ライト級
×アル・アイアキンタ vs ボビー・グリーン○(1RTKO ワンツー→パウンド)
グリーンが圧勝。スタンドで距離感を完全に支配。アイアキンタの打撃だけ空を切り、グリーンがカウンターを好き放題合わせてる感じでした。その中でワンツーが当たってダウンにしっかり追撃して1RTKO勝ち。
アイアキンタは久々の試合ということも影響したか。あまりに内容が悪かった…。蹴っていければよかったんですが、先にグリーンのパンチが届きそうな感覚だったんですかね〜。完敗。
グリーンは久々にフィニッシュして良い内容だったので、次に繋がりそうです。ライト級はマジでレベルがバグっている階級なのですが、グリーンも良い選手には違いないので、今後存在感を出してくると面白いですよね。
ミドル級
○アレックス・ペレイラ vs マイカライゼス×(2RKO 飛び膝蹴り)
2R開始早々にペレイラが飛び膝蹴りをクリーンヒットし、KO勝ち。1Rこそマイカがケージレスリングを徹底してポイントを取りましたが、クリーンTDはできず、逆に消耗した形になってましたね。
ペレイラとしては、TDD力をある程度見せた上で、打撃の殺傷能力もしっかり見せたので最高のUFCデビュー戦になったのではないでしょうか?
マイカは打撃もできて(ローカル王者)、柔術黒帯っていう普通に考えたら相当強い選手なんですが、ペレイラにかかるとこれですわ。マジでUFCは魔境すぎる。怖い、ここまで来ると。
ただ一応、ペレイラはブレイクと1R終了のゴングでしかケージレスリングを逃れられていなかったので、今後もこの点を狙ってくる選手は多そうです。次の試合も楽しみですね。年齢的にあまり時間がないのですが、その分あの打撃の殺傷能力は魅力的すぎます。
フェザー級
○シェーン・ブルゴス vs クアランティーノ×(3R判定 3-0)
ブルゴスが中盤から足を効かせてパンチも効かせて判定勝ち。
ブルゴス、確かにパンチを貰っている場面も多かったですが、大きなパンチにはスリッピングアウェーをつかってダメージを減らしていたり、テクニックも見せていました。最終的には足を効かせて崩していましたし、総合的に上回りましたね。
クアランティーノは3Rの組みでの嫌がらせをもっと早いラウンドで出来ていれば、終盤もう少し楽に戦えたかも…と結果論ですが思ってしまいました。
ライト級
○ジャスティン・ゲイジー vs マイケル・チャンドラー×(3R判定 3-0)
激闘でしたね。1Rはパンチを効かせたチャンドラーのラウンド、2Rはゲイジーがアッパーで痛烈ダウンを奪い、KO寸前まで追い詰めました。3Rはペースが落ちたゲイジーにチャンドラーが向かっていきますが、有効打&効かせたのはゲイジーでゲイジーのラウンド。結果29-28でゲイジーの勝利って感じでした。
序盤のチャンドラーの強さは間違いなく感じましたが、2R以降はかなりパンチを貰ってましたね。失速と言うよりは対戦相手がある程度慣れる、ということが大きいかも。
チャンドラーは2Rのアッパーのダウンからは明らかにパンチへの反応が鈍っており、前に出るのは良いものの、かなりでかいパンチを喰らい続けていたので危なかったですね。相当ダメージが溜まったと思います。まぁあの状況からボディへ連打を入れるなど人間離れした攻勢をしていましたが…(笑)。
笑顔で挑発して近づくのは良いのですが、その後バンバン貰ってグラついているのは流石に心配になります。
ゲイジーは足を効かせ、アッパーを中心にダメージを的確に与えましたが、終盤はスタミナ切れ&ボディが効いていた感じで動けませんでしたね。それでも当てまくっていたのは流石でしたが。
ゲイジーはUFCデビューしてからは激闘型でしたが、その後はカウンター&ローで組み立てるスタイルにチェンジしていた印象でしたが、久々に激闘型の試合になりましたね。それを引き出したチャンドラー…という形でしょうか。
とても良い試合でした。
バンタム級
×フランク・エドガー vs マルロン・ヴェラ○(3RTKO 上段前蹴り→パウンド)
エドガーがTDを取るなどして攻めていましたが、終盤からヴェラが打撃で攻めつつTDDをし始めて攻守逆転。頭を下げるエドガーに前蹴りを極めてダウンしたところを畳み掛けてTKO勝ち。
素晴らしい前蹴りでしたね。LYOTOやアンデウソンさんらに続く、前蹴りの系譜が見られました(笑)。
