訪問有り難う♪
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『私のことを酷い女だと思ってるよね
でもそれって酷い女になんなきゃいけなかったの
あなたも気付いてたはず・・・貴方の為だったの』
泣き崩れる多佳子は静江にチラッと目線を送り、見事な演技で泣き崩れる
そして
『私は近所にアパート借りて、1人暮らししながら子供達を見守ってたのよ』
直ぐにでも戻りたかったけど
でも子供達の面倒をみる義母がいて近づけなかった・・・。
娘達の面倒をみる為にお袋が通ってくれてたのは本当だ
『お義母さんにも土下座して謝ります だから私と寄りを戻すって言って
やっぱり、貴方とじゃなきゃ生きていけない
あなたの元に戻りたい
子供達と一緒に暮らしたいの お願い・・・』
義男は泣き崩れてる多佳子の顔を冷静に見つめ
『都合の良い話しはやめろ、俺はお前の望み通り離婚してやったんだ!!
そんな辛い時期を支えてくれた静江と穏やかに暮らしてるって時に何んだよ
子供達も静江に懐き母と思ってるし静江のお腹には俺の子が居るんだ
この暮らしを壊すのを止めてサッサと帰れっ』
聞いた事のない低く響く声で多佳子を罵声し玄関を指さし
何度も『帰れ』と怒鳴る義男
多佳子は義男の性格を知り尽くしてる
子供達の母親は私
そう簡単に私を追い出せないはず
静江を追い出すことさえできたら元サヤに戻れるんだ
涙ながらに『私は子供達の母で貴方の妻だった
お願い、子供達の為に暫くここに置いて』