●阪神が 3試合ぶりに勝利。先発した大竹耕太郎投手(28)が 5回4安打1失点と好投すると、門別啓人投手(19)が 2回2安打1失点。岩崎優投手(32)、ハビー・ゲラ投手(28)のリレーで逃げ切った。打線は 1回に中野がオープン戦35打席ぶりの安打を放つと、前川右京外野手(20)の適時 2塁打で先制。 6回には4番に座った佐藤輝明内野手(25)が右中間に弾丸ライナーでオープン戦第3号のソロ本塁打を放ってリードを広げた。この日は開幕を見据えて今季初めてDH制を用いないオーダー。 3月29日の開幕戦へ、投打ともに主力が結果を残し、手応えのある勝利となった。この日は右足を痛めていた森下翔太外野手(23)と下半身の張りを抱える大山悠輔内野手(27)がベンチを外れたが、梅野隆太郎捕手(32)が 6回から「7番捕手」で途中出場し、 1軍復帰。快音が止まっていた中野拓夢内野手(27)は初回に35打席ぶりの安打を放つなど、明るい材料もあった。
●大山悠輔内野手、森下翔太外野手、近本光司外野手(29)が23日、オリックスとのオープン戦(京セラ)を欠場した。下半身の張りを抱える大山は 3試合連続の欠場となったが、試合前の打撃練習には参加。右足の負傷で2試合連続欠場となった森下はこの日は打撃、守備練習を行いコメントした。22日のオリックス戦(京セラ)に「1番・中堅」で出場し3打数1安打だった近本は、20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来の欠場となり、この日は打撃、守備練習を行わなかった。この日からDHを解除し、 9番に先発投手の大竹を入れるなどいよいよ本番モード。全員が万全の状態で開幕戦を迎える。
●前川右京外野手が、残り少ないオープン戦でアピールの一打を決めた。初回一死 1塁。ルイス・カスティーヨ投手(29)の 147キロ直球を捉え、左中間へ先制の適時 2塁打。 3試合ぶりの安打で「3番右翼」のスタメン起用に応えた。この日は右足負傷の影響でベンチ外の森下翔太外野手に代わり、右翼での起用。開幕スタメンへ、貴重な一打を放った。右京で決まり! 阪神はオリックスに 4― 2で勝利した。「3番・右翼」で先発した前川右京外野手が、 2本の 2塁打を放つなど躍動。 3月29日に迫る開幕(巨人戦、東京ドーム)を前に、岡田彰布監督(66)が明言した。巨人の開幕投手は右腕の戸郷翔征投手(23)に決まっており、前川の開幕スタメンも決定。外野争いを勝ち抜いた勢いで、Gも撃つ!!持ち味の打撃を一回から存分に生かした。一死 1塁で迎えた第 1打席。カスティーヨに追い込まれ、軽打狙いに切り替えようとしたが、やめた。バットを長く持ったままで外角の 147キロ直球を捉え、中堅の頭上に運ぶ適時 2塁打。最高の結果をつかんだ。 4回も外角の直球に反応し、今度は右中間フェンスに直撃する 2塁打。開幕まで残り 2試合となったオープン戦の最終盤で、自身に最も求められている長打を 2本放って起用に応えた。躍動した若虎の姿を見て、岡田監督も29日に迫った巨人との開幕戦(東京ドーム)起用を決めた。昨季頂点に立った打線に割って入り、さらにチームを強くする。前川のバットが、猛虎の2024年を切り開く。
●中野拓夢内野手が 2― 1の 5回に左前打を放ち、マルチ安打とした。中野拓夢内野手が第 1打席で左前打を放ち、 9試合&35打席ぶりに「H」のランプをともした。 5回にも左前打でオープン戦初の複数安打。24日の開幕前のラストゲームへ意気込んだ。満塁としたチームは続く島田海吏外野手(28)の 2ゴロを 2塁手がはじく失策の間に 1点を追加した。苦しむヒットメーカーの姿を見てきた岡田監督はひと安心の様子だった。開幕まで残り 2試合で抜け出した長いトンネル。苦しんだ分だけレベルアップするつもりだ。
● 2軍練習から急きょ駆けつけた島田海吏外野手は「2番・中堅」で出場も、 4打数無安打だった。24日も 1軍に帯同する見込みだ。同じく緊急合流の野口恭佑外野手(23)は「6番・左翼」で 2三振含む 3タコ。24日は 2軍に戻る予定で反省した。
●糸原健斗内野手(31)が22年 7月17日中日戦(甲子園)以来となる 1塁でスタメン出場した。糸原健斗内野手は大山のコンディションが整わない中で、相手先発が右腕ということもあり「5番・1塁」で先発出場。阪神は 1― 0の 4回、糸原健斗内野手の犠飛で 1点を追加した。効果的に得点を重ねた。この回先頭の前川右京外野手が右中間にフェンス直撃の 2塁打を放って出塁すると、続く佐藤輝の 2ゴロの間に進塁して一死 3塁。糸原はフルカウントからカスティーヨの 6球目スライダーを捉え、きっちり中堅に運んだ。前川がこの日 2本目となる 2塁打で勢いづけ、勝負強いベテランが役割を果たして 2点目を奪った。