エドガーはもう少しパワーパンチを打つか、下がりすぎない距離で戦いたかったですね。下がるとどんどん圧力をかけてきていたので、逆に迎え撃つ必要があったように感じました。近い距離のアジリティはエドガーの方が上だと思ったので…。
ヴェラもエドガーにローをキャッチされるのを恐れてパンチ勝負をしてきていたので、それならもっと良い勝負ができたのでは…と思ってしまいました。もっとエドガーは蹴りたかったか。キツイ負け方。
UFC女子ストロー級タイトルマッチ
○ローズ・ナマユナス vs ヤン・ウェイリー×(5R判定 2-1)
総力戦でしたね。後半のラウンドを確実にとったナマユナスが2-1防衛。
個人的にはマストで見ると、123Rはウェイリー、45Rをナマユナスって感じかと思いましたが、序盤のラウンドは差が少なかったのであり得る判定かなと。どちらも強さを見せました。
5RにクリーンTDをナマユナスが取ったのには驚きましたね。それに対してウェイリーも立つことができなかったのが大きかった。逆にナマユナスはTDされても何度か立ってましたからね。その差が出た形。
スタンドマッチでもウェイリーはちょっと消極的だったかなと思います。スタンドマッチでもウェイリーなら結構いい勝負ができたはずですが、スタンドではリスクを犯さずにラウンド後半のTDで差を出そうとしていたように見えました。前回の1RKO負けがかなり精神的に影響してそうでしたね。ローは良かったんですが、ポイントを取るまでは至らず。
ナマユナスはロングの右ストレートが有効でしたし、ディラショーばりのフットワークが見事で的を絞らせませんでした。TDに切り替えられるのも凄い。引き出しの多さを見せましたね。
とても良い試合でした。
UFCウェルター級タイトルマッチ
○カマル・ウスマン vs コルビー・コヴィントン×(5R判定 3-0)
接戦でしたね。コヴィントンのジャブ対策が見事でした。ハイガードにして徹底してボディムーブを止めない感じ。距離も離して蹴っていく。ウスマンのパンチが深く当たったのはカウンターの場面がほとんどでした。コヴィントンのやることやってくる姿勢は好きです。
個人的には125Rがウスマン、34Rはコヴィントンという感じ。5Rはコヴィントンが取ってても可怪しくないと思ったので、まぁ接戦でした。
TDDに関してはウスマンは怪物なので(笑)、コヴィントンが打撃を効かせてTDに行った時は「そんなにウスマンからTD取りたいんか!」と思ってしまいました。トップレスラーの意地か🙄
コヴィントンは蹴りも良くて、終盤ミドルキックでウスマンが下がるシーンも有り。もっと足を蹴られれば…と思いましたが、急に蹴らなくなったので気になりますね。カウンター警戒か、右の足にトラブルか…みたいな。
ウスマンは最初から最後までコヴィントンの左が見えておらず、何度もぐらつきましたね。ジャブも対策された中で、カウンターとボディ打ちで差を見せた形でしょうか。
全くTDさせず、2ダウンも奪いましたが後半盛り返されると印象が良くないですが、強いのは間違いないです。普段から打たれてないのでフレッシュですし(笑)。
誰がこのウスマンを止めるのか…。コヴィントンはvsウスマン2連敗なので再再戦は先になりそうですし、チマエフが間に合うか…エドワーズが仕上げてくるか…。
今後もvsウスマンっていうカードが軸になってて楽しめそうです。
終わり
実質前戦でもう彼のMMAの旅は終ったと思っています。
これ以上は今まで築いてきたキャリアを取崩し次のキャリアに進むのに余計なダメージを抱える事に。
自分はウェイリーが勝ったと思いましたがHDの範囲かなとも。
ただ中国人はコロナが収束しない限り自国でやらない限りそれに泣かされるだろうなとも。
自分も確かにコヴィントンの蹴りを織り交ぜるのはいい狙いだと思うのですが、
それが元からの作戦だったにしては、
そんなに練れたフォームやコンビネーションではないのが気になりました。
でも確かに効いた様なそぶりも見せてましたし見た目に反して強力なのでしょうか?
強力と言えば自分はウスマンが左ストレートを撃ち抜かれてバランスを崩してたシーンは、
それまでの試合の血や汗で滑りやすくなってるせいかと思っていましたが、
言われてみると本当に効いてたのでしょうね。
黒人は皮膚が厚いから腫れたり切れたりしにくいので判定で有利ですよねw