コロナ禍で気づいた事実と最近のしっかり家庭の変化 | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 新型コロナの影響がではじめてもうじき2年となります。この2年の変化はかなり劇的で、授業中にマスクをしてやるのが当たり前になったり(これまでは失礼と思い、冬場など外ではマスクをしていても家庭先では外していた)、オンライン化が一気に進んだり(以前はスカイプも使えないお母様が大勢いて、とてもオンラインでやれそうにはなかった)、それに伴い、海外家庭への授業などもできるようになりました。

 

 本を出すに伴って、取材などを受けることも増えたのですが、ほとんどオンラインになりましたね。

 

 プライベートの方では、バンドはせっかくアルバムを出したのにプロモーションやツアーは止まったし、疎遠になった人も多くて、結婚も遠のいた感じがします(笑)

 年をとると、もちろん、バンドや芸事の多くは商品価値が落ちていきますから、政府や自治体、メディアの対応などをみて、かなりイラつき、信頼が薄れた部分などもあります。また一方で、そういう意味では一人でイラついてもしょうがないので、「しょうがない」と力が抜けた部分もあります。

 

 来年あたりに、この騒動一連の科学的な知見も出るでしょうが、とんでもない事実が出てきそうな気もします。少なくとも、ADEはあったと思いますし、2021年の超過死亡がかなり増えていることも気になります。(気になる方は各自検索してください)

 

 さて、教育の方ででは、一気にオンライン、IT化が進みました。技術的にはとっくにできたはずなのに、このようなことがないと公教育が動かないのもよくわかりました。私立は非常に対応が早く(そもそもすぐに対応できたところも多い)、また、大手塾でも対応に差があり、いろいろな意味で本性が見えた思いです。

 

 この流れの中で気になった点や新たな発見がありましたので、書いてみたいと思います。

 

 

・クロームブックは「その子を写す

 ……各自治体では、子供に一人一台、クロームブックなどのPCを配布するようになっています。これでネット経由での課題提出やオンライン授業などができるようになりました。一気に教育が10年くらい進んだ思いです。

 

 ただその分、急激な変化ゆえに、親も先生方もその対応がうまくできていないように思います。勉強の一助としてのPCだとは思いますが、ネットサーフィンをしたり、しょーもないゲームをしたりと子供によってはマイナスのほうが大きいようなパターンも見受けられます。

 

 私立では関東の広尾学園や三田国際ではかなり前から一人一台iPadだったし、品女や吉女などでもタブレット端末の購入が義務付けられていて、この現象は僕は数年前には確認していました。タブレット購入が義務付けられていない大学付属でも、課題提出が普通にネット経由になっていたりしました。(金持ち前提感すごいw)

 

 結果としては、

「面白い子や上昇志向のある子が使えば、より面白く効率よく進化するツールになり、愚かな子が使えばどんどん愚かになる」

 という残酷な現実が見え隠れします。

 

 つまり、PCは「その人間の写し鏡」であり、その人間がどういう人間なのかが凝縮されたものとなります。そのブックマークやゲームの種類で、どういう子なのかが大体わかるようになります。大人でも、その人が普段見ているYouTube動画などは結構違っていて、他人のものを知るのは面白いです。

 

 僕は最近は、岡田斗司夫さんや高橋洋一さん、山田五郎さんの教養動画、都市伝説系、プロ野球、音楽、ゲーム系RTAなどが大半です。山田五郎さんの絵画のチャンネルは滅茶苦茶面白いし、歴史などもわかってためになるのでおススメです。これが、今の僕の現在地なわけです。だいぶ上昇志向が薄れてますね(笑)

 少し前はダイゴさんや投資関係、歴史や数学のものがありました。もっと前は、メタル系のライブや楽器演奏やエフェクターのハウツー動画ばっかり見てましたね。

 

 やはり、その時々の状態の写し鏡になっていると思います。

 

 快楽志向の子や意味もないのにネットをずっと見ているような子には制限が必要だと、僕は思います。画一的な判断は難しく、「うちの子はどうなのか」を個別に判断せねばなりません。

 

 中国のように、ゲームの悪い面ばかりが強調され、免許制のようなことになってしまうのもいかがなものかとは思いますが、強制的にゲーム画面やPC液晶が一時間で切れるなどのほうがホッとする親御さんも多いのは確かだと思います。