●佐藤輝明内野手が 3― の 6回、右翼にソロ本塁打を放った。オープン戦最後の 3連戦で鮮やかなアーチを描いた。これまでの 2打席は 2ゴロに抑えられていたカスティーヨと対戦する 3度目の打席。 2球目に投じられた 131キロの変化球を完璧に捉え、打球は一直線で右翼スタンドまで伸びた。オープン戦第3号の本塁打で、開幕に向けて順調な仕上がりぶりを示した。鋭く振り抜かれたバットから、白球は弾丸ライナーで飛んでいく。元気な4番の一撃に京セラが沸いた。音を立てて右翼席で跳ねた放物線を見届けると、佐藤輝明内野手は右手を高く突き上げ、さっそうとダイヤモンドを周った。今オフから取り組む新打撃フォームにも手応えを感じつつ、グラウンドで元気いっぱいに暴れまわっている。誰にも止められないこの勢いで-。佐藤輝は開幕に向かって〝弾丸ライナー〟で突き進む。24日のオープン戦ラストゲームで仕上げにかかる。
●大竹耕太郎投手が先発し、 5回4安打1失点だった。開幕ローテ入りに向けてのアピールとなる上々の投球だった。 1回を三者凡退で発進すると、 2回は二死から紅林弘太郎内野手(22)に左中間 2塁打を打たれたが、マーウィン・ゴンザレス内野手(35)に 3球勝負を挑んで見逃し三振に斬りピンチを脱出。続く 3回も先頭の杉本裕太郎外野手(32)の 1塁線を破る 2塁打で出塁されたが、廣岡大志内野手(26)はカウント 3― 0からフルカウントに整え 138キロ直球で空振り三振に抑えた。太田椋内野手(23)、宗佑磨内野手(27)の 1、2番コンビには凡打を打たせて乗り越えた。 4回は四球を与えた一死 1塁で森友哉捕手(28)を低めへの 139キロ直球で 2ゴロ併殺でピンチにせず。 5回は連打を起点とした一死 1、 3塁で廣岡に 1ゴロを打たせ、 1塁・糸原がキャンバスを踏んで二死。 1走・ゴンザレスを 1、 2塁間で挟む間に 3走・紅林が生還して 1点を返されたものの、併殺分も含めてゴロで奪ったアウトは 99つと打たせて取る投球を披露した。
大竹の準備が整ったことが、チームにとって何より大きい。早大の大先輩、岡田監督もうなずいた。今年 1月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)を処置。その影響でスローペースの調整にはなったが、開幕に向けて着実に段階を踏んだ。高卒 2年目左腕の門別が〝予備1番手〟として構える中で、しっかりと間に合わせた。指揮官も開幕カード 2戦目、 3月30日の巨人戦(東京ドーム)のマウンドに大竹を送り込むことを明言。昨季12勝2敗だった負けない左腕が、G斬りでの開幕ダッシュを決める。
●阪神の 2年目左腕・門別啓人投手が2番手として登板し、最初の 6回に失点した。 3― 1で先発の大竹からバトンを受け、大歓声に背中を押されてマウンドに立った。しかし、先頭の1番・太田に 3塁線を破る 2塁打で出塁されると、宗の中飛でのタッチアップで一死 3塁。西川龍馬外野手(29)には内角低めに 148キロ直球を投げ込むも技ありのひと振りで中前にはじき返され、 1点差に迫られた。それでもしっかりと厳しい内角攻めも見せ、頓宮裕真内野手(27)は直球勝負で捕邪飛に料理。さらに代走・福田周平外野手(31)をけん制死にし、最少失点でとどめた。この日は当初、ウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦(鳴尾浜)に登板予定だったが、試合は雨天中止。急きょ1軍登板することとなった。異例中の異例ともいえる〝駆けつけ登板〟で調整を進めた。今後も〝予備1番手〟として備えさせ、 3月29日からの巨人との開幕3連戦(東京ドーム)にも帯同させる。門別啓人投手が「秘密兵器」になるかもしれない。
●阪神の「2人のクローザー」が初リレーでそろってパーフェクト投球だ。 4- 2の 9回に登板したハビー・ゲラ投手は〝来日初セーブ〟をマーク。打者 3人を相手に 2三振。来日最速の 159キロを記録した。その直前、 8回には岩崎優投手がマウンドへ。岡田監督は、開幕を 2人の抑えで迎えるダブル守護神プランを掲げており、ゲラは本番想定のにも“合格”だ。
●梅野隆太郎捕手が 6回の守備から出場し、オープン戦初出場を果たした。扇の要がシーズン開幕直前で 1軍の舞台に復帰した。この回から2番手でマウンドに上がった 2年目左腕・門別啓人投手とバッテリーを組んだ。梅野は 2月の春季キャンプ中に右肩の肉離れで離脱。 3月は鳴尾浜で別メニュー調整を続けていたが、22日のウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)で実戦復帰。この日から1軍に合流していた。 2月後半にけがで離脱し、約 1カ月で実戦復帰。開幕 1軍にも間に合い笑顔だった。試合は 2月20日の韓国・サムスン戦(宜野座)以来。門別、岩崎、ゲラと主力どころをリードし、 4イニングを 1失点で逃げ切った。開幕メンバーにも順当に名を連ねそうだ。
●才木浩人投手(25)がオープン戦最終戦となる24日のオリックス戦(京セラ)に向けてショートダッシュなどで調整した。開幕 3戦目となる31日の巨人戦(東京ドーム)での先発が有力な右腕は力を込めた。

