第一志望は購入。その他はインターネットでダウンロード。

 どんな試験を受ける時も、過去問題の分析は必須です。
しかし受験候補も含めたすべての中学校の過去問題集を購入するのは経済的にもかなりの負担です。
ブックオフやインターネット・オークションで安価に入手することもできますが、大半が古い版です。
つまり最も大事な「昨年度の問題」が記載されていない版なのです。
そこで、以下のような方法があります。

1、第一志望の中学校の過去問題は必ず購入しましょう。
  問題傾向や難易度を、第三者が徹底的に分析すべきです。

2、学校によっては、説明会に出席すると、直近(つまり昨年)の過去問題十解答が配布されることがあります。
  番知りたい昨年の問題は、このように無償で入手できることが多々有ります。

3、上記で入手できなかった問題は、インターネットから有償でダウンロードできる場合もあります。
  ちなみにお 値段はだいたい、問題+解答用紙が数百円以内のものがほとんどです。
こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪

さて、今回は共学校のトップ校の一つ、【慶應義塾中等部の算数】を取り上げていきます(^^)


【出題傾向と内容の分析】              

慶應中等部の算数の試験時間は45分、満点は100点、設問数は20問程度です。



ただでさえ設問数が多い上に、やや難度の高い応用問題も含めれているため、分量的にはかなり厳しく、時間配分がポイントとなる試験となります。



ただし、全体的にそれほど難しい問題は無く、出題される応用問題も典型的なものがほとんどです。



内容としては、計算問題では小数・分数を含む四則演算、還元法、分数の性質を利用した計算や割合、数の性質などがよく出題されます。



数の性質では約数・倍数、規則性、組み合わせ、場合の数などが出され、特に場合の数が多く出ます。



比は基本的な問題が出ることが多く、一方、割合、比例式、食塩水の濃度などは応用的な問題として出される傾向にあります。



特殊算では旅人算、平均算、差集め算、相当算などがよく出題されます。図形では、角度・長さ・面積・体積を求めるオーソドックスなものに加え、図形の性質を使用したものや、点や図形の移動による面積変化を求めるものやグラフの読み取りを絡めた問題も出ますが、いずれも難問は出ません。


【今後の志望校対策】

慶應中等部の算数はあまり難しい問題が出ないにも関わらず、受験生のレベルが高いため、平均点が高水準になる傾向があります。



また、問題の分量の割りには時間設定がシビアなので、読解・解答のスピードが求められます。



つまり、慶應中等部の算数攻略には「素早く問題を理解し、正確に解答する力」が必要不可欠となるわけです!



そのためにはまず、素早く正確に解答できる計算力を身につけましょう。



毎日の学習計画を立て、日能研の「マスター計算問題集」などの問題集を一冊やり込んでください。その際、「時間を決め取り組むこと」「途中式を書くこと」を心がけてください。



途中式を書くことによって、常にどこでミスをしたか気づくようになり、また普段から時間を決めて問題を解くことによって、緊張感への耐性がつき、計算ミスは減ります。



この計算力を前提として、数の性質、特殊算、図形問題を基礎から標準レベルまで定着をはかりましょう。



近年、点や図形の移動による面積変化を求めるものなど図形の力を重視する傾向にあるため、図形の力は十分に身につけてください。



難問は出ないといってもグラフや表、特殊算を絡めた複合問題も出ますから、このレベルの応用問題には対応できるように、日頃から演習を積み重ねておきましょう。





以上となります♪

参考になったでしょうか(^^)??


こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪



夏休みの課題の読書感想文については、もう考えていますか(^^)?

一冊、お勧めの本を紹介いたします☆

『夏を拾いに』(森浩美著、双葉文庫)です♪

実はこの本、今年の全国有名私立中学や高校入学試験に、最も多く選ばれた小説のひとつなんです!

