「にほんの詩集」シリーズで刊行された「中島みゆき詩集」の中で(いちいち確認してはいないが)これまでこのブログで触れていない詩について書いていこうと思うシリーズ。
今回は「化粧」。
詩集では前から21番目になる。
この曲は1978年のアルバム「愛していると云ってくれ」に収録されていて、その年、桜田淳子さんがカバー、1981年シングルでリリースされて世間に知られる曲になった。
みゆきさん自身もツアーで何回も歌っているし、ほかにカバーもされている。
この曲は好きだった男性に最後に会う前に「あいつを捨てなきゃよかった」と思われたいから、普段しない化粧をしてきれいになりたいという内容。
私にとっては、この曲は詞を読むより歌として聴くことで感情が揺さぶられるものだと思った。
それもみゆきさんの歌唱はみゆきさんにしかできないもので、桜田さんの歌の印象は全くない。
これを書く前に思い出したのが、小田和正さんが「クリスマスの約束」でこの曲を歌われたということ。
ネットでググると間違ってなく、中国のサイトと思われるもので動画を視聴できた。
当たり前のことだが、「化粧」の小田さんバージョンだった。
あるブログにこの時の小田さんのMCについて書かれていた。
この曲は、男には絶対に書けないような詞です。
初めてこの歌を聴いた時には、本当に驚いてしまいました。
その曲に挑戦してみたいと思います。
前から僕は、陽水がやるみたいに、「あたい」とか「あんた」とかいう歌詞を
一度歌ってみたいなと思っていたので、とてもいい機会だなと…(笑)
男性に書けないというのはその通りだと思う。
なので、この曲はみゆきさんの声で聞くのが、私には沁みるのだろう。