記事をまとめてみました。

 

※時間は、実際の終了時間と異なります。

 

 オープン戦<阪神 4- 2オリックス>◇23日◇京セラドーム大阪
 阪神が 3試合ぶりに勝利。先発した大竹が 5回4安打1失点と好投すると、門別が 2回2安打1失点。岩崎、ゲラのリレーで逃げ切った。
 打線は 1回に中野がオープン戦35打席ぶりの安打を放つと、前川の適時 2塁打で先制。 6回には4番に座った佐藤輝が右中間に弾丸ライナーでオープン戦第3号のソロ本塁打を放ってリードを広げた。この日は開幕を見据えて今季初めてDH制を用いないオーダー。 3月29日の開幕戦へ、投打ともに主力が結果を残し、手応えのある勝利となった。


  6回裏阪神無死、佐藤輝明内野手(左)は右越えソロ本塁打を放ちベンチの岡田彰布監督とタッチ=京セラドーム大阪
 「1番・2塁」で先発した中野拓夢内野手が 1回の第 1打席に左前打を放った。カスティーヨの 150キロ直球を逆らわずはじき返した。これが中野にとって 8日の東京ヤクルト戦(甲子園)の第 2打席でマークした中前打以来、 9試合ぶり35打席ぶりの「H」ランプ。長期間の不振に苦しんでいた中野にとって、開幕前に不安材料解消の兆しとなる快音となった。
 打線は一死 1塁から、3番に座った前川右京外野手が 147キロ直球をはじき返し、左中間へ適時 2塁打。中野がホームを踏み、幸先よく先制した。


  6回、本塁打を放った佐藤輝明内野手を迎える門別啓人投手(中央)ら=京セラドーム大阪

 先制点は左翼レギュラー争い中の前川右京外野手のバットから生まれた。初回一死 1塁。カスティーヨの 147キロ直球を捉え、左中間へ先制の適時 2塁打。 3試合ぶりの安打で「3番右翼」のスタメン起用に応えた。
  4回に糸原の中犠飛で 1点を追加し、 5回は島田の 2ゴロの間に 3点目を追加。そして 2点差に詰め寄られて迎えた 6回、佐藤輝明内野手がオリックスの先発カスティーヨの2球目、 131キロの変化球を完璧にとらえオープン戦3号ソロを放った。


 安打を放った中野拓夢内野手=京セラドーム大阪
 この日は右足を痛めていた森下翔太外野手と下半身の張りを抱える大山悠輔内野手がベンチを外れたが、梅野隆太郎捕手が 6回から「7番捕手」で途中出場し、 1軍復帰。快音が止まっていた中野拓夢内野手は初回に35打席ぶりの安打を放つなど、明るい材料もあった。
 先発の大竹耕太郎投手は、 5回 1失点と上々の投球。先発予定だったこの日の 2軍戦が雨天中止となったため、 6回から登板した門別啓人投手は、 2回 2安打 1失点だった。

 


 試合前、フリー打撃を行う大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
 大山悠輔内野手、森下翔太外野手、近本光司外野手(29)が23日、オリックスとのオープン戦(京セラ)を欠場した。
 下半身の張りを抱える大山は 3試合連続の欠場となったが、試合前の打撃練習には参加。「やれることをやって、しっかりと準備するだけです」と語った。右足の負傷で2試合連続欠場となった森下はこの日は打撃、守備練習を行い「大丈夫です。全然問題なくいける」とコメントした。22日のオリックス戦(京セラ)に「1番・中堅」で出場し3打数1安打だった近本は、20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来の欠場となり、この日は打撃、守備練習を行わなかった。
  3選手について岡田監督は「あした(24日)も無理させへんよ。もう(開幕戦の)29日に万全で行ったらええんやから」と説明した。


 6回裏、ベンチで平田勝男ヘッドコーチ(右)と笑顔で話す岡田彰布監督=京セラドーム大阪
 開幕を万全で迎えるため、岡田彰布監督が主力 3人を欠場させた。右足を痛めていた森下翔太外野手、下半身の張りを抱える大山悠輔内野手は前日22日に続きベンチ外。この日は近本光司外野手もベンチ外となったが、蓄積疲労などを考慮されたためとみられる。
 試合前に 3日ぶりの打撃練習を再開した森下について問われた指揮官は、照準は開幕戦となる29日巨人戦(東京ドーム)であることを強調。「明日無理させへんよ、そんなん。もう29日に万全で行ったらええんやから、大山にしろな。明日のためにどうやこうや言う話じゃないやん。近本しかりな」。オープン戦はあくまでもシーズンを戦うための調整の場所。「29(日)にな、万全の態勢でいった方が(いい)。明日なんか勝ち負けなんか関係ないんやから。それよりも体調を整えて万全の方が、チームにとっていいわけやから」と続けた。
 指揮官の思いをくむように、大山は「やれることやってしっかり準備したい」と話し、森下も「全然、問題なく行けるかなと思います」と話した。この日からDHを解除し、 9番に先発投手の大竹を入れるなどいよいよ本番モード。全員が万全の状態で開幕戦を迎える。

 

 前川右京外野手が、残り少ないオープン戦でアピールの一打を決めた。
 初回一死 1塁。カスティーヨの 147キロ直球を捉え、左中間へ先制の適時 2塁打。 3試合ぶりの安打で「3番右翼」のスタメン起用に応えた。「打ったのはストレート。追い込まれてからでもしっかり自分のスイングができたと思います。なんとか打つことができてよかったです」とコメントした。
 この日は右足負傷の影響でベンチ外の森下翔太外野手(23)に代わり、右翼での起用。開幕スタメンへ、貴重な一打を放った。


