庶務課のFさんは自分が飲むお茶を給湯室で毎日淹れます。
ある日、給湯室に柏木さんがいる時に
Fさんが入ってきて、お茶を淹れる準備を始めました。
Fさんは来客用の茶筒を取り出し
お茶を淹れようとしてたので、柏木さんは言いました。
柏木さん「それ、来客用のお茶ですよ」
Fさん「うん。わかってる」
Fさんはわかっていて、来客用のお茶を使って
毎日淹れていました。
来客用のお茶は社員用のお茶より高くて良い物。
Fさんはそれをわかっていて使っている。
あぁ、ヤなヤツ!!
しかも、Fさんは庶務課。
(※庶務課は社内の備品等の管理全般を行う部署なので、もちろん茶葉の購入等もしている部署になります)
実は、来客用のお茶を使う人がFさんの他にもいます。
その人もやっぱりおじさん。
おじさんという人種はそういうものなのだろうか?とさえ
疑ってしまう…。
※しかしながら、同じおじさんでもO課長はちゃんと社員用の茶葉を使用しています。
そこで、柏木さんは考えた。
来客用の茶筒に社員用の茶葉を入れてみよう。
そして、何も書いていない予備の茶筒に来客用の茶葉を入れ
その事は来客時にお茶を用意する女性社員全員に周知して、いざ実験スタート。
数日後、Fさんが独活の大木にこんな事を言っていたのを
柏木さんは聞き逃しませんでした。
Fさん「最近、お茶が美味しくなった気がするんだよな♪」
Fさんが来客用のお茶だと思って飲んでいるのは
社員用のお茶。
たぶん、彼はお茶の味をわからない人種なんだと思う。