2023年 物価の上昇が続くとどうなるのか?

takaです。今日のニュースで今年値上げされる食品の数が1万2054品目に上ると発表がありました。
日本はこれから物価上昇のピークに向かっていくようです。

世界の物価上昇が止まりません

アメリカの費者物価の上昇率は、10月は、前年同月比で7.7%、11月が7.1%、12月度は、6.5%と3カ月連続鈍化傾向にありますが、依然として高いインフレ状態が継続しています。

ユーロ圏では、2022年12月の消費者物価指数は前年同月比9.2%。伸び率は2カ月連続で鈍化し、3カ月ぶりに10%を下回ったが、やはり高いインフレが続いています。

日本では総務省が1月20日に公表した消費者物価指数によると、22年12月の消費者物価は、前年比4.0%となり、上昇率は前月から0.3ポイント拡大しています。上昇率は、ヨーロッパ、アメリカよりは低いですが日本はいまだピークアウトしていません。

物価の上昇が続くとどうなるのか?

今までは?(デフレが長く続いていたので)

日本は、1995年から2020年までの25年間、経済成長もゼロに近い状態でしたが物価も上昇せずデフレ経済が長く続きました。

物価の上昇が20年間ゼロなら、商品の購買力は20年前と同じであり、20年前の100万円と今の100万円の価値が同じで、商品の購買力も同じでした。日本では、約20年、100万円札がタンス預金でも同じ価値が保たれました。

4%のインフレが続くとどうなるか?

それでは、現在の物価上昇率4%が今後継続したらどうなるのか?
現在の100万円で買える商品は10年後には、148万円に上がっています。100万円で買える商品は、68%に減ります。
タンス預金にしておくと1万円の価値が10年で32%も減ることになります。cat_6.gif

長く物価と賃金が上がっていない日本では、毎年、所得と預金の価値が4%下がり続けることになり劇的に生活を直撃します。

どこの国にとっても高いインフレが続くことは、死活問題になります。
そして、中央銀行はこのインフレを抑制するために金利を上げざるをえません。


金利が上昇するとどうなるか?

金利が上昇すると、国債の価格や株価を下落させ、時間をおいて不動産の価格も暴落していきます。

現在でも既に、31兆ドルに膨らんだアメリカ債価格は、0.25%から1%の金利が4%に上がったので、25%下がっています。

2023年5月には、アメリカの金利は、5.%を超えます。
その頃には既発国債の価格は更に約10%は下がると予測されています。

これから時間が経過するとともに含み損が順次、表面化していきます。
半年ほどのタイムラグで、高い金利の影響で不動産価格の暴落が始まります。

米国債が35%下がったときの損失は、約1465兆円だそうです。
金利の上昇による国債の暴落は、同様にヨーロッパや日本でも発生しています。

年明け楽観論を予想する経済アナリストも多くいますがemoji473.gif
世界は、この巨額の負債に、耐えられるのでしょうか??sayonara.gif

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