   1回裏阪神一死 1塁、前川右京外野手は中越えに先制の適時 2塁打を放った=京セラドーム大阪
 前川右京外野手が 1回一死 1塁で先制の適時 2塁打を放った。「打ったのはストレート。追い込まれてからでもしっかり自分のスイングができたと思います。なんとか打つことができてよかったです」。カウント 2- 2からカスティーヨの 147キロ直球を左中間へはじき返した。 3試合ぶりの安打でオープン戦の打率は.300。開幕スタメン獲得へ、若虎が自慢の打力でアピールした。

   1回に適時 2塁打を放った前川右京外野手=京セラドーム大阪
 右京で決まり! 阪神はオリックスに 4― 2で勝利した。「3番・右翼」で先発した前川右京外野手が、 2本の 2塁打を放つなど躍動。 3月29日に迫る開幕(巨人戦、東京ドーム)を前に、岡田彰布監督が「もう右(投手)やったら前川使うよ」と明言した。巨人の開幕投手は右腕の戸郷翔征投手に決まっており、前川の開幕スタメンも決定。外野争いを勝ち抜いた勢いで、Gも撃つ!!
 鋭い打球がワンバウンドして中堅フェンスにはね返る。先制点が入ったのを見届けると、前川は表情を崩さずに頭上で手をたたいた。迷いのない力強いスイングで、岡田監督に「3.29」の先発出場を明言させた。
 「バットを短く持って打つか迷ったんですけど、ここはちゃんと振りにいく場面だなと思った。しっかり振れたのでよかったです」
 持ち味の打撃を一回から存分に生かした。一死 1塁で迎えた第 1打席。カスティーヨに追い込まれ、軽打狙いに切り替えようとしたが、やめた。「ランナー 1塁だったので、当てにいってゲッツーはだめだと思った」。バットを長く持ったままで外角の 147キロ直球を捉え、中堅の頭上に運ぶ適時 2塁打。最高の結果をつかんだ。
  4回も外角の直球に反応し、今度は右中間フェンスに直撃する 2塁打。開幕まで残り 2試合となったオープン戦の最終盤で、自身に最も求められている長打を 2本放って起用に応えた。躍動した若虎の姿を見て、岡田監督も29日に迫った巨人との開幕戦(東京ドーム)起用を決めた。
 「もう右(投手)やったら前川使うよ。そんなん、打つんやから、使ったら」


  4回に 2塁打を放った前川右京外野手=京セラドーム大阪
 巨人の開幕投手である戸郷撃ちも前川に託す。昨年の対戦でも打率.500(4打数2安打)、1四球と申し分ない成績で攻略に期待がかかる。指揮官は「左(投手)はちょっと苦労してる部分あるから。そのへんは右バッターと兼ね合いになるけど、右ピッチャーだったら全然、前川使えるよ」と太鼓判。課題のひとつだった守備についても「(京セラより)もっとちっちゃいところ守るんやから」と、東京ドームへの適応を不安視しなかった。右足に負傷を抱える右翼・森下の回復次第だが、両翼のどちらかに20歳の若虎を置く-。
 高卒 3年目以内の開幕スタメンとなれば、虎では2016年の横田以来だ。前川も「頑張ります」と力を込めた。昨季は 1軍キャンプに選ばれたが肩の故障で出遅れ、挽回して 5月に 1軍デビュー。 1207打席に立って初安打や初打点を記録したが、レギュラーはつかめなかった。今季は春季キャンプを完走して野手MVPに選ばれると、オープン戦でも打率.302(43打数13安打)と成績を残してポジションをつかんだ。成長を証明する舞台が、すぐそこまで迫っている。
 「ちゃんと準備をして入っていけていることが一番かなと思う。準備だけは怠らずにこれからもしたいなと思います」
 昨季頂点に立った打線に割って入り、さらにチームを強くする。前川のバットが、猛虎の2024年を切り開く。

◆…外野では近本が不動の存在で右翼も森下が健在の中、前川は今年の春季キャンプで約 1年ぶりに左翼守備に挑戦。昨季レギュラーのノイジーや若手の井上、野口らとの競争に臨んだ。井上と野口はキャンプ終盤の実戦で結果を残せず。ノイジーはキャンプ中に右肘を痛め、 3月上旬に実戦復帰したが打率.172(29打数5安打)と苦しんだ。森下も20日の福岡ソフトバンク戦(ペイペイD)で右足を痛めた中、両翼を守りながら結果を残した前川が指揮官の信頼を勝ち取った。


  4回に 2塁打を放った前川右京外野手=京セラドーム大阪
 前川右京外野手が 3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)にスタメン出場することが23日、決定的になった。
◉…阪神の高卒 3年目以内の選手が開幕戦で先発出場を果たせば、2016年の横田慎太郎( 3年目=2番・中堅)以来となる。
◉…近年の阪神の高卒選手の開幕スタメンは、17年の北條史也の 5年目(6番・遊撃)、同年の原口文仁の 8年目(5番・1塁)などがある。03年の浜中おさむは 7年目(4番・右翼)。1994年の新庄剛志は 5年目(1番・中堅)。76年の掛布雅之は 3年目(7番・3塁)だった。

 


  1回裏阪神一死 1塁、前川右京外野手の適時 2塁打で生還した中野拓夢内野手を笑顔で迎える岡田彰布監督=京セラドーム大阪
 中野拓夢内野手が第 1打席で左前打を放ち、 9試合&35打席ぶりに「H」のランプをともした。「自分のスイングをしっかりするという中で、最近は自分らしいファウルの打ち方が出ていた。徐々にここから上げていければいい」。 5回にも左前打でオープン戦初の複数安打。24日の開幕前のラストゲームへ「勝っていい状態で開幕迎えられるように、チーム一丸となってやりたい」と意気込んだ。


