右近の日々是好日。

　現在の日本社会では、少年法改正や、刑罰制度における新自由刑の導入にみられるように、法に触れる行為を行なった少年や、刑の執行猶予中の人間に対する保護観察を、少年・人間の犯罪リスクをなくすことばかりに傾斜した処分に変質させようとする運動が展開されています。少年法改正や、刑罰制度における新自由刑の導入を停止させ、人間が自分の仕事や生活を成り立たせて、他の人間の協力を得て、自分の希望を実現できるようにすることが大切です。


　少年や人間の犯罪リスクをなくすことに反対することは困難です。一方、犯罪のリスクは、人間の内面の不道徳ではなく、少年や人間の劣悪な境遇や、社会との関わりにおいて生じます。少年や人間の内面に焦点を当て、犯罪リスクをなくすことを実行することは、少年や人間の劣悪な境遇や、社会との関わりを見ず、少年や人間の内面に対する介入を強化し、監視を強め、人間を無力化させるものです。


　H先生の講演「刑法「改正」の狙い－保護観察強化批判を軸に－」では、法に触れる行為を行なった少年や、刑の執行猶予中の人間に対する保護観察を、少年・人間の犯罪リスクをなくすことばかりに傾斜した処分に変質させようとする運動が展開されていることが論じられました。


　現在の日本社会では、少年や人間が孤立を深め、自分とは異質の人間を排除し、他の人間との連帯の形成が困難となり、情報を吟味できず、社会に流通する情報に自分の意思を左右され、淀んだ空気と悲惨な現実に怯えて無力化しています。少年法改正や、刑罰制度における新自由刑の導入は、現在の日本社会における少年や人間の無力化を強化するものです。少年法改正や、刑罰制度における新自由刑の導入を停止させ、少年や人間の力を回復させ、他の人間の協力を得て、自分や相手の希望を実現できるようにすることが大切です。


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今年の4月3日（土）の午後1時から文京区民センターで、救援連絡センターの定期総会が行なわれます。
皆さん、ぜひ参加してください。
よろしくお願いいたします。


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救援連絡センター定期総会

日時　4月3日（土）午後1時開会　5時閉会

第一部　定期総会
第二部　M氏の講演「水戸巌と救援連絡センター」

会場　文京区民センター