シャルバーグ八千代の＜フランスの田舎から＞:同じ動物でもそれぞれ好みが違う！

2022年01月11日

同じ動物でもそれぞれ好みが違う！

最近の事件。
先週の土曜日、ジョスランのマルシェにいつものように買い物に行き帰ってから、
すぐ使うもの、冷蔵庫にしまうもの、野菜室にしまうものなど仕分けをしていた。
予約の生クリームとバターは、バターの方はまだ使う分があったので、
生クリームだけいつも使う冷蔵庫に入れ、
買ったばかりのバターは別の冷蔵庫に入れようとテーブルの上に置いた、はずだった。
が、なんだかんだと他のものを片付けているうちに、多分忘れたと思う。
だいぶ経ってからオリヴィエがバターのうちの名前が書かれた切れ端を庭で見つけたと持ってきた。
ゴミ箱でも漁った？いやそんなはずはないし、バターを食べられた？と私に聞く。
えっ、そんなはずないけど・・・とあちこち探したが、ない。
はっと、テーブルの上に置きっぱなしだったかもしれないと思い出した。
やられた！買ったばかりのを丸ごと食べられた！
まあ、忘れた私が悪いのではあるが、まったく困ったものだ。
そして今朝は久方ぶりに置きっぱなしだったオリヴィエの、安いからまだいいけど、
スニーカーを齧られた。

本当にしばしば書いているが、前のYUKIはこんな悪戯ではなかったし、
本当に我慢強く待つ犬だった。
顔が今のYUKIより尖っていて、ラブラドールで、ラブラドール・レトリバーではなかった。
鼻が曲がっていて歯が普通に生えることができなかったが、無事何でも食べていた。
遊びについてはボールに目がなく、ボールを放って遊んでもらうことが至上の喜びだった。
飽きることなく何回でも放ったボールを咥えて持ってきては、次を催促したものだ。
ところが今度のYUKIは、ボールを放っても取りには行くが、持ってこない。
あまりそれには興味がなく、何でも引っ張り合うことの方が好き。
クッションなどでそれをやったらたまらないので、それ専用のおもちゃを買った。
が、とにかく力が強いので、私などはいつも途中で降参してしまう。

どちらも水に入るのは好きだが、どちらも泳ぎを教えていないので、
深そうなところには注意深く絶対に入らない。
いざとなれば本能でちゃんと泳ぐと思うが、少なくともそういう状況には用心深い。
その辺りの慎重さは性格というより、これもあえて危ないところには行かない本能かもしれない。

当然これも本能というか、必要なことで、散歩は大好きだ。
いつもこの広い畑を、特に今のYUKIは必ずある時点で縦横無尽に走り回る。
もう気が違ったかというくらい、ぐるぐる回ったり、はるか先まで行っては戻ってきたり。
それを見ているだけでこちらの気持ちもスッキリするほどだ。
盲導犬に使われている犬種だからもっと大人しいかと思っていたが、いやいや、活動的。
あるときFBでラブラドール・レトリバーの盲導犬がハーネスを外した途端、
獣医さんのところで嬉しそうにあちこち走り回ったという記事を読んだ。
そこにも「本来の性格を訓練でちゃんと抑えている」、「偉い」とあり、驚いた。
そうか、YUKIのようなのが本来で、訓練で自分の仕事をきちんと認識しているのかと感心した。
我が家で甘やかされているYUKIが素でこうなのは仕方がないと納得。

一方猫の方も、オスとメスの違いはあれど、
以前のタンタンと今のタンタンでは
面白いほど性格というか嗜好が違うのには驚く。
前のタンタンは男の人があまり好きではなく、
いつも私にだけくっついていた。
ところが今のタンタンは反対で、
どちらかというとオリヴィエの方によく甘える。
そして面白いのが、
雨が降っていて外から帰ってきた時の違いだ。
前のは一体どこをどうやって歩いて、
いや走ってくるのか、まず濡れていた試しがない。
ところが今のは濡れることを全く気にしない。
びしょびしょになって帰ってくることもあるし、
毛に水滴がついているので雨だと分かったり。
うちは猫をお風呂に入れたことはない。
というのもオリヴイェは猫を水に入れるのに反対だからだ。
でも今のタンタンなら難なく受け入れると思う。
以前のタンタンばあちゃんだったらこちらが怪我をすることを覚悟、
いやもうそれ以前で逃げ出しているだろうけど。

人間はそれぞれ性格も嗜好も違うのが当たり前だが、同じ種類の動物でも本当に違う。