  1回、ホームに生還し、ナインとタッチを交わす中野拓夢内野手=京セラドーム大阪
 中野拓夢内野手が 2― 1の 5回に左前打を放ち、マルチ安打とした。
  2つの四球で一死 1、 2塁として迎えた第 3打席。カスティーヨが 7球目に投じた直球にバットを合わせ、打球は左翼へ。西川がスライディングキャッチを試みるも打球はグラブをはじいて左翼を転々とした。この左前打で 1回の安打と合わせてマルチ安打。試合前まで34打席連続無安打と苦しんでいたが、ついに結果が出始めた。
 満塁としたチームは続く島田の 2ゴロを 2塁手がはじく失策の間に 1点を追加した。


  5回、安打を放った中野拓夢内野手=京セラドーム大阪
 中野拓夢内野手は少し表情を緩めた。初回、追い込まれながらもカスティーヨの 150キロ直球を左前にライナーで落とした。これが実に35打席ぶりの安打。 8日ヤクルト戦以来のHランプだった。
 「ヒットは出ていなかったけど感覚は良くなっていた。ヒットにこだわりすぎると小さくなって当てにいってしまう。まずは自分のスイングをしようと思っていた」と振り返った。


  5回裏阪神一死 1、 2塁、中野拓夢内野手は左前打を放った=京セラドーム大阪
 第 3打席にも左前打。逆方向を意識する本来のスタイルで結果が出た。オフから強い打球を打てるよう取り組み、あえて引っ張る打席もあった。一時的にバランスを崩す結果になったが、前向きな挑戦だった。ここ数日は打ち込んでフォーム修正に努めてきた。
 苦しむヒットメーカーの姿を見てきた岡田監督は「そらもう出るよ。そんな出んことはないから。前飛んだらどっか落ちるよ」とひと安心の様子だった。


  5回裏阪神一死 1、 2塁、左前打を放った中野拓夢内野手=京セラドーム大阪
 中野は言う。「シーズン中であれば精神的にダメージもあったと思う。今だからこそ試せた部分もたくさんあると思う。試して失敗したことを糧にして、もっともっといい状態をキープできるように考えながらやっていきたい」。開幕まで残り 2試合で抜け出した長いトンネル。苦しんだ分だけレベルアップするつもりだ。

 


 スタメンで出場した島田海吏外野手(左)と野口恭佑外野手=京セラドーム大阪
  2軍練習から急きょ駆けつけた島田海吏外野手は「2番・中堅」で出場も、 4打数無安打だった。「納得がいく結果は出なかったけど、とにかく食らいつきたい」。24日も 1軍に帯同する見込みだ。同じく緊急合流の野口恭佑外野手は「6番・左翼」で 2三振含む 3タコ。24日は 2軍に戻る予定で「ボール球を振っている。(バットを)止められるように、ファームでしっかりと意識してやっていきたい」と反省した。

  4回、三振に倒れた野口恭佑外野手=京セラドーム大阪
 この日 1軍に合流した野口恭佑外野手、島田海吏外野手は、スタメン起用に応えることができなかった。
 鳴尾浜での 2軍戦が雨天中止となり、甲子園室内での練習を終えてから京セラドームへ移動。島田は2番中堅、野口は6番左翼で出場するも、ともに無安打だった。島田は24日も 1軍同行予定で「食らいつきたい」。野口は 2軍に再合流する見込みで「また急に呼ばれた時でもいけるようにやっていきたい」とリベンジの時を狙う。

 


  1回表オリックス二死、西川龍馬外野手の 1ゴロでトスする糸原健斗内野手=京セラドーム大阪
 糸原健斗内野手が22年 7月17日中日戦(甲子園)以来となる 1塁でスタメン出場した。「5番1塁」で先発し 3打数無安打だったが、 1点リードの 4回一死 3塁で、 2点目をもぎとる貴重な中犠飛を放った。いぶし銀のプロ 8年目は「何が起こるか分からないので、しっかり準備したい」と頼もしく話した。


  4回に犠飛を放った糸原健斗内野手=京セラドーム大阪
 阪神は 1― 0の 4回、糸原健斗内野手の犠飛で 1点を追加した。
 効果的に得点を重ねた。この回先頭の前川右京外野手が右中間にフェンス直撃の 2塁打を放って出塁すると、続く佐藤輝の 2ゴロの間に進塁して一死 3塁。糸原はフルカウントからカスティーヨの 6球目スライダーを捉え、きっちり中堅に運んだ。前川がこの日 2本目となる 2塁打で勢いづけ、勝負強いベテランが役割を果たして 2点目を奪った。


  4回、犠飛を放った糸原健斗内野手(右端)と、生還した前川右京外野手を迎える岡田彰布監督ら=京セラドーム大阪
 糸原健斗内野手は大山のコンディションが整わない中で、相手先発が右腕ということもあり「5番・1塁」で先発出場。 4回に貴重な中犠飛を放った。「追い込まれていたが、なんとか外野まで運ぶことができた」。出場4試合連続安打はストップしたが、昨年 4月12日の巨人戦(東京ドーム)で試合途中から守って以来だった 1塁守備もこなし「何が起こるか分からないので、しっかりとやっていきたい」と力強く語った。

 


