聖女の救済 1 | 失はれる物語... <Season4>

聖女の救済 1




土曜と日曜で一人旅で温泉宿に泊まってきました。


ですが、


台風だったのでずっと旅館に引きこもってました。


だからずっと読書をしていました。


それが、東野圭吾の『聖女の救済』です。


はっきり言って、20ページほど読んだ時点で私、


犯人の動機もアリバイトリックの謎も、全部見破っていました。




ウソです。


どうも。 神山ケイです。






今回読んだのが東野圭吾の『聖女の救済』です。


外へ出られなかったので ずっと読書をしていたのであります。



失はれる物語... &lt;Season3&gt;-seijo




今回はその感想を書いていこうと思います。


読書に興味のない人へも、何か伝わるように書いていこうと思います。


ではまずはこの本の紹介・説明から。




東野圭吾の小説の中にまず"ガリレオシリーズ"というのがあります。


これは、天才物理学者の湯川学というのが主人公で


こいつが活躍して次々と難事件を解決していくというシリーズである。


小説で言うとこういう順番。


1、『探偵ガリレオ』 (短編)


2、『予知夢』 (短編)


3、『容疑者Xの献身』 (長編)


4、『聖女の救済』 (長編)


5、『ガリレオの苦悩』 (短編)


6、『真夏の方程式』 (長編)





つまり、ガリレオシリーズの第4作目に当たります。


つまり、先日書いた感想を書いた『容疑者Xの献身』の次のやつです。


さて、まずはあらすじを。


「真柴綾音と真柴義孝夫妻は子供ができないことを理由に離婚することが決まっていた。

その時綾音の胸中には義孝へのある宣告が下されていた。

数日後、綾音が主催するパッチワーク教室の講師である若山宏美が自宅で死んでいる義孝を発見する。

死因は毒殺。

彼が飲んでいたコーヒーに、猛毒である亜ヒ酸が混入されていた。

そして捜査に当たった草薙は一目見た綾音に惹かれてしまう。

一方薫は些細な事から綾音の犯行ではないかと疑念を抱くが、その考えを巡り草薙と対立してしまう。

そして綾音には犯行当日まで北海道の実家に帰省していたアリバイがあり、毒物の混入経路も依然として不明のままだった。

綾音が離れた場所から義孝を毒殺したトリックを暴くため薫は湯川に再び協力を申し出る。

湯川も捜査に協力するが、自身が立てた仮説も決め手にならず、トリックの解明に苦戦してしまう。

だが湯川はある答えを導き出し、薫にある指示を命ずる。

指示を行った薫からの回答を聞いた湯川は驚愕する。

湯川が出した答え。

それは『虚数解』、理論上はあり得ても、現実にはありえないという実に奇妙な答えだった。

そして湯川をしてありえないと言わしめた綾音が行ったガリレオ史上、最も理解を超えたトリックによって行われた
完全犯罪の全容が明かされる。

そして、草薙の恋心の行方は?」



あらすじ長くてごめんね。w



最後まで読んでくださった方々、ありがとう。w



今回は感想を書くのがちょっと難しく、上手く書ける自信がありません。 ←だったら書かなきゃいい



なので、



あえて今回は初めにざっくりと率直な感想だけを書いてしまいます。



そのあとで細かくつらつらと書いていこうと思う所存であります。



では、感想いきます。








読者を最後に驚かせる部分はやはり、



殺害のトリックと、犯人の動機、その二点です。



ですが、私としてはどちらもいまいちでした。



たしかに、殺害のトリックはすごい、とは思う。



ただ、「完全犯罪」というのにはちょっと遠いかな、と。



だって、そもそも"湯川学"に見破られていますからね。



その時点で別に"完全犯罪"ではねーし。w



あとは、犯人の動機の部分。



それも、インパクトが弱かったなぁ、と。。。



ただしこれは、ガリレオシリーズの前作である「容疑者Xの献身」があまりに凄すぎたせいかもしれません。。。



あれはもう、トリックの部分も、動機の部分も、犯人の性格、状況も、



全部が全部が切なすぎたんです。。。



どちらかというともう犯人たちの方に味方したくなるくらいに



犯人たちに魅力があった。。。



だけど、



申し訳ないですが、



この「聖女の救済」にはその二つがなかった。



つまり、



切なさと、犯人の魅力、



その二つがなかった。



だから、何度も言いますが、「容疑者Xの献身」と比べると、



ぜんぜん物足りないな、というのが私の正直な意見です。



ただし、



この作品全体としてはやはり面白いです。



決して退屈な作品ではない、とだけ付け加えておこう。



おしまい。





-------------------------------------------------------




はい。 ここからはネタばれを含みます。




聖女の救済 2 へ続きます。。。