そもそもモロッコでは図工と言う科目自体新しく、親世代は図工が無かったはずです。
比較的新しい教科なので、教える先生のレベルも経歴も謎。
息子達に図工の話を聞いても、絵具も滅多に使わないし、大したことは何もしてない印象でした。
しかし学年が終わり使わなくなった教科書をパラパラ見て見ると、内容が可愛いくて驚き…!
これは小学4年の教科書なのですが、イスラム建築デザインやモロッコのモザイクタイルのデザインなど、
むしろ大人がやりたい塗り絵ブックになっていました!
写真上はモロッコの公共の水場デザインとヘンナデザイン。
写真下は絨毯のデザインとドアと壁デザインですが、どれも例が示されてあって、
モロッコデザインが全く初めてでもスムーズに描けるようになっています。
一度、息子が4年だった時にインスタで紹介したら反響が大きく、
いつか雑貨店で取り扱いたいと思っていたのですが、遅延した荷物と一緒にようやく入荷できました。
この教科書を見てわかる通り、モロッコではアート=手工芸です。
手工芸が身近に溢れ職業としても多いので、日本の図工と比べると指導に大きな違いがあります。
子ども自身の画力や創造力を伸ばし、小学生で絵具から粘土、版画まで様々な技巧が学べる日本の図工。私も小学生の時は図工が大好きでした!
一方モロッコはかなり職業的。(といっても実技は少ない)
そもそもイスラムでは人物描写が好まれないので、装飾デザインの理解がメイン。
前回の記事でも紹介した図工作品も↓みんな同じように作業として行っている事に特徴が出ています。
子どもにはもっと創造力を付ける授業をして欲しいなぁという不満もあるのですが、
教科書の内容はモロッコデザインに興味のある大人には適しています(^^)
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