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by nugueira
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古豪復活、アップセット!大荒れのRIZIN.31!!

 メイン後に解説席のくるみが言っていた「RIZINはこういう注目されていない大会で盛り上がることが多い」というガチコメントに全てが集約されている、荒れに荒れた横浜大会。PPVを購入して本当に良かった。

金原正徳〇-×芦田崇宏(2R KO)
 ボクシング技術で上回る芦田に対し、金原も力みの抜けたパンチをヒット。金原がテイクダウンからマウントを奪うが、芦田はリバーサルに成功しパウンドを入れる。スタンドに戻った後も芦田のパンチが入るが、金原がボディへのテンカオ!うずくまる芦田の上に乗り肩固めへ移行するが、ここは芦田がゴングまで耐える。
 2Rもパンチで前に出る芦田に対し、金原のテンカオがヒット。さらに金原が右ストレート一閃!クリーンヒットをもらった芦田は膝から崩れ落ち、金原がパウンドでフィニッシュ!
 金原は1年半のブランクを微塵も感じさせない引き出しの多さ。打たれ弱さへの不安はあるが、これでフェザー級戦線が更に厚みを増してきた。

スダリオ剛〇-×SAINT(1R KO)
 開始からスダリオのジャブが着実にヒット。フットワークもしっかり使い、柔らかく動けている。徐々にパンチを効かされたSAINTは、ジャブをもらったところで後退。落ち着いてコーナーに詰めたスダリオ、最後はボディストレートから左フックのコンビネーション!SAINTが前のめりに崩れ落ちストップ!
 スダリオがしっかりと成長ぶりを見せた試合。出会い頭の展開ではなく、終始ペースを握ってこういう勝ち方ができたのは大きい。

浅倉カンナ×-〇大島沙緒里(判定)
 1R、組み付いた大島がテイクダウンから袈裟懸けの体勢へ。マット・ヒューズ・ポジションのように浅倉の腕を固定しつつパウンドで削っていく。下から動く浅倉だが、大島は1Rの大半をトップキープし続ける。
 2Rも大島が小内刈りからテイクダウン。しかし浅倉はトップを取り返すと強いパウンドを叩き込む。それでも大島は足関節や蹴り上げで反撃し、浅倉になかなかペースをつかませない。
 3Rは大島の引き込みを潰した浅倉が落ち着いてトップキープ。大島はさすがに疲れてきたか運動量が落ちている。浅倉がパウンドを入れ、大島も蹴り上げを入れる展開で試合終了。
 与えたダメージという意味では浅倉の方が上回った印象もあるが、サブミッションの仕掛けやポジショニングも加味して大島か。判定は案の定というべきか割れたものの、スプリットで大島!体格差をはねのけ、アップセットを起こしてみせた。
 かつては浅倉がRENAに勝って「貯金」を総どりしたわけだが、その浅倉が今は下から狙われ、金星を献上する立場に。これが格闘技だなあ。

斎藤裕×-〇牛久絢太郎(2R 負傷TKO)
 斎藤のパンチをもらった牛久がスリップ気味にバランスを崩す。やや後手に回っている様子の牛久に対し、斎藤は組み付いてコーナーへ押し込み、細かいパンチをヒット。1R終盤に牛久のパンチをもらった斎藤がスリップ気味に倒れるが、すぐさまスイープ。ここまでペースは斎藤か。牛久は動きが硬い印象。
 2R、斎藤はボディへの有効打を増やし徐々にギアを上げる。組み付いてコーナーへ押し込む牛久だが、テイクダウンにはつなげられない。流れはいよいよ斎藤か…と思えたところで、牛久が跳び膝!もらいながらも足をキャッチし組み付く斎藤だが、流血がおびただしくドクターチェック。そのままストップとなり、まさかの王座交代!!
 斎藤にとってはこのまま戦っていれば勝てた試合なので「もったいない」としか言えない展開。とはいえ有効な打撃によるストップなので、これは牛久を褒めるしかない。
 ファンの間で議論を巻き起こしつつも、斎藤が王者としての存在感を着実に増していたのは間違いないところ。ファンにしてもアンチにしても「ここは難なくクリアして大晦日」という前提だったと思うのだが、こういうことが起こるから格闘技は怖いし面白い。しかし堀口vs海(初戦)は「RIZIN内の序列をひっくり返す試合」だったけど、今回はそもそも序列の外にいた選手がいきなりてっぺんを獲っちゃってるからなあ。フェザー級戦線、もはや「混戦」を通り越して「カオス」の状態になってきた。

by nugueira | 2021-10-24 23:03 | RIZIN | Comments(0)