●阪神は終盤に逆転を許し、オリックスに敗れた。野手は近本光司外野手(29)がベンチを外れ、大山悠輔内野手(27)と森下翔太外野手(23)もベンチからのスタートとなる中で「6番・1塁」で出場した原口文仁内野手(32)が 0― 1の 2回に右前へ同点に追いつく適時打。 5回一死 1塁では中野拓夢内野手(27)右翼線へ適時 2塁打を放って一時勝ち越しとするなど開幕に向けて順調に調整した。先発の才木浩人投手(25)が 5回 1失点、 6回は岡留が無失点とつないだが、 2― 1の 7回は漆原が一死を取った後に登板した島本が誤算だった。 3連打で 1点を失って同点とされ、暴投で勝ち越される不安定な投球となった。 8回に登板した石井も 2失点を喫するなど救援陣の結果は明暗が分かれ、チームはオープン戦を3勝1分け14敗で終え、2018年以来の最下位となった。この日も大山、近本、森下の主力 3選手がスタメンを外れた。近本はベンチ外、大山はベンチスタートとなったが出場機会はなく、森下は 9回二死満塁で代打で出場。岡田彰布監督(66)は少し心配そうに話した。先発才木浩人投手(25)が初回にオリックス頓宮に先制打を許しが、2回は大山に代わって一塁先発した原口文仁内野手(32)が同点打。 5回は中野拓夢内野手(27)が右翼に勝ち越しの適時 2塁打を決めた。才木は 5回 1失点と好投。だが 1点リードで迎えた 7回、この回途中から登板した島本浩也投手(31)が 3連打を浴びて同点に追いつかれると、二死 2、 3塁から暴投の間に勝ち越しを許した。 1点ビハインドの 8回にも石井大智投手(26)が 2失点。打線は 3点を追う 9回に二死満塁の好機を作ったが、得点を奪えなかった。なお、20~22年にはオープン戦最下位球団がセ・リーグ優勝を飾っている(20年巨人、21、22年東京ヤクルト)。岡田監督は11日に自ら球団初の連覇へ吉兆だと力説していた。阪神が前回オープン戦最下位だった18年は公式戦でも最下位。今季はどちらに転ぶか。
●阪神はオープン戦最終戦で逆転負けを喫し、18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。それでも岡田彰布監督は3勝14敗1分けの結果を一蹴し、余裕の表情だ。この日は蓄積疲労で近本光司外野手がベンチ外となるなど、大山悠輔内野手、森下翔太外野手も含めた主力 3人がスタメン外。あくまでも開幕戦に照準を合わせ、 3月29日巨人戦(東京ドーム)へ心身の準備を最優先する。指揮官は森下の起用について珍しく不安をのぞかせたのも、 3月29日の開幕戦で万全の状態を求めるからこそだ。冷静に先を見据えた。実は昨年阪神が優勝するまで、20年から 3年連続でオープン戦最下位チームがセ・リーグの頂点に立っている。心強いデータも、球団初の連覇という偉業を後押ししてくれるかもしれない。予言通りにシーズンで白星を積み重ね、ファンを安心させる。
●原口文仁内野手もきっちり開幕に合わせてきた。「6番・1塁」で出場した原口文仁内野手が 0- 1の 2回無死 1、 2塁から一時同点となる右前適時打を放った。22日のオリックス戦(京セラ)から 1軍合流。23日は欠場したが、 2試合で 5打数2安打。今季も代打の切り札として期待されている32歳は胸を張った。
●木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が絶好調で開幕を迎える。 2回に左腕田嶋大樹投手(27)から鋭く中前打を放った。木浪聖也内野手は 2回の第 1打席で田嶋の直球を中前にはじき返した。オープン戦最後の 5戦で打率.438(16打数7安打)と調子を上げ、手応えをつかんだ。最後の 5試合は16打数7安打。攻守に修正を加えてきた遊撃レギュラー筆頭候補は引き締めた。同じ青森出身の尊富士が大相撲で 110年ぶりの新入幕優勝。快挙達成に喜んだ。
