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「遂に国債60年償還ルールの見直しが始まった」(前半)三橋貴明 AJER2023.1.24

   

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このままでは「税は財源だ」という神話が日本人を消滅させるぞ![三橋TV第655回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/Lx6wrocernw
 

 う~ん・・・、面白い。
 2023年1月24日、参議院本会議、日本国内閣総理大臣、岸田文雄答弁。

【れいわ新選組・大島九州男参議院議員の質問に対する岸田総理大臣の答弁】

『(岸田)国債は政府の負債であり、国民の借金ではありませんが、国債の償還や利払いに当たっては、将来、国民の皆様に対して、税金等でご負担頂くことなどが必要であり、また、将来仮に、政府の債務管理について、市場からの資金調達が困難となれば、経済社会や国民生活に、甚大な影響を及ぼすことにもなります。』

 国民の借金ではないにも関わらず、なぜ国民が負担しなければならないのでしょう。
 

 なかなか、苦しくなってきましたね、財務省。
 

 当たり前ですが、国債(国庫債券)が本当に政府の借金ならば、返済するべきは政府です。なぜ、おカネを借りていない国民が、返済負担を強いられるの?
 

 というか、今回の注目は国債について政府の「負債」と呼び、「借金」とは言っていない点です。
 

 借金とは、文字通り「借りた金」でございますので、返済の必要があります。もちろん、「貸し手」に返済するのです。

【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】


http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu

 日本政府の債務残高(2015年時点)は名目の金額で1872年の3740万倍! 実質でも1885年の546倍!になっている。


 どこの世界に、貸したカネが3740万倍になることを認める「貸し手」がいるというのですか。


 借金ではなく、負債であれば、「返さなければならない」という印象が薄れます。嘘が薄くなる。
 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

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皇統論第四十八回「前九年の役」、歴史時事第四十八回「大同盟戦争」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。

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 そもそも、日銀当座預金にせよ、現金紙幣にせよ、日本銀行の負債としてバランスシートの貸方に計上されているわけでございます。

【2022年6月末時点 日本銀行のバランスシート(億円)】

http://mtdata.jp/data_82.html#BOJ2206

 岸田総理に質問。
 なぜ、同じくバランスシートの貸方に計上されている「債券」であるにも関わらず、日本銀行券は「将来、国民の皆様に対して、税金等でご負担頂くことなどが必要」ではないのでしょうか? 説明しなさい、岸田総理大臣!
 

 現実には、国庫債券は日本政府が発行した貨幣。日本銀行券は日本銀行が発行した貨幣。双方ともに、返済の必要はありません。
 

 というか、
「日本銀行券というシャッキンを国民の税金でヘンサイスル~っ!」
 といった概念自体がないでしょ? 国債(自国通貨建て国債)も同じなのですよ。


 しかも、「税金等でご負担」とは、国民の預金を奪い取る行為なのですよ。税金を支払えば、当然ながら我々の預金が減りますよね。


 なぜ、「国民の借金ではない政府の負債」を、国民の預金を奪い取って返済しなければならないのですか? 


 大島九州男議員のみならず、全ての野党(与党も)の国会議員の皆様には、正しい貨幣観に基づく質問で、虚構の財政破綻論を突き崩していって欲しいと思います。


 財政破綻論崩壊への道は、一日してはなりません。わたくしが財政破綻論の嘘を訴え始めてから、総理が「国債は政府の負債であり、国民の借金ではありません」と答弁するまで、十四年間が経過しているのでございます。


 それでも、やるのです。

 

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