マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

仮想現実の戦争教育が、この世界から戦争をなくすかもしれない

 ――人が戦争をよく知るには、どうしたらよいか。

 との問いの答えとして、

 ――仮想現実(virtual reality)を用いた戦争教育

 を考えている――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 仮想現実が兵士らの訓練で使われようとしているそうです。

 

 現在の技術では――

 ごく限られた状況しか再現はできないようですが――

 いずれ実際の戦場と変わらない状況を仮想現実として作り出し――

 実際の戦場と酷似をした訓練を繰り返せるようになるの日も、そう遠くはないと考えられているとか――

 

 ……

 

 ……

 

 以上は、

 ――戦争教育

 というよりは、

 ――戦闘訓練

 の仮想現実であり――

 

 僕が考えているのは――

 あくまでも、

 ――戦争教育

 ですから――

 

 兵士らの訓練に必要とされるほどの緻密な仮想現実は必要ありません。

 ほどほどの仮想現実でよいのです。

 

 きのうの『道草日記』で挙げた例は、8つ――

 

 ――最前線の兵士

 ――戦地の民間人

 ――軍隊の指揮官

 ――自治体の吏員

 ――政府の指導者

 ――重度の障碍者

 ――戦場の特派員

 ――敵国の諜報員

 

 今、

 ――ほどほどの仮想現実でよい。

 と述べましたが――

 疑似体験として相応の衝撃を伴うものにする必要はあります。

 

 例えば、

 ――最前線の兵士

 の疑似体験で――

 同僚らが次々と殺害をされていくようなことや砲撃の爆風で吹き飛ばされるようなことは有意義です。

 

 きっと、

 ――最前線で兵士として戦うのは、とんでもないことだ。

 ということを痛切に感じられるでしょう。

 

 が、

 ――戦争教育

 として最も大切なのは、

 ――政府の指導者

 ではないか、と――

 僕は思っています。

 

 政権首班になって閣僚らに開戦の決断を迫られる疑似体験――

 あるいは、開戦の決断を迫られている国家元首の相談にのる疑似体験などです。

 

 このような疑似体験を――

 世界中の殆どの人たちが思春期のうちに受けていれば、

 (ひょっとすると、この世界から戦争がなくなるかもしれない)

 などと夢想をしています。

 

 たしかに――

 それは、

 ――夢想

 であろう――

 とも思うのですが……。