 佐藤輝明内野手は 6回に3号ソロを放った=京セラドーム大阪
 佐藤輝明内野手が 3― の 6回、右翼にソロ本塁打を放った。
 オープン戦最後の 3連戦で鮮やかなアーチを描いた。これまでの 2打席は 2ゴロに抑えられていたカスティーヨと対戦する 3度目の打席。 2球目に投じられた 131キロの変化球を完璧に捉え、打球は一直線で右翼スタンドまで伸びた。オープン戦第3号の本塁打で、開幕に向けて順調な仕上がりぶりを示した。

 鋭く振り抜かれたバットから、白球は弾丸ライナーで飛んでいく。元気な4番の一撃に京セラが沸いた。音を立てて右翼席で跳ねた放物線を見届けると、佐藤輝明内野手は右手を高く突き上げ、さっそうとダイヤモンドを周った。

  6回に3号ソロを放った佐藤輝明内野手=京セラドーム大阪
 「緩い球をしっかり捉えられたと思います。いい角度で上がったのでよかったです」
  3- 2の 6回。オリックス先発、カスティーヨにトドメを刺した。真ん中付近にきた 131キロフォークを一閃。19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来となるオープン戦第3号ソロ。スタンドを埋めつくした 3万5244人の観衆の度肝を抜いた。
 下半身の張りで欠場した大山に代わって、 3試合連続で4番に座った。開幕まで 1週間を切り、近本、森下を含めた主力組の不在が一抹の不安としてチームに漂う中、佐藤輝は〝4番弾〟で 5試合連続安打と心強い。不振を乗り越え、直近 5試合は打率.0571(21打数12安打)と絶好調。今オフから取り組む新打撃フォームにも「継続してやっています」と手応えを感じつつ、グラウンドで元気いっぱいに暴れまわっている。


  6回裏阪神無死、右越え本塁打を放ち本塁へ向かう佐藤輝明内野手=京セラドーム大阪
 開幕戦の〝デモ弾〟?!にもなった。カスティーヨは巨人の開幕投手に決定している戸郷と同じ右のスリークオーター。報道陣から戸郷と似ているかと問われた大砲は「似てないでしょ」とニヤリと笑って一蹴も、宿敵Gのエースの印象を語る。
 「どんどん投げてくるので振り負けないようにしたい。しっかりストライクを打つことを意識しています」
  3月29日、プレーボールがかかる瞬間が待ち遠しい。もう、いつでも開幕できる。オープン戦も1試合を残すのみ。最後はさらなる弾みをつけるだけだ。
 「やっていることをしっかり出してプレーできたらなと思います」
 誰にも止められないこの勢いで-。佐藤輝は開幕に向かって〝弾丸ライナー〟で突き進む。


  6回に本塁打を放ち、ベンチに戻る佐藤輝明内野手=京セラドーム大阪
 佐藤輝明は、過去最高の状態で開幕ゲームに臨めそうだ。
 大山が欠場し 3試合連続「4番3塁」で先発。 6回にオリックス・カスティーヨの 131キロフォークを捉えた。オープン戦 3試合ぶりの3号ソロ。半速球を前さばきで右翼スタンドに運ぶ、得意の形で 2球目を仕留めた。「しっかり自分の形で良いスイングをすることができました。甘いボールを1球で仕留めることができてよかったです」。これで5試合連続安打と止まらない。
 16日の中日戦(バンテリンドーム)で欠場してから、直近 5試合で21打数12安打、打率5割7分1厘の大暴れ。オープン戦の打率も2割8分3厘まで上がった。オフに米国で自主トレし「継続できていると思います」と、日々の練習で精度を高めてきた。巨人の開幕投手戸郷の印象を問われると「どんどん投げてくるので振り負けないようにしたいです」と語り、早くも戦闘モード。「やってきたことを出してプレーできたらなと思います」。24日のオープン戦ラストゲームで仕上げにかかる。

 

 大竹耕太郎投手が先発し、 5回4安打1失点だった。開幕ローテ入りに向けてのアピールとなる上々の投球だった。
  1回を三者凡退で発進すると、 2回は二死から紅林に左中間 2塁打を打たれたが、ゴンザレスに 3球勝負を挑んで見逃し三振に斬りピンチを脱出。続く 3回も先頭の杉本の 1塁線を破る 2塁打で出塁されたが、廣岡はカウント 3― 0からフルカウントに整え 138キロ直球で空振り三振に抑えた。太田、宗の 1、2番コンビには凡打を打たせて乗り越えた。
  4回は四球を与えた一死 1塁で森を低めへの 139キロ直球で 2ゴロ併殺でピンチにせず。 5回は連打を起点とした一死 1、 3塁で廣岡に 1ゴロを打たせ、 1塁・糸原がキャンバスを踏んで二死。 1走・ゴンザレスを 1、 2塁間で挟む間に 3走・紅林が生還して 1点を返されたものの、併殺分も含めてゴロで奪ったアウトは 99つと打たせて取る投球を披露した。


 好投した大竹耕太郎投手。開幕2戦目の先発を確定させた=京セラドーム大阪
 大竹が大竹らしさを取り戻せば、虎の土曜は安泰だ。大竹耕太郎投手がオリックス打線相手に上々の 5回 1失点。すべての不安を払拭し、虎 2年目のシーズンへ腰を据えて突入する。
 「前回( 3月16日、中日戦)に比べたら真っすぐで空振りも取れたし、感覚的にもいいのかな」
  1回を3凡退で発進すると、 2、 3回も長打は浴びたが崩れることなく無失点。 4回一死 1塁では低めへの 139キロで森を 2ゴロ併殺に仕留めるなど、 8つのアウトをゴロで奪った。苦手としてきた傾斜の高いマウンドにも順応し「低めに投げようと思っていないけど低めに投げてゴロになっているのは、自分の中では理想」とうなずく。連打を起点に招いた 5回のピンチも、最少失点で切り抜けた。


