるの?」「楽しそうだね」などと。
自分の一番の味方であるママが楽しそうに話をしているのですから、警戒しなくてもいいんだと思えます。
◆子どもには、それぞれの個性があります。一人遊びを楽しんでいる(夢中になっている)なら心配ありません。楽しいことを見つける力があるのですから、お子さんなりの楽しい友人関係を見つけていきます。
◆「みんなと遊びたい」と思える環境を作ってやるのはいいことです。ただ、「もっとみんなと遊びなさい」など、ムリに遊ばせようとしないでください。
(「子育て通信30」完)
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