組織を去る人が組織を去る理由、それは組織内の仕事の面倒くささだ人材採用は、適任応募者を探すこと以上に採用後の育成が大事

2021年09月17日

勤め人は所属組織内の評価を気にするものだが、世間で通用する仕事力を身につけたほうがよい

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(所属組織内の評価ばかり気にしていませんか?)
会社員であれ、公務員であれ、どこかの団体職員であれ、組織に属して仕事をしている人は、その組織内での自分の評価を気にするものです。
なぜ気にするのかといえば、それは、出世、給料や賞与アップ等の自分の利益につながるからです。
だから、勤め人は自分の人生設計のために仕事を頑張るわけです。
中には、過剰なまでに上司(権力者)におもねったり、滅私奉公で仕事に多くの時間を費やす人もいます。
自分の人生なので、何を目標にするか、何をやりがいにするか、それはそれぞれが考えればいいと思います。

ところで、私はこれまで10数回勤め先を変えました。
大学卒業後最初に就職した日系の大企業を皮切りに、外資系企業、中小企業、創業期のベンチャー企業、飲食店等いろいろ経験しました。
仕事の内容もいろいろと。
私は現在57歳ですが、縁あって学生専用マンションの食堂でパートタイムスタッフとして仕事をしています。
勤務期間は2年半になります。
食堂がオープンした時から在籍しているので、今やすっかりベテランで職場では責任者からも他のスタッフからも頼られる存在になっています。


私は、50歳を目前にした頃に大胆な決断をしてまったく未経験の飲食業界に飛び込んだのですが、その時に考えていたのは、一つの組織内だけで評価されるのではなく、業界どこへ行っても通用する仕事力を身につけようということでした。
そのためにやったことは、やってみたい仕事があったら積極的に挑戦して頑張ることでした。
その積み重ねが今の私になっていると言っても過言ではありません。
先日、私の職場である厨房にグリストラップ清掃業者が清掃のために入ったのですが、私が勤務している会社の全事業所の中でもっとも清掃が行き届いていると褒められました。
何を隠そう、そのグリストラップの清掃を担当しているのが私なのです。
私はこれまでに勤めたいろんな仕事先でその仕事をよく担当していたので、その仕事がいかに重要かを知っていたし、やり方も知っていたのです。

例えば、あなたが有名な大企業で経理マンとして活躍していたとしましょう。
そんなあなたの経歴が見込まれて、ある急成長中のベンチャー企業にスカウトされたとします。
そういう経験(大企業からベンチャーや中小企業等への転職)をした人ならわかると思いますが、仕組みらしいものがほとんどないベンチャー企業では、多くのものをゼロから創り上げていかなければなりません。
経理だけではなく、人事も総務も経営企画も広報宣伝も一切合切担当しないといけないかもしれません。
時には自ら営業して顧客獲得もしなければならないかもしれません。

こういう場合に必要なのは、過去の勤務先の実績やその勤務先内での評価ではなく、何でもやってやるという挑戦心と行動力です。
それがあればやっていけますし、それによって仕事人としてのさらなるノウハウやスキルが身につきます。
これこそが世間で通用する仕事力です。
あなたが現在所属している組織を離れたら、世間は、かつての所属先での評価ではなく、離れた後のあなたが何をするのかに関心を持ち、あなたがどんな事を成し遂げるのかを見てその時のあなたの仕事力を評価します。
私がこうやってブログを書いているのも、所属先に評価されるためではなく、世間に自分の考えを伝えるためです。

以前にも記事で書いたことがありますが、私はここ何年も仕事上の名刺を持っていません。
持っていなくても仕事には支障をきたしません。
料理人の世界は、極端な話、うまい料理が作れるか作れないか、お客さんを満足させることができるかできないか、といった腕が評価のすべてといった面があります。
腕のいい職人はいろんなところから声が掛かり、スカウトされて他の仕事先へ移ることも多々あります。
他へ移る職人は、現在の仕事先での評価よりも自分がやりたことができる環境かどうかを重視します。
世間から評価されるような仕事人というのは、普段から世間で通用する仕事力を身につけるべく努力し、そして身につけているのです。
あなたは、今持っている自分の仕事力を他でも生かせる自信がありますか?

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yoron at 11:56│Comments(0)

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