 阪神先発の大竹耕太郎投手=京セラドーム大阪
 大竹の準備が整ったことが、チームにとって何より大きい。早大の大先輩、岡田監督も「これで一安心やな」とうなずいた。今年 1月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)を処置。その影響でスローペースの調整にはなったが、開幕に向けて着実に段階を踏んだ。高卒 2年目左腕の門別が〝予備1番手〟として構える中で、しっかりと間に合わせた。指揮官も「あとはもう、調整や。 1週間なあ。おーん。(中) 6日というか」と開幕カード 2戦目、 3月30日の巨人戦(東京ドーム)のマウンドに大竹を送り込むことを明言。昨季12勝2敗だった負けない左腕が、G斬りでの開幕ダッシュを決める。
 「もっと質のいいボールを投げられるように努力したい。確認した反省は帰ってから考えて、 1週間過ごせたら」
 整った体と、その頭脳をフル回転させて、サタデー耕太郎が出陣のときを迎える。


  4回裏、廣岡大志内野手を 1ゴロ併殺に打ち取り、笑顔でベンチに戻る大竹耕太郎投手=京セラドーム大阪
 大竹耕太郎投手が、開幕 2戦目の巨人戦(東京ドーム)の先発を確定させた。オープン戦ラスト登板のオリックス戦(京セラドーム大阪)で 5回1失点。4安打、1四球にとどめ内容も上々だった。
 岡田監督は「よかったな。これでひと安心やな」と安堵(あんど)。「 5回までいってくれたからな。もう調整や。 1週間な。(中) 6日というか」と、このまま 1週間後、30日のマウンドを託すことを決めた。この日2番手で登板した門別と争っていたが、昨季12勝左腕が危なげない投球を見せ、勝負がついた。


  5回表を投げ終え、安藤優也投手コーチに声を掛けられタッチを交わす大竹耕太郎投手=京セラドーム大阪
 今季は 1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)を除去し調整が遅れていた。 3月に入り初実戦。前回16日の中日戦(バンテリンドーム)は 5回5安打2失点で納得していなかった。昨年の日本シリーズ以来となるオリックス打線に対し「いい打線ですけど、自信を持って真っすぐを投げられました」。岡田監督も「伸びてるんやろうな、低めがな。バッターの見送り方見てると、ボールいってるという感じやもんな」と直球の質を評価した。
 現役ドラフトで阪神に移籍後、2年連続で開幕ローテーション入り。昨季の日本一を支えた技巧派にかかる期待は、今季も大きい。「その開幕 1試合で野球人生を終えるわけじゃない」と冷静さを保ちつつ「もっと質のいいボールを投げられるようには努力したいので、考えて 1週間を過ごせたら」。巨人をなぎ倒し、開幕ダッシュを決める。

 


  2回 1失点の門別啓人投手=京セラドーム大阪
 阪神の 2年目左腕・門別啓人投手が2番手として登板し、最初の 6回に失点した。
  3― 1で先発の大竹からバトンを受け、大歓声に背中を押されてマウンドに立った。しかし、先頭の1番・太田に 3塁線を破る 2塁打で出塁されると、宗の中飛でのタッチアップで一死 3塁。西川には内角低めに 148キロ直球を投げ込むも技ありのひと振りで中前にはじき返され、 1点差に迫られた。


  6回、2番手で登板した門別啓人投手=京セラドーム大阪
 それでもしっかりと厳しい内角攻めも見せ、頓宮は直球勝負で捕邪飛に料理。さらに代走・福田をけん制死にし、最少失点でとどめた。この日は当初、ウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦(鳴尾浜)に登板予定だったが、試合は雨天中止。急きょ1軍登板することとなった。
 異例中の異例ともいえる〝駆けつけ登板〟で調整を進めた。登板予定だった鳴尾浜での 2軍戦中止を受け、阪神・門別啓人投手が京セラドームの 1軍戦に合流。 3- 1の 6回に登板し 2回 2安打 1失点だった。
 「入りでちょっと手こずったところはあったんですけど、試合の中で修正できたので、そこだけはよかった」


 六回、オリックス・西川龍馬外野手に適時打を許した門別啓人投手=京セラドーム大阪

 ウエスタン・くふうハヤテ戦が雨で流れ、岡田監督からの〝指令〟で 1軍の試合前練習に合流した。 6回先頭の太田に左翼線 2塁打を許し、一死 3塁から西川の適時打で失点したが、 7回は無失点で切り抜けた。
 指揮官の、なんとか投げさせたい、備えさせたいという思いが詰まった指令だった。「急きょ来させたんよ。(先発は)アクシデントがあるから準備だけはしとかんとな」。今後も〝予備1番手〟として備えさせ、 3月29日からの巨人との開幕3連戦(東京ドーム)にも帯同させる。


 ベンチで梅野隆太郎捕手(左)と言葉を交わす門別啓人投手=京セラドーム大阪
 門別啓人投手が「秘密兵器」になるかもしれない。雨天中止の 2軍戦から急きょ変更で、 2回を 1失点だった。
 大竹の開幕 2戦目が当確となり、門別は従来通り「ローテ7番手」の位置づけ。一方、岡田監督は開幕カード巨人戦の同行を明言。開幕当初はロングリリーフ要員でベンチ入りの可能性が出てきた。「中継ぎでもでも抑えでも投げ切れると思っているので、いつ言われても投げられるように準備したい」と前向きだ。