●阪神が 5回に機動力を絡めて勝ち越した。この回から登板したオリックス2番手・アンダーソン・エスピノーザ投手(26=前パドレス3A)を相手に一死から植田海内野手(27)が相手の失策で出塁すると、打席には中野拓夢内野手(27)。カウント 2― 2からの 5球目で植田はスタートを切り、中野はこの一球を振り抜いた。右翼線方向に飛んだ打球はラインの内側で跳ね、フェンスにはワンバウンドで到達。植田は悠々と勝ち越しのホームを踏んだ。中堅レギュラーの近本がこの日もベンチ外となり、代役として「1番・中堅」でスタメンに名を連ねた植田と、23日の同戦で35打席ぶりの安打を含む 2安打と復調の気配を見せた中野の同学年コンビによる鮮やかな攻撃だった。中野は23日オリックス戦の初回、追い込まれながらもルイス・カスティーヨ投手(29)の 150キロ直球を左前にライナーで落とし、35打席ぶりの安打を決めていた。同日の第 3打席には左前打を放ちマルチ安打。岡田彰布監督も一安心していた。
●「4番・3塁」で出場した佐藤輝明内野手(25)は 2三振を喫するなど、3打数無安打1四球。それでもオープン戦17試合に出場し、打率.270(63打数17安打)、3本塁打、6打点で終えた。開幕までの残り期間で万全の状態に仕上げる。開幕までの 4日間で、さらに細かい部分を詰めていく。
● 6回の左翼守備から出場した前川右京外野手(20)が、 7回に 2塁打を放った。オープン戦で打率.311(45打数14安打)と結果を残し、岡田監督から開幕戦の起用を明言された若虎は初戦を見据えた。
●20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で右足を痛めた森下翔太外野手が 9回二死満塁で代打出場。オープン戦は13試合で打率.304(46打数14安打)、1本塁打と結果を残し「手応え十分。足の状態を問われると前を向いた。
●才木浩人投手が、開幕前ラスト登板で好投した。才木浩人投手が先発し、 1回に失点した。先頭の福田周平外野手(31)に 1、 2塁間を破って出塁されると、二死後には引っかけたカーブが暴投となって得点圏に進まれ、4番・頓宮裕真内野手(27)に 152キロ直球をとらえられた。打球が右中間に伸び、福田が生還。17日の中日戦(バンテリンD)から中 6日での開幕前最終登板は、西川龍馬外野手(29)を左飛に打ち取ったボールが 154キロを計測したが、高めに浮いた直球が目立つ立ち上がりとなった。才木は巨人との開幕シリーズ第3戦(31日)の先発が見込まれている。31日の巨人戦(東京ドーム)に先発見込みの右腕は本番を見据えた。
● 2- 1の 6回に2番手で登板した岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が 1回無失点とこれまで通りに仕事をこなし、今春の実戦は9試合&11イニング零封。自信を蓄え、2024年シーズンのスタートラインに立つ。待っていたのは4番から始まる厳しい対戦の連続。それでもいまの岡留には関係なしだ。まずは頓宮をツーシームで中飛に打ち取り、続くT―岡田外野手(36)はインハイに 146キロ直球をズバッと決めて空振り三振斬り。最後は杉本裕太郎外野手(32)を内角へのスライダーで捕邪飛に仕留め、わずか 8球で退けた。自分自身としっかりと向き合い、日に日に状態を上げてきた。その証しがこの春の防御率0.00。岩崎優投手(32)とハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)のダブルストッパーにつなぐ〝7回の男〟として名乗りをあげた形だ。安定感ある投球をまだまだ続け、飛躍のシーズンを駆け抜ける。昨季は盤石を誇ったブルペン陣だが、開幕メンバーは流動的。状態を上げられない投手が多い中で、岡留の存在が際立つ。岡田監督はあらためて評価。岡留は心地よい緊張感を漂わせた。
● 2- 1の 7回一死から登板した島本浩也投手が逆転を許した。宗佑磨内野手(27)、森友哉捕手(28)に連打されると、代打・レアンドロ・セデーニョ内野手(25)に中前適時打を浴びて同点。さらに二死 2、 3塁から西川の打席で暴投し、決勝点を与えた。オープン戦は 5試合で防御率4.91。昨季は救援でピンチを何度も救った左腕は気持ちを新たにした。開幕まで残された時間は少ないが改善を誓った。
● 2- 3の 8回にマウンドに上がった石井大智投手は 1回3安打2失点と打ち込まれた。オープン戦は 8試合で防御率7.00。昨季は中継ぎで19ホールドを記録した右腕は前を向いた。

