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「食団連発足とコストプッシュ型インフレの正体」(前半)三橋貴明 AJER2022.5.3
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外国頼みから脱却しようオリジナリティは何から産まれるのか？[三橋TV第547回]三橋貴明・高家望愛
６月上旬に閣議決定される予定の骨太の方針２０２２ですが、岸田内閣は本気で、
「２０２５年度までのＰＢ黒字化目標達成」
を突っ込んでくるつもりのようです。
『「人への投資」など５分野重点 岸田首相「成長のエンジンに」―骨太方針の骨子・諮問会議
政府は１６日の経済財政諮問会議（議長・岸田文雄首相）で、６月上旬の閣議決定を目指す経済財政運営の基本指針「骨太の方針」の骨子案を示した。首相の看板政策「新しい資本主義」の実現に向け、「人」「科学技術」など５分野に重点投資する方針を盛り込んだ。「人への投資」では今後、非正規雇用者が十分な職業訓練や社会保障給付を受けられるような制度整備などを検討する。（後略）』
記事には、例により「それっぽい話」しか書かれていないのですが、経済財政諮問会議の鈴木議員（財務大臣）提出資料に、
『今後、貿易赤字の定着のおそれがあり、円に対する市場の信認がこれまで以上に問われる中、仮に財政健全化目標を後退させれば信認を失うリスクが大きい。2025年度ＰB黒字化等の目標を堅持し、歳出・歳入両面の改革を進める必要がある』
との文言が。
ついに、貿易赤字までをも「財政健全化」の理由に掲げ始めましたよ、財務省は。
そもそも、貿易赤字も経常収支赤字も「問題」ではありません。ちなみに、世界２１８国の内、２０２１年は１５０か国が貿易赤字でした。
で？ 何か国が財政破綻したの？
信認とやらを失ったの？
この種のデータは一切無視し、
「貿易赤字だから財政破綻！」
とのレトリックで、財務省はＰＢ黒字化目標を推進しようとするわけです。
こんな、子供以下の幼稚な連中に、祖国を亡ぼされようとしているわけですから、心底、情けないです。わたくしは、別に保守的な人間ではないですが、これはさすがに「ご先祖様に申し訳ない」という思いになりますよ。
【日本のＰＢ赤字（左軸）と長期金利・インフレ率（右軸）】
http://mtdata.jp/data_79.html#PB
２０２０年度、２０２１年度と、日本のＰＢ赤字はリーマンショックや東日本大震災期を上回るほどに拡大しましたが、
で？ 何が起きたの？
何も起きていないんですよ。
当たり前です。政府のＰＢ赤字とは、「国民に対する貨幣供給」に過ぎないのですから。
現在は４０兆円規模のＰＢ赤字を、２０２５年度にゼロにすると。ＧＤＰが二桁マイナス成長になること確実です。
この亡国の「目標」は、何としても破棄しなければならない。
皆様、是非とも多くの政治家に、
「ＰＢ黒字化とは、国民赤字かだ」
という真実を「教えて」差し上げてください。
時間はもう、限られています。これから二週間が勝負です。
「亡国のＰＢ目標を破棄せよ！」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを！