 

 先日のどこかの記事でも書いたかと思いますが、基本的にゲーム中毒になる子は、ゲームに問題があるのではなくほかの部分に問題があります。現実世界のどこかで自信を持てたり、自己肯定感を親や周囲に与えられていないと、現実逃避の一貫としてゲームに物凄くハマる傾向にあるように思います。不登校と構造は同じ部分があります。下記の本に詳しいです。

 

 

 これは、YouTubeなどをはじめとした、ネット中毒でも同じ構造だと思います。自分のどこかに自信や安心感がある子は、そんなにバカみたいにハマったり、権利ばかりを主張する愚かな左翼主義者みたいになったりはしません。問題行動も少ないです。

 

 幼少期は、変に詰め込みで受験の準備をするよりは、自信をいかに持たせるか、に注視した方が後年大きく伸びています。親自身が自信が持てないということも多いとは思いますが、我が子にはせめて「自分がいてもいいんだ」「自分は自分だ」という自信を持たせてあげるよう持って行っていただければと思います。

 

 自信過剰だと馬鹿みたいにふんぞり返るのを想像しがちですが、そういう子も心のどこかで自信がないからそのように振る舞っているのです。

 

 実はちゃんとした自信を与えてあげた方が、素直な子にもなりやすいです。何かができた、という経験が大事になります。できたのに、「次はこれね」とドサッと更なる課題を提示して終わる親御さんが多いです(笑)

 

 

 さて、現代の子供たちは「自信」や自己肯定感を持てる環境でしょうか。他人と比べられるのが常態化した社会では、大人も自信が持てていないわけですし、難しいように思います。すぐに、他人より勝った部分を探そうとするし、それを自信の基とするのでは、どこまで行っても自信や安心感は持てないと経験則でも思います。

 

 僕は1位を目指して中高時代、ひたすらに勉強をして走りましたが、学年4位になっても満足感は少しもなく、自信も持てませんでした。東大に受かっても結局は同じで、20代後半で極貧になっていろいろ考える中で、他人と比較してもしょうがない状況に追い込まれてやっと「目から鱗が落ちる」感じがして、「(貧乏だし夢もかなわないし、やりたいこともできてないけど)これでいいんだ」と思える経験をしています。

 

 もちろん、18歳で東大生になったことで、学歴等に関しては他人のものも自分のものも全く気にならなくなっているので、比較の愚かさに気づきやすい部分はあったと思いますが、ま、それは中高で死ぬほど努力したので許してやってください(笑)

 

 今は、いくら突き詰めてもまったく幸せにはつながらないので、他人を羨まないことを信条としています。結婚にしても、できなかったらできなかったで、独りで死んでいく覚悟はあります。ま、そこに関しても、未熟だったけどできる努力はしたかな、と思えています(笑)

 すでに独自の人生を歩み過ぎて、よくわからないことになってますので、比較のしようもなくなりましたね。

 

 

 というわけで、子供から自信を奪うような状況のまま、その状態で全員にPCを与えているのですから、中毒になったり、授業を受けているふりをしてネットサーフィンをしていたりするのは当たり前といえば当たり前に思います。これからその対策も打っていかないとダメでしょう。

 6から7割くらいの子が、「愚かな」部類に入ると思います。

 

 大人も子供も、内面的な満足感に注意していかないといけない時代になっていると思います。キーワードは安心感です。

 

 

・意外とオンライン授業では伸びなかった

 ……日能研などが塾に通えない子に対して、ZOOM対応をしてくれる事例が結構増えています。各塾や学校でも同じようなオンライン授業対応をしてくれるところが増えています。これは選択肢としては非常に良いことであり、不登校気味の子や体の弱い子には大きな助けとなります。

 

 ここ2年で見えた新しい可能性に思います。これ自体は非常によいことです。いずれ、クラスの全員がオンラインか対面かを選ぶ時代が来ても良いと思います。

 

 

 上記に関連して非常に気になったのは、意外とオンラインでは成績が伸びないことです。むしろ、ダメになってしまった子が目立ちました。

 