記事をまとめてみました。

 

※時間は、実際の終了時間と異なります。
 

 オープン戦<オリックス 5― 2阪神>◇24日◇京セラドーム大阪
 阪神は終盤に逆転を許し、オリックスに敗れた。野手は近本がベンチを外れ、大山と森下もベンチからのスタートとなる中で「6番・1塁」で出場した原口文仁内野手が 0― 1の 2回に右前へ同点に追いつく適時打。 5回一死 1塁では中野拓夢内野手右翼線へ適時 2塁打を放って一時勝ち越しとするなど開幕に向けて順調に調整した。先発の才木浩人投手が 5回 1失点、 6回は岡留が無失点とつないだが、 2― 1の 7回は漆原が一死を取った後に登板した島本が誤算だった。 3連打で 1点を失って同点とされ、暴投で勝ち越される不安定な投球となった。 8回に登板した石井も 2失点を喫するなど救援陣の結果は明暗が分かれ、チームはオープン戦を3勝1分け14敗で終え、2018年以来の最下位となった。


  7回、投手交代を告げる岡田彰布監督=京セラドーム大阪
 阪神は18年以来 6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。先に試合が終わった11位ロッテが中日に敗れ、引き分け以上で最下位から脱出できた最終戦。オリックスに 7回に勝ち越しを許し、3勝14敗1分けで最下位が決まった。
 この日も大山、近本、森下の主力 3選手がスタメンを外れた。近本はベンチ外、大山はベンチスタートとなったが出場機会はなく、森下は 9回二死満塁で代打で出場。岡田彰布監督は「まあ大山ねえ、近本の方が心配やけどなあ。大山もちょっと走るあれがあるから、まあ 4、 5日あるからまあなんとか、そこでな」と少し心配そうに話した。
 また最下位となったオープン戦の結果については「そんなん全然関係ないわ(笑い) 何かあんの?」と気にも留めなかった。


  2回に適時打を放った原口文仁内野手=京セラドーム大阪
 阪神は18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。先に試合が終わった11位千葉ロッテが中日に敗れ、引き分け以上で最下位から脱出できた最終戦。オリックスに 7回に勝ち越しを許し、3勝14敗1分けで最下位が決まった。
 この日も大山、近本、森下の主力 3選手がスタメンを外れた一戦。先発才木浩人投手が初回にオリックス頓宮に先制打を許しが、2回は大山に代わって一塁先発した原口文仁内野手が同点打。 5回は中野拓夢内野手が右翼に勝ち越しの適時 2塁打を決めた。


  3回裏オリックス二死、味方に声を掛ける才木浩人投手=京セラドーム大阪

 才木は 5回 1失点と好投。だが 1点リードで迎えた 7回、この回途中から登板した島本浩也投手が 3連打を浴びて同点に追いつかれると、二死 2、 3塁から暴投の間に勝ち越しを許した。
  1点ビハインドの 8回にも石井大智投手が 2失点。打線は 3点を追う 9回に二死満塁の好機を作ったが、得点を奪えなかった。


  7回裏オリックス一死 1、 3塁、島本浩也投手は代打セデーニョ内野手に中適時打を打たれ同点とされる=京セラドーム大阪
 なお、20~22年にはオープン戦最下位球団がセ・リーグ優勝を飾っている(20年巨人、21、22年東京ヤクルト)。岡田監督は11日に自ら「 4年間で 3チームが優勝してるやん」と球団初の連覇へ吉兆だと力説していた。阪神が前回オープン戦最下位だった18年は公式戦でも最下位。今季はどちらに転ぶか。

  7回裏オリックス二死 2、 3塁、島本浩也投手の暴投で打者西川龍馬外野手は四球を選び、 3塁走者森友哉捕手が生還して勝ち越しとなる=京セラドーム大阪

▼阪神はオープン戦で3勝14敗1分けの勝率1割7分6厘に終わり、最下位が決まった。11位のロッテが●だったため、阪神は○または△で浮上の可能性があったが、敗れたため脱出はならなかった。阪神のオープン戦最下位は18年以来6年ぶり。
▼オープン戦での14敗は00年の14敗(5勝)と並び65年以降最多。また勝率1割7分厘は18年の1割4分3厘(2勝12敗2分け)に次ぎ、ワースト2位となった。なお、オープン戦での勝率1割台からリーグ優勝は近年では20年巨人1割6分7厘(2勝10敗4分け)の例がある。