この本は文章が平易で読みやすく、なおかつ主人公が小学生のため、登場人物の心情がきちんと読みとれます。

なので、受験の題材に選ばれやすいですし、単純に読み物としても面白いのでオススメです♪

参考にしていただければと思います(^皿^)


【出題傾向と内容の分析】       


慶應中等部の国語の試験時間は45分、満点は100点、大問数は4~6題程度出ます。



そのうち2題程度が文章読解問題、残りは漢字の読み書き、語句などの知識問題となっており、時間設定は適度なものとなっています。



全体的に問題の難易度は高くないのですが、受験生のレベルが高いため、高得点での勝負となり、苦手な単元があると合否に大きな影響を及ぼします。



出題される文章については小説・物語文はあまり見られず、論説・説明文と随筆から多く出ます。設問については内容の読み取り、要旨、内容吟味、語句の意味、指示語、漢字などあらゆる角度から国語の力を問われる総合問題形式となっています。



とはいえ、文章自体平易なものが多く、問題も難しくありません。



また解答形式は選択式が主で、記述については書き抜き程度です。



知識問題については、数詞やお札の実物を問うような、一見すると国語の問題ではないような社会常識を問う問題も多く出題されます。




【今後の志望校対策】


慶應中等部の国語は上記の通り、長文読解の中であらゆる角度から国語力を問われるだけでなく、知識問題では社会常識を問われ、なおかつ高い得点での勝負となります。



したがって「苦手な単元を作らない」「普段から国語に興味を持つ」という二本立ての勉強をし、過去問を行うにあたっては「満点を目指す」ことが必要となります。



読解については普段から本だけでなく、教科書の文章や新聞、雑誌などに慣れ親しむ習慣をつけましょう。



そして普段から「出典チェック」「指示語の理解」「接続詞の理解」「意味段落分け」などのポイントを押さえた学習を行い、内容を正確につかみとる力を養ってください。



また、知識問題については積み重ねが大事ですから、毎日の学習スケジュールに組み込んで、計画的に問題集を一冊こなすようにしてください。



加えて、普段から漢字の読みや意味、言葉に関することの疑問を持ったら、すぐに辞書を引いたり、人に聞く習慣をつけるようにしましょう。



「日常生活の中に国語をいかに組み込めるか」



中等部の国語攻略はこれに尽きます!





以上となります♪

参考になったでしょうか(^^)??


こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪


さて、今回も中学受験の秘密のノウハウの一つ、【過去問分析と志望校対策】を公開していきます☆

本日は共学校のトップ校の一つ、【慶應義塾中等部の社会】を取り上げていきます(^^)


【出題傾向と内容の分析】

慶應中等部の社会の試験時間は25分(満点は50点)に対し、設問数は60前後と時間の割りには非常に分量が多いのが特徴です。



ただし他の科目同様難易度は高くなく、解答形式もすべて選択式のため、スピーディーかつ正確に解答していく力が問われます。





「地理」分野では地図をもとに県名や県庁所在地、川・平野・山脈などの地勢、鉱山や工業都市などの産業、さらには歴史を絡ませた総合問題がたびたび出題されます。



「歴史」では古代から現代までの広範囲で、人物とことがらを結びつけるもの、出来事と人物や地図上の位置を結びつけるものなどの総合問題がよく見られます。



この二分野がメインですが、「公民」も軽視できません。



憲法や政治の仕組み、国際連合に関する設問はもちろんのこと、国政選挙などの時事問題も出ますので、注意が必要です。



特に今年は7月11日に参議院議員選挙があったので、要チェックですよ!


【今後の志望校対策】 

慶應中等部の社会対策の鍵は「知識量」「速読・即解」「解答の正確性」の3点です。



もちろん、平均点は高水準になることが予想できるため、上記の点を踏まえた上で、「苦手な単元を作らないバランスのとれた学習」が必要となります。





まずは四谷大塚の「四科のまとめ」などのテキストで全範囲に渡って基本を押さえましょう。



その上で単元別の特徴に合わせた学習をすることをお勧めします。



「地理」については、地図をもとにした総合問題形式になることが多いため、白地図を用い、地図と知識を結びつける学習を行ってください。



「歴史」については、人物とことがらを正確に覚えるだけでなく、歴史の流れも把握する必要があるため、自分で年表を作ってみると良いでしょう。



「公民」については、時事問題対策が必要です。



まずは親子で一緒になって普段から新聞やニュースなどに興味を持つ環境作りから始めてください。



また時事問題を集めたテキストを一冊仕上げると良いでしょう。






以上となります♪

参考になったでしょうか(^^)??



こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪


さて、今回も中学受験の秘密のノウハウの一つ、【過去問分析と志望校対策】を公開していきます☆



本日は大学附属校のトップ校の一つ、【慶應義塾中等部の理科】を取り上げていきます(^^)


【出題傾向と内容の分析】



慶應中等部の理科の試験時間は25分(満点は50点)に対し、全て選択式とはいえ設問数は25問前後と、時間の割りには分量が多く、スピードが要求されます。



また、幅広い出題分野も特徴の一つです。



内容としては図・表・グラフを絡めた実験・観察・観測問題がほとんどで、単に知識だけを問う問題はあまり出ません。



分野別に見ると「物質とエネルギー」分野から最も多く出題されます。



この分野については特に「力のつりあい」「電気」「気体」「水溶液」「磁石」の問題がよく顔を見せます。



もちろん、計算問題はこの分野から多く出されます。



次に「生物と環境」分野からの出題が目立ちますが、こちらについては特定の単元ではなく、まんべんなく出題される傾向にあります。



「地球と宇宙」分野からは天体の動きに関する問題が多いのですが、気象や地形の問題も出ることがありますので、油断は出来ません。



【今後の志望校対策】


慶應中等部の理科については社会同様、「知識量」「速読・即解」「解答の正確性」「苦手な単元を作らない」というポイントを押さえた学習が必要となります。



まずは四谷大塚の「四科のまとめ」や日能研の「メモリーチェック」などのテキストで全範囲の基本を押さえましょう。



また、普段から選択肢をあてにする学習をするのではなく、記述式で解答していく習慣をつけるとよいでしょう。



特に重要度の高い「物質とエネルギー」分野の計算問題については典型的なパターンを繰り返し、問題を見ればすぐに式が思いつくレベルまで練習を積み重ねてください。



もちろん、実験・観察・観測問題という性質上、机に向かう勉強だけでは不十分です。



夏休みの自由研究などを利用して動植物を育てたり、天体観測をしたり、学校の授業の実験に積極的に参加してみたり、普段から理科に興味を持つことも大切な勉強となります。







以上となります♪

参考になったでしょうか(^^)??


 正答率が高い問題を間違えたら、徹底的にチェック

 模試の結果が返却されると、お子さんはその結果に一喜一憂します。偏差値が上がっていたら大騒ぎしますし、志望校の合格率が30%以下だった時など、気の毒なくらい落ち込む場合もあるでしょう。しかし親御さんまで一緒になって一喜一憂すべきではありません

 三大模試を受験すると、結果とともに様々な情報を得ることができます。その中に各問題の正答率(この問題を正解した生徒は、全体の何%か)があります。これが非常に大事な情報なのです。例えば正答率1%の問題を間違えていたとしても、そんなことは気にすることありません。それを解いてしまうのは、文字通り開成や桜蔭を狙うような子なのですから。逆に正答率が60%以上と高い問題を間違えていたら(しかも空白だったら)、問題です。これらを分析することによって、お子さんの苦手な種類の問題が必ず見えてくるはずです。それを繰り返し繰り返し解かせることにより、次回につなげることができます。

 特に日能研模試は非常に多くの情報を得ることができます。若干情報量過多と思えるくらいです。その中に自分と同じ中学を第一志望とした子供たちの正答率があります。同じ第一志望ということは、正真正銘のライバルです。その正答率が高く、しかもこちらが間違えていた場合、それを放置しておいたら、本番で著しく不利になるのは明白。そのような禍根を残すことなく、必ず潰しておきましょう。
こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪

さて、今回も【国語力】について取り上げます(^^)

前回に引き続きAくん(新6年生、四谷大塚通塾、国語の偏差値40~45)の読解力改善について解説していきます。

題材は平成20年度の栄光の過去問にある「自然保護という思想(沼田真)」という論説文です。

実はAくん、「接続詞の理解もあいまい」でした!

そのため、文脈の読み込みが滅茶苦茶になっていたのです。

例えば、問5ではこんな問題が出ます。

「ところでよりあとの文章の内容として正しいものを次の中から一つ選んで 記号で答えなさい」

「ところで」は前後の話題を変える「転換」の接続詞です。

ですから、ところでの前後で話題は切り替わります。

この問題でいえば、ところでの後について聞かれているのですから、大雑把にいえば、「ところでの前の文章は無視していい」わけです!