 やはり、心の弱さもあるのが子供というものですし、大人だってすぐサボる生き物です。自己肯定感がイマイチ低い子は、オンライン授業という環境ではほとんど集中力が維持できず、結果として授業の内容を理解していないことが結構多いようです。

 

 話しかける要素があるオンラインの家庭教師などでは大丈夫なのですが、集団授業をオンラインで一方的に受けていると、ほとんど集中しておらず、結局親御さんが横で見ていないといけないパターンがありました。コロナの初期の自粛期間では、やはり不安定な子ほど、そのまま授業についていけなくなって引きこもりのような形になった事例もあります。

 

 僕もオンライン授業が結構増えましたが、慣れたとはいえ、難しいものはありますね。対面の方が情報量が多く、細かいことに気づきやすいです。僕は授業中も生徒が「書く」というその行為そのものを見るようにしていて、そこから結構いろんなことを読み取ります。読んでないなとか、イヤイヤやってんな、とか内面が透けてみえます。それがその後の成績の伸びにつながるような情報も多いです。

 

 オンラインの集団授業では、もちろん、そんな子供の細やかなところは分かるはずもなく、子供側は怒られてもどうせ手出しできないという舐めた感じにもなりやすいので、だらけやすいのは当たり前です。

 やはり低学年のうちは対面を重視すべきには思います。

 

 今後、メタバース化などで、離れていてもVR空間で対面のような感じにできるかもしれませんし、それももう5年後くらいには技術的にはできそうですよね。

 

 いずれにせよ、普通の子でも対面のほうが張り合いがでて頑張れる子が多いのは、この2年の大きな発見でした。

 また、優秀な子ほど、意外とオンラインでも大丈夫であり、これまた時間効率的にここでも差が開くのかなと思っています。

 

 

・テレビそのものがない家庭が増えた

 ……また、これもいろんな家庭にお邪魔して気づいたことですが、そもそもリビングにテレビがない家庭が増えています。平均して、成績が優秀なご子息がおられる家庭が多いように思います。(別にそうしろと言っているわけではないです、笑)

 

 そうしますと、自然と子供は本を読んだりするようになりやすい傾向も感じています。リビングは勉強や食事をする場所で、食事をするのも静かに味に集中できて良いような気はします。また、家族の会話もしやすいかもしれません。テレビはお父さんの書斎などでたまに見るもの、になるのかもしれません。

 

 ここ数年で、10代の子はほんとにテレビを見なくなりました。面白い子ほど、見てないイメージですね。

 

 また、液晶画面は家族のものというよりは個人のもの、という感覚になり、同時刻に家族がバラバラな動画を見ている例も多いようです。昭和では考えられない事態ですが、もうテレビがなくても平気になってしまった時代が来ています。

 

 僕もテレビはプロ野球中継とアメトーーク、たまのNHKスペシャル(こないだのABC予想のものはよかった。後編見たい)以外は本当に見なくなり、それすらもネットで見ることが増えたし、「え、1.5倍速できへんの、めんどくさ、後でネットで見よ」と思うことが増えています。テレビのコンテンツ自体も、力が落ちてきているようにも思います。

 

 

・総論、差がどんどん開きやすい社会に 

 ……ネット時代は、何かと「差が圧倒的に」「メジャーなものと一部の零細なもの」に分かれていくようです。賢い人間はより賢く、愚かな人間はよりおろかに。

 

 子供たちにもちゃんと良い「使い方」を伝えていきたいものです。逆に賢い側に入っていれば、競争率は下がっていく(優秀層の頭数は減る、または下位のものは差がつきすぎて相手にならない)ので、楽に高学歴が取れる時代にもなるでしょう。

 

 このブログに縁ある人々くらいは、賢い方に入ってもらいたいなと願っていますし、そのような働きかけをしてまいります。

 

 他人と言葉を交わさないというのは、精神的にも病みやすく(特に女子は)、対面での「何か」が学習には大事なのだと改めて感じました。

 

 今後は、この押し進んだIT化の上にさらにいろんなことが起こっていくと思いますが、身体感覚などは大事にしつつ、対面をこれからも大事にしていきたいと思います。ま、コンサルはオンラインでもいいなと思うことも多いですね。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

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<追記>

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◆MV
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