  7回、暴投で決勝点を与えた島本浩也投手=京セラドーム大阪
 阪神は3勝14敗1分けで2018年以来 6年ぶりの最下位でオープン戦を終えた。不動の中堅レギュラー、近本光司外野手は蓄積疲労により 2試合連続でベンチ外となり、 3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)出場は不透明。岡田彰布監督にとっても不安を残すフィニッシュとなった。
 中継ぎ陣に好不調の明暗がくっきりと浮かび上がり、野手陣のベスト布陣を敷くこともできなかった。岡田監督がシーズン開幕を見据えたオープン戦期間を総括し、苦笑いを浮かべた。


  7回裏オリックス二死 1、 3塁、交代を告げた岡田彰布監督=京セラドーム大阪

 「まあ収穫は、あんまなかったなあ。最後にテストしたのが、なあ。オープン戦そのままの結果やったからのう。ピッチャーにしても。最後にちょっとけが人出たしなあ」
 球団ワーストの開幕9連敗から始まり、終わってみれば3勝14敗1分けで12球団最下位の屈辱を味わった。この日、近本は 2試合連続ベンチ外。下半身の張りを抱える大山は 4試合連続の欠場となり、森下は 9回二死満塁で代打起用され、右足の負傷から 3試合ぶりに実戦復帰したが 2飛に倒れた。主力野手 3人がオープン戦最終戦のスタメンから外れる事態に不安は募る。


 試合前、フリー打撃を行う近本光司外野手=京セラドーム大阪
 阪神が 2回に同点に追いついた。先制された直後の攻撃だった。先頭の4番・佐藤輝が四球で出塁すると、続くノイジーは直球をとらえてライナーで中前に運び、 1、 2塁。ここで 2試合ぶりにスタメンで出場した原口が初球にきた外角低めのスライダーを右方向に打ち返し、 2走・佐藤輝を同点のホームに迎え入れた。その後に木浪が中前打を放って広がった一死満塁のチャンスは才木、植田が連続三振に倒れて生かせなかったが、 1回を三者凡退に抑えられたオリックス先発・田島に対し、虎打線が束となって襲い掛かった。

 


  6回表を終え選手交代を告げる岡田彰布監督=京セラドーム大阪
 そんなん、心配ないよ。阪神はオープン戦最終戦で逆転負けを喫し、18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。
 それでも岡田彰布監督は3勝14敗1分けの結果を「そんなん全然関係ないわ」と一蹴し、余裕の表情だ。この日は蓄積疲労で近本光司外野手がベンチ外となるなど、大山悠輔内野手、森下翔太外野手も含めた主力 3人がスタメン外。あくまでも開幕戦に照準を合わせ、 3月29日巨人戦(東京ドーム)へ心身の準備を最優先する。
            ◇   ◇   ◇


  6回裏を終えベンチで笑顔を見せる岡田彰布監督(中央)=京セラドーム大阪
 オープン戦最終戦で逆転負け。18年以来6年ぶりの最下位が決まっても、岡田監督はこれまで通り笑い飛ばした。「そんなん全然関係ないわ。何かあんの?」。3勝14敗1分け。確かに負の数字はシーズンの成績には全く関係ない。
 選手の状態も開幕にベストで臨ませることが最優先だ。この日は疲労蓄積を考慮されたリードオフマン近本が 2日連続でベンチ外。下半身の張りを抱える主砲・大山はベンチ入りこそしたが、出番はなかった。森下は 9回二死からの代打出場にとどまった。


  7回裏オリックス二死 2、 3塁、島本浩也投手の暴投で勝ち越しを許したところで投手交代を告げる岡田彰布監督=京セラドーム大阪
 指揮官は森下の起用について「いやもう、いてなかったんや、代打」と笑って明かした後、大山の状態を聞かれると少し思案した。「まあ大山ねえ、近本の方が心配やけどなあ。大山もちょっと走るのがあるからなあ、 4、 5日あるから。なんとかそこでな。ある程度ゲームできるようになればええと思うけどな」。
 珍しく不安をのぞかせたのも、 3月29日の開幕戦で万全の状態を求めるからこそだ。「まあそんな重傷やないから、それだけや。あとはそれが治って、29日にスタメンいけるようにな。それを願ってるだけやわ」と冷静に先を見据えた。