 


 力投する阪神3番手の岩崎優投手=京セラドーム大阪
 阪神の「2人のクローザー」が初リレーでそろってパーフェクト投球だ。 4- 2の 9回に登板したハビー・ゲラ投手は〝来日初セーブ〟をマーク。打者 3人を相手に 2三振。来日最速の 159キロを記録した。「最後( 9回)を経験させてもらってありがたかった。いつもと同じように投げられたのでよかった」と声を弾ませた。

 力投する阪神4番手のハビー・ゲラ投手=京セラドーム大阪
 その直前、 8回には岩崎優投手がマウンドへ。「もうオープン戦(での登板)は終わりなので『ちょっと 3人で終わっておきたいな』と思っていた」と3者凡退で 2奪三振。一死から太田を96キロのスローカーブで空振り三振に抑え「悪いことじゃないでしょうね」とニヤリと笑った。
 クローザーについて、岡田監督はこの日も「左(打者)のときは岩崎が最後にいくかもわからんし。決めてない」と語り、ダブルストッパーで開幕に臨む。


  9回を締め、梅野隆太郎捕手とタッチを交わすハビー・ゲラ投手=京セラドーム大阪
 ダブル守護神がそろって0を並べた。
  2点差の 8回に登板したのは、昨季セーブ王の岩崎優投手。 2三振を奪い、危なげなく3者凡退で終わらせ「もう終わりなので、ちょっと3人で終わっておきたいなというところで、よかったです」と淡々と話した。


 初めて 9回に登板したハビー・ゲラ投手は梅野隆太郎捕手と勝利を喜ぶ=京セラドーム大阪
  9回にマウンドに上がったのは、初のセーブ機会となった新助っ人ハビー・ゲラ投手。こちらもこの日最速 159キロの直球を軸に、わずか11球で 3人を打ち取った。「最後のイニングでしたけど、何か変わったことなく、同じように投げることができました」。岡田監督は、開幕を 2人の抑えで迎えるダブル守護神プランを掲げており、ゲラは本番想定のにも“合格”だ。継投パターンについては「徐々に固めていったらええと思うよ」と開幕後を見据えた。

 


  6回から守備に就く梅野隆太郎捕手=京セラドーム大阪
 梅野隆太郎捕手が 6回の守備から出場し、オープン戦初出場を果たした。
 扇の要がシーズン開幕直前で 1軍の舞台に復帰した。この回から2番手でマウンドに上がった 2年目左腕・門別啓人投手とバッテリーを組んだ。梅野は 2月の春季キャンプ中に右肩の肉離れで離脱。 3月は鳴尾浜で別メニュー調整を続けていたが、22日のウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)で実戦復帰。岡田監督は22日の試合後、「明日から( 1軍に)来るよ」と明かし、この日から1軍に合流していた。


 試合を締めくくった梅野隆太郎捕手は岡田彰布監督(手前)と笑顔で勝利の列へ=京セラドーム大阪
 大歓声を浴び、またこの場所に帰ってきた。右肩の肉離れから回復し、この日 1軍合流&実戦出場した阪神・梅野隆太郎捕手が虎党へ感謝した。
 「良い緊張感を持って、久々に帰ってきたなという感じ。ファンの方の声援が響いて、うれしかったです」
  6回の守備からマスクをかぶると門別、岩崎、ゲラをリード。特に新助っ人の投球を試合で受け「基本的にはゾーンの中で勝負。強い球を投げていたし、変化球を交えて受けられたのはよかった」とうなずいた。
  2月後半にけがで離脱し、約 1カ月で実戦復帰。開幕 1軍にも間に合い「いろいろな支えもあった。帰ってくることができていい一日」と笑顔だった。


 オリックスに勝利し、喜ぶハビー・ゲラ投手と梅野隆太郎捕手=京セラドーム大阪
 右肩肉離れの梅野隆太郎捕手が31日ぶりに試合復帰した。 1軍合流し 6回からマスクをかぶった。大歓声を受けた初打席では四球を選んだ。「普通にいい緊張感を持って、そんなに変わりなくできたと思う。久々に帰ってきたなって感じでした。この 1カ月、みんなのいろいろな支えもあって順調にできました。ファンの声援が響いたのでうれしかったです」と感謝した。試合は 2月20日の韓国・サムスン戦(宜野座)以来。門別、岩崎、ゲラと主力どころをリードし、 4イニングを 1失点で逃げ切った。「ゲームならではの状況判断はできたかなと思ってます」。開幕メンバーにも順当に名を連ねそうだ。

 


 才木浩人投手
 才木浩人投手がオープン戦最終戦となる24日のオリックス戦(京セラ)に向けてショートダッシュなどで調整した。
 「(試合では)球数とイニングをしっかり投げて、体のコンディションをチェックできたら」
 前回17日の中日戦(バンテリンドーム)は 5回8安打3失点。高めに浮いた 1051キロ超の直球が痛打されるシーンもあったが「メカニックの部分を考えすぎてもよくはない。あまり気にせずでいいのかなと思う」と明かした。
 開幕 3戦目となる31日の巨人戦(東京ドーム)での先発が有力な右腕は「一時期、(発熱による)体調不良もあったけど全然、問題なく来ているう。( 1週間で)しっかり体の準備とか、調整をしていきたい」と力を込めた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦 順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

 ペタしてね