15年前の話です。
当時小学校低学年女子の母と、学習相談の面談をしたときの話です。
私学ですが、ほぼ全員が受験する小学校に在籍しています。
娘の性格は臆病で慎重。
すぐに打ち解けて友達ができるタイプではない。
娘の成績を考慮して、小2から塾に通わせることにした。
その塾は学年ごとに2クラスあり、各クラスの生徒数は約10人程度の中規模塾だ。
ある日個人面談があり、クラス担任から
「お宅はしつけが行き届いてますね。娘さんは授業終わりにはいつも全部の机の並べ方をそろえて、机上の消しカスまできれいにしてくれるんですよ」
帰りに車を運転しながら、我が子が不憫で涙が止まらなかった。
入った塾の成績もパッとせず、友達も一向にできない。
居場所が見つけられず、「自分はここにいるよー、先生、私の存在にも気づいてよー」と、声にならない声をあげてささやかなアピールをしているのに、全く意に介せず”しつけがよい”だって?
だれが好んで掃除などしたいものか。
大勢の子どもをみるプロなのに、そんな解釈しかできないなら、こんなところには一刻も居させたくない。
これは、母親ならではの感情で、父親でも分からないだろうし、まして塾の男性講師にはもっと分かりにくいかもしれません。
ただ、母達よ。
塾で一番大事なのは、いかに勉強を分かり易く教えてもらえるかなので、それ以外のことにも手厚く対応してもらいたい場合は、いれる塾を吟味しないといけません。
先生一人に生徒は5~8人程度の個人経営塾で、経営者である先生が目配りして全部把握している塾。
バリバリ受験塾と言うよりは、中堅を目指そう!みたいな塾。
アットホームな塾。
つまり、塾に何を一番求めているのか、優先順に整理して探そうではありませんか。