 オリックスに敗れ引き揚げる岡田彰布監督(中央)=京セラドーム大阪
 オープン戦18試合を終え「収穫は、あんまりなかったなあ」と率直に話すのも、冷静に現状と向き合っているから。すべては3.29からの143試合だ。
 思い返せば、10日の巨人戦(甲子園)に敗れて球団ワーストを更新するオープン戦開幕9連敗を喫した直後、指揮官は自ら「吉兆データ」を持ち出していた。「オープン戦最下位が… 4年間で 3チームが優勝してる言うてるやん」。
 実は昨年阪神が優勝するまで、20年から 3年連続でオープン戦最下位チームがセ・リーグの頂点に立っている。心強いデータも、球団初の連覇という偉業を後押ししてくれるかもしれない。予言通りにシーズンで白星を積み重ね、ファンを安心させる。

 


  2回表阪神一死 1、 2塁、原口文仁内野手は右適時打を放った=京セラドーム大阪
 「6番・1塁」で出場した原口文仁内野手が 0- 1の 2回無死 1、 2塁から一時同点となる右前適時打を放った。「つなごうという気持ちでした。そういう(チャンスの)場面でヒットが出たのはよかった」。22日のオリックス戦(京セラ)から 1軍合流。23日は欠場したが、 2試合で 5打数2安打。今季も代打の切り札として期待されている32歳は「(開幕に向けて)いい準備ができていると思います」と胸を張った。

  2回に適時打を放った原口文仁内野手=京セラドーム大阪
 原口文仁内野手もきっちり開幕に合わせてきた。
  2回一死 1、 2塁からしぶとく右前に落とす同点打。取られた直後の貴重な 1点だった。 3月は主に 2軍戦で調整。「いいつながりで回ってきたので初球からしっかり準備して打席に立てました。( 2軍で)打撃も守備もできて、おととい、今日のヒットにつながった。いい準備はできていると思う」と充実の表情だった。

 


  2回、安打を放った木浪聖也内野手=京セラドーム大阪
 木浪聖也内野手は 2回の第 1打席で田嶋の直球を中前にはじき返した。オープン戦最後の 5戦で打率.438(16打数7安打)と調子を上げ、「いろいろと試したりしましたけど、最終的に良い感じになったので、開幕もしっかりとやっていきたい」と手応えをつかんだ。同じ青森出身の尊富士が大相撲で 110年ぶりの新入幕優勝。快挙達成に「誇らしいというか、あまりないことなので本当にすごい」と喜んだ。

  2回表阪神一死 1、 2塁、木浪聖也内野手は中前打を放った=京セラドーム大阪
 木浪聖也内野手が絶好調で開幕を迎える。 2回に左腕田島から鋭く中前打を放った。
 最後の 5試合は16打数7安打。攻守に修正を加えてきた遊撃レギュラー筆頭候補は「体調をまずしっかり整えるのが一番。相手をいろいろ研究することもあるので、準備を怠らないように」と引き締めた。また大相撲で同じ青森出身の尊富士が優勝したことに「誇らしい。あまりないこと。すごいです」と喜んだ。

 


  3回表阪神無死、中野拓夢内野手は一塁内野安打を放った=京セラドーム大阪
 阪神が 5回に機動力を絡めて勝ち越した。この回から登板したオリックス2番手・エスピノーザ(前パドレス3A)を相手に一死から植田が相手の失策で出塁すると、打席には中野。カウント 2― 2からの 5球目で植田はスタートを切り、中野はこの一球を振り抜いた。右翼線方向に飛んだ打球はラインの内側で跳ね、フェンスにはワンバウンドで到達。植田は悠々と勝ち越しのホームを踏んだ。中堅レギュラーの近本がこの日もベンチ外となり、代役として「1番・中堅」でスタメンに名を連ねた植田と、23日の同戦で35打席ぶりの安打を含む 2安打と復調の気配を見せた中野の同学年コンビによる鮮やかな攻撃だった。


  5回表阪神一死 1塁、中野拓夢内野手は右適時 2塁打を放った。投手はエスピノーザ=京セラドーム大阪
 前日23日に35打席ぶりの安打を放った中野拓夢内野手が、 2日連続でHランプをともした。
  1- 1で迎えた 3回、先頭で打席に立つと、オリックス先発田嶋の 2球目、 141キロ直球をはじき返すと、打球は 1塁手のグラブをはじき 1塁強襲安打となった。
 中野は23日オリックス戦の初回に、追い込まれながらもカスティーヨの 150キロ直球を左前にライナーで落とし、これが35打席ぶりの安打だった。


