ホンダ・S660【DBA-JW5】

 


 はじめに 

大阪で単身赴任していた時に帰省用に購入したクルマです。何となくヤフオクを眺めていたら程度の良い車両が近県から出品されていたためサクッと購入しました。

長距離移動が目的なのであればもっと別の選択肢もあったと思うのですが、当時はスポーティなクルマに飢えていたため何の迷いもありませんでしたw

 このS660について 

このS660のα(アルファ)の6MTモデルとなり、購入時の走行距離は僅か3,000km程度の新車同様の状態で、センターディスプレイやクルーズコントロール、それに6MT車であるにもかかわらず自動ブレーキ(シティーブレーキアクティブシステム)等の純正オプションが満載でした。

ボディカラーは珍しい黒系の「プレミアムミスティックナイトパール」となり、光の当たり方や角度によってブルーやパープルといった様々な色合いに変化するとてもキレイな色です。


 エンジンについて 

旧型のN-BOXに搭載されていた直列3気筒のS07Aエンジンで、カタログスペックは軽自動車枠の上限でもある64ps/10.6kgf・mとなります。

このエンジンは実用車に搭載されていたこともあり小排気量ながら低速トルクもしっかししており、街乗りやワインディングロードではとても乗りやすく、そこそこ速いです。
しかし、エンジンサウンドはいわゆるフツーの軽自動車の音で、高回転まで回しても何の高揚感もないです・・・
高速道路も苦手という程ではないですが、何となく高回転域で苦しそうなフィールです。

しかし、このエンジンは驚異的に燃費が良く、高速道路で少しヤンチャな運転をしたとしてもコンスタントに25km/リッター以上を叩き出してくれるため、25リットルの燃料タンクながら低燃費走行を心掛ければ大阪 → 大分間(約600km)をほぼ無給油で走りきることも不可能ではありません。


 トランスミッションについて 

搭載されている6MTは6速のみギア比が離れているものの、5速まで適度にクロスしており小気味よい変速を楽しむことができます。

操作面でもシフトストロークや剛性感といったシフトフィールは良好で、とても軽自動車のものとは思えないような上質感があります。

 シャシー・サスペンションについて 

ボディ剛性は非常に高いのですが、ただ固いだけではなく大きなギャップを乗り越えた際などはボディ全体で入力を上手にいなしている印象です。このへんのフィールは何となく以前乗っていたS2000と似てます。

標準装備のサスペンションはハイグリップタイヤ(アドバン・ネオバ)を履きこなすために適度に締め上げられており、正直言って街乗りでの乗り心地は劣悪ですが、タイトコーナーが連続するワインディングロードでのコーナリングスピードは恐ろしく速いです。

しかし、S2000と同様、高速道路(特に雨天)での走行には注意が必要です。
締め上げられたサスペンションは路面のギャップを正確に拾ってくるので、路面状況によっては激しくピッチング(跳ねる)してしまい不安定な動きをすることも多々あります。

挙動を安定させるためにいろんな電子制御が働いているようですが、上記のような急激な姿勢変化に対しては対処できていない印象です。

あと、車高が低く車体も小さいため、トラックからはほぼ見えていないようなので、結構な確率で急な割り込みを食らいます。※大型車の近くを走行する際は防衛運転を心がけましょう。

 まとめ 

S660は、自身が今まで所有した中では確実に上位にランクインする素晴らしいクルマだと思います。

幾度となく片道600km前後の帰省をこのクルマと共に走りましたが、デザインや走りの良さといった全体のパッケージングにはとても満足しており、私も含めクルマ好きの人ならおそらく皆ハマってしまうと思います。

上記の高速道路における挙動も個人的にはレーシングカー(またはレーシングカート)に乗っているような緊張感があり、常に車両をコントロールしていると言う満足感を感じられることにより居眠り運転防止に絶大な威力を発揮しました。

今年(2020年)の8月に大分への転勤をきっかけに売却してしまいましたが、いつかはまた所有してみたいです。

以上、印象に残った点のみまとめてみました。


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