しかし、Aくんはところでの前の文章も含めて、文章の内容を考えていたため、完全に文脈を読み違えていました。

このような接続詞のあいまいな理解からくる混乱は、国語が苦手な子には非常に多く見られる傾向です。



接続詞については少なくとも以下の用法は抑えておかなければなりません。

【順接】「だから」「それで」など

前の文脈の当然の結果として、後の文脈を導く用法。

例)久しく故郷には帰っていない。それで、旧友とは10年以上会っていない。

【逆接】「けれども」「しかし」など

前の文脈と相反する事柄として、後の文脈を導く用法。

例)終了間際で必死の追い上げを見せた。しかし、あと一歩及ばなかった。

【並列】「および」「ならびに」「また」など

対等の関係にあることを示す用法。

例)印鑑ならびに身分証をご持参ください。

【添加】「さらに」「そのうえ」など

別の物事を付け加える用法。

例)会場まで1時間かかった。そのうえ、そのあと30分歩くことになった。

【説明】「つまり」など

前の文脈を言い換えたり、例示する用法。

例)この人は父の兄、つまり、私の伯父です。

【選択】「または」「もしくは」など

複数の中からいずれかを選ぶ用法。

例)横浜では、雨 または 雪が降るでしょう。

【転換】「ところで」「さて」など

話題を変える用法。

例)今年度の受験結果をお知らせしました。さて、来年度は募集要項が変更される予定です。



このあたりの接続詞をきちんと理解させられれば、文脈を正確に捉えられ、読解力は劇的に変わってきます。

Aくんの場合も、接続詞のトレーニングを毎日の学習の中に取り入れることにしました。

皆さんも是非参考にしてください(^^)

こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪

さて、今回も【国語力】についての続編です(^^)



国語の力は非常に重要です。

国語ができなければ、他の科目の読解にも悪影響を及ぼします。

また、学生生活だけでなく、社会人になってからも報告書や企画書を書く機会というのは多々あります。

ですから、「国語の力は一生必要」だといえます。



ところで「国語力って何?」

「国語力=思考力」のことです。

そしてその「思考力」は

1、知識(語彙・読書・経験)

2、読解(読み方)

3、記述(表現力)

によって成立しています。

特に!このブログでは中学受験において重要な「読解」にスポットを当てていきたいと思います。



さて、前回の続きとなりますが、Aくん(新6年生、四谷大塚通塾、国語の偏差値40~45)の読解力の改善について解説していきます。

体験学習で平成20年度の栄光の過去問を解きながら、気づいたことがありました。

「指示語の理解があいまい」



指示語というのは「これ・それ・あれ」などのことです。

実はこれもAくんの弱点の一つでした。

一般に、「これ」は話しての近くにあるものを指します。

「それ」は聞き手の近くにあるもの、「あれ」はどちらからも離れているものを指します。

ここまでは感覚的にわかる部分です。

しかし、指示語を本当に理解するためにはもっと掘り下げる必要があります!



「これ」は通常「それまでに話に導入された話要素を指す指示語」として使われます。

それだけでなく「直後に導入する要素を指す指示語」としても使われることがあります。

(例えば、「正しいやり方はこれです。まず出典をチェックし・・・」など。)



「それ」も「これ」と同じように「それまでに導入された要素を指す指示語」です。

加えて、「仮定した要素や不特定の要素をも指すこと」もあります。



(例えば、「もし誰か来たらその人に渡して…」など)。

また「その」には「この」「あの」にはない所有関係を表す機能もあります。



「あれ」は「記憶の中にあるものを引き出すとき」に用います。

(例えば、「昨日のあれは記憶に残った」など)。



この理解が出来ていないと指示語に関する問題ができないだけでなく、文脈を読み間違え、意味がちんぷんかんぷんなんて事態に陥りかねません!

指示語もきちんと抑えてくださいね(^^)




こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です♪



さて、前回から【国語力】について取り上げています(^^)

国語の力は非常に重要です。

国語ができなければ、他の科目の読解にも悪影響を及ぼします。

また、学生生活だけでなく、社会人になってからも報告書や企画書を書く機会というのは多々あります。

ですから、「国語の力は一生必要」だといえます。



ところで「国語力って何?」

「国語力=思考力」のことです。

そしてその「思考力」は

1、知識(語彙・読書・経験)