  5回表阪神一死 1塁、中野拓夢内野手は右適時 2塁打を放った=京セラドーム大阪
 第 3打席には左前打を放ちマルチ安打。試合後には「ヒットは出ていなかったけど感覚は良くなっていた。ヒットにこだわりすぎると小さくなって当てにいってしまう。まずは自分のスイングをしようと思っていた」と振り返り、岡田彰布監督(66)も「そらもう出るよ。そんな出んことはないから。前飛んだらどっか落ちるよ」と一安心した様子で話していた。

  5回表阪神一死 1塁、中野拓夢内野手は右適時 2塁打を放った=京セラドーム大阪

 前日23日に35打席ぶりの安打を含む 2安打を放った中野拓夢内野手が、 2日連続でマルチ安打を記録した。
  1- 1で迎えた 3回、先頭で打席に立ち、オリックス先発田嶋の 2球目だ。 141キロ直球をはじき返すと、打球は 1塁手のグラブをはじいて強襲安打となった。
  5回の第 3打席では一死 1塁からエスピノーザの 5球目。カウント 2- 2から 138キロ内角の変化球をとらえ、右翼線へ勝ち越し 2塁打を決めた。塁上では敬礼ポーズも見せた。


  5回、適時 2塁打を放った中野拓夢内野手=京セラドーム大阪
 中野は23日オリックス戦の初回、追い込まれながらもカスティーヨの 150キロ直球を左前にライナーで落とし、35打席ぶりの安打を決めていた。同日の第 3打席には左前打を放ちマルチ安打。試合後には「ヒットは出ていなかったけど感覚は良くなっていた。ヒットにこだわりすぎると小さくなって当てにいってしまう。まずは自分のスイングをしようと思っていた」と振り返り、岡田彰布監督も「そらもう出るよ。そんな出んことはないから。前飛んだらどっか落ちるよ」と一安心していた。

 


  2回表阪神無死、佐藤輝明内野手は四球を選ぶ。投手は田嶋大樹=京セラドーム大阪
 「4番・3塁」で出場した佐藤輝明内野手は 2三振を喫するなど、3打数無安打1四球。それでもオープン戦17試合に出場し、打率.270(63打数17安打)、3本塁打、6打点で終えた。「いろいろ試せたので、これでしっかりシーズンいけるかなと思います」。開幕までの残り期間で「もう試合はないので、練習の中で(準備する)」と万全の状態に仕上げる。

  3回、見逃し三振に倒れた佐藤輝明内野手=京セラドーム大阪
 佐藤輝明内野手がシーズンへ手応えを口にした。
 オープン戦最終戦は「4番3塁」で先発。 3打数ノーヒットに終わったが、打率2割7分、3本塁打を記録した。「まあ、いろいろ試せたので、これでしっかりシーズンにいけるかなと思います」と確かな感触を手にした様子。開幕までの 4日間で、さらに細かい部分を詰めていく。

 


  7回、 2塁打を放った前川右京外野手=京セラドーム大阪
  6回の左翼守備から出場した前川右京外野手が、 7回に 2塁打を放った。エスピノーザの初球を右翼線に運び、「ちゃんと捉えられたのでよかった」と振り返った。オープン戦で打率.311(45打数14安打)と結果を残し、岡田監督から開幕戦の起用を明言された若虎は「普段通りするのが一番大事だと思う。気負わず、普通に入っていけたらいい」と初戦を見据えた。

  7回表阪神一死、右翼線へ 2塁打を放った前川右京外野手=京セラドーム大阪
 前川右京外野手が途中出場から存在感を見せた。
  7回の初打席では右翼線へ 2塁打。9回一死 1、 2塁の好機では中飛に倒れたが、痛烈な当たりでファンを沸かせた。
 「去年からずっと長打が少ないと言われていたので、そういう面に関しては。あまり長打を打とうとしてはいないけど、自然と良くなっているかなと」。オープン戦は打率3割1分1厘。スタメンが有力視される3.29開幕戦へ「普段通りにするのが一番大事。気負わず普通に入っていけたら」と自然体の構えだ。

 


