教育心理の学会誌を読んでいたら、学業成績の高い子どもの特徴がありました。
1.EQ(情動知能)が高い
感情を理解する力の高い子どもは、記憶の再生能力が高いことがわかった。
例えば国語の文を読んでいて、その際に感情が動かされると、思い出しやすいということなのでしょう。
2.ワーキングメモリーの大きい子は学業成績が良い
一時的に蓄える記憶領域が大きいと、文章の理解度が高く、成績も良い。
少し前に読んだ部分を覚えているので、関連や論理の積み上げができるのでしょう。
また、算数では一時的に数を記憶できるので、脳内で数の操作が行いやすいです。
提示された課題が具体的であると、視覚的なワーキングメモリーが寄与し、具体的でない場合は、言語的ワーキングメモリーの影響が強いとのこと。
つまり、図や絵を一時的に覚えてられるか、文を短時間覚えてられるかです。
3.語彙量が多い子は学業成績が良い
語彙が豊富な子が学業成績が良いのは、当然のように思えます。
語彙が多い子は音読するよりも、黙読するほうが得点が高いそうで、おそらく黙読の方が読むスピードが速いからでしょう。
語彙が少ない子には、読んで聞かせてやると理解力が高まります。
算数の問題文を読んでやると解きやすいというのは、羊も実感していますので、研究結果と一致します。
4.イメージ能力が高い子は成績が良い
これは、当ブログでの算数文章題でよく言っているように、問題をイメージできると答えの道筋が見えてくるのと、よく合っています。
多くの教育に携わる人が、経験的に知っていたことが、研究でも裏付けられつつあるようです。
共感性を持たせ、数や品物を一時的に覚える能力を高め、多くの言葉をインプットしてやり、文字で読んだり話に聞いたものをありありとイメージできる子にすると、勉強で苦労しないことになります。(羊)