  9回表阪神二死満塁、代打森下翔太外野手は 2飛を打ち上げて試合終了=京セラドーム大阪
 20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で右足を痛めた森下翔太外野手が 9回二死満塁で代打出場。 2飛に倒れたが、 3試合ぶりのベンチ入りで打席に立ち「準備はしていましたけど。代打はそんな簡単なことじゃないので」と振り返った。オープン戦は13試合で打率.304(46打数14安打)、1本塁打と結果を残し「準備万端。あとはもう本番を迎えるだけかな」と手応え十分。足の状態については「状態がどうこうというより、やるしかない」と語った。

  9回二死満塁で代打で 2飛に終わった森下翔太外野手=京セラドーム大阪
 森下翔太外野手が今オープン戦のチーム最終打者となった。
  3点を追う 9回二死満塁で代打出場。オリックス吉田に 2飛に打ち取られ、最後の打者となった。「準備はしていましたけど、代打はそんな簡単なことではないので。とくにそんな大ごとにはとらえていないです」と淡々と振り返った。20日福岡ソフトバンク戦の守備中に右足首を痛め、ここ 2試合は欠場していた。足の状態を問われると「まあ…やるしかないんじゃないですかね」と前を向いた。

 


 力投する阪神先発の才木浩人投手=京セラドーム大阪
 才木浩人投手が先発し、 1回に失点した。先頭の福田に 1、 2塁間を破って出塁されると、二死後には引っかけたカーブが暴投となって得点圏に進まれ、4番・頓宮に 152キロ直球をとらえられた。打球が右中間に伸び、福田が生還。17日の中日戦(バンテリンD)から中 6日での開幕前最終登板は、西川を左飛に打ち取ったボールが 154キロを計測したが、高めに浮いた直球が目立つ立ち上がりとなった。

  1回、オリックス・頓宮裕真内野手に適時 2塁打を許した才木浩人投手=京セラドーム大阪

 才木浩人投手が、開幕前ラスト登板で好投した。
 立ち上がり、いきなり先頭福田に右安打を許し、二死から頓宮に先制適時 2塁打を浴びた。 4回にも二死から 3連打され満塁のピンチを迎えるが、代打森を捕邪飛に打ち取り脱出。 5回71球、7安打1失点でシーズン前最後の登板を終えた右腕は「全体的にいい感覚でストレートを投げることができました。追い込んでからのフォークなど決め切れなかったところは課題だと思っています。ここからの 1週間もいい準備をして開幕を迎えたいと思います」と振り返った。
 才木は巨人との開幕シリーズ第3戦(31日)の先発が見込まれている。


  5回二死、オリックス・西川龍馬外野手を 1ゴロで仕留めた才木浩人投手=京セラドーム大阪
 先発の才木浩人投手は 5回 1失点。 1回に二死 2塁から頓宮に右中間へ適時 2塁打を浴びて失点。 2回から 3イニング連続して得点圏に走者を背負ったが粘った。「真っすぐもよかったし、フォークもしっかり低めに投げられた。いい感じで開幕を迎えられそうです」。31日の巨人戦(東京ドーム)に先発見込みの右腕は「普段通り、いつも通り中 6日の感じでいければ」と本番を見据えた。

 

  2- 1の 6回に2番手で登板した岡留英貴投手が 1回無失点とこれまで通りに仕事をこなし、今春の実戦は9試合&11イニング零封。自信を蓄え、2024年シーズンのスタートラインに立つ。
 「ある程度、意図してしっかりと投げられたんじゃないかな、と思います。全体的に良かった」
 待っていたのは4番から始まる厳しい対戦の連続。それでもいまの岡留には関係なしだ。まずは頓宮をツーシームで中飛に打ち取り、続くT―岡田はインハイに 146キロ直球をズバッと決めて空振り三振斬り。最後は杉本を内角へのスライダーで捕邪飛に仕留め、わずか 8球で退けた。


  6回、2番手で登板した岡留英貴投手=京セラドーム大阪
 岡田監督も「キャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっときているし、結果もちゃんと出しているわけやからな」と目を細めた。岡留は今春のキャンプで内容、結果ともに申し分ないものを見せ、指揮官が決める投手MVPに選ばれた。
 「その日に出た課題を次の日に意識したりして、少しずつ良くなっていると思います」。自分自身としっかりと向き合い、日に日に状態を上げてきた。その証しがこの春の防御率0.00。岩崎とゲラのダブルストッパーにつなぐ〝7回の男〟として名乗りをあげた形だ。
 「いいイメージではいるんですけど、ここからが本当に勝負になってくるので、頑張ります」
 安定感ある投球をまだまだ続け、飛躍のシーズンを駆け抜ける。


  6回に登板して 1回無失点の岡留英貴投手。〝ミスターゼロ〟がレギュラーシーズンでも戦力になる=京セラドーム大阪
 虎のブルペンには「無失点男」がどっしり控える。岡留英貴投手が 2月の紅白戦から数えて実戦9試合11イニングを無失点で終えた。飛躍を期待された剛腕が満点回答で 2カ月間を駆け抜けた。
 「結果、しっかりゼロに抑えられたのが続いたのでよかったです」
 最終戦は 6回の 1イニングをぴしゃり。昨季首位打者の頓宮をツーシームで凡飛に仕留め、T-岡田の内角を 146キロでえぐって中途半端なスイングの空振り三振。杉本は一転、スライダーでタイミングを外して捕邪飛。「ある程度、意図して投げられたんじゃないか」と納得した。


  6回裏オリックス二死、杉本裕太郎外野手を捕邪飛に打ち取りグラブをたたく岡留英貴投手=京セラドーム大阪
 昨季は盤石を誇ったブルペン陣だが、開幕メンバーは流動的。状態を上げられない投手が多い中で、岡留の存在が際立つ。岡田監督は「ずっとな。キャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっと来ている」とあらためて評価。ダブルストッパーの岩崎、ゲラに次ぐ立場で 3年目の開幕を迎える。
 一方、先発のスペアで控える門別も開幕カードの敵地巨人 3連戦に同行する予定。一時的にブルペン陣に加わる可能性がある。中継ぎ要員を経て先発ローテに入った昨季開幕直後の村上と同じような流れが踏襲されるかもしれない。
 やや不安を残したリリーフ陣にあって 2人の“新戦力”は心強い。岡留は「ここからが本当に勝負になるので頑張ります」と心地よい緊張感を漂わせた。

 


  7回、オリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手に適時打を許した島本浩也投手=京セラドーム大阪
  2- 1の 7回一死から登板した島本浩也投手が逆転を許した。宗、森に連打されると、代打・セデーニョに中前適時打を浴びて同点。さらに二死 2、 3塁から西川の打席で暴投し、決勝点を与えた。オープン戦は 5試合で防御率4.91。昨季は救援でピンチを何度も救った左腕は「(開幕までに)ブルペンで投げて、しっかり修正します」と気持ちを新たにした。

  7回裏オリックス一死 1、 3塁、島本浩也投手は代打セデーニョ内野手に中適時打を打たれ同点とされる=京セラドーム大阪
 島本浩也投手は悔しい敗戦投手となった。
  1点リードの 7回一死から登板したが、 3連打を浴び、自らの暴投も重なって 2失点で逆転を許した。オープン戦最終戦で黒星がついた左腕は「フォークがちょっと高めに浮いて、マウンドで修正できなかった」と反省。開幕まで残された時間は少ないが「ブルペンでしっかり修正していきたい」と改善を誓った。

 


  8回に 2点を失った石井大智投手=京セラドーム大阪
  2- 3の 8回にマウンドに上がった石井大智投手は 1回3安打2失点と打ち込まれた。「ずっと結果が一緒なんで。正直、迷ったり、悩んでいる部分は多いですけど」。オープン戦は 8試合で防御率7.00。昨季は中継ぎで19ホールドを記録した右腕は「昨日より今日、明日よりも明後日じゃないが、一歩ずつ進んでいければ」と前を向いた。

  8回表オリックス一死 1、 3塁、宗佑磨内野手に左前適時打を許した石井大智投手=京セラドーム大阪
 石井大智投手が悩める胸中を明かした。 2- 3の 8回に登板したが、一死から四球に 3安打も浴びて 2失点。昨季優勝に大きく貢献した中継ぎ右腕が、オープン戦8試合で防御率7.00と苦しむ。
 石井は「いろいろ工夫はしてみてるんですけど…ずっと結果が一緒なんで、正直迷ってる部分とか、悩んでる部分とか多い」。それでも「 1歩ずつでもいいんで、徐々に進んでいければいいのかなって…」と必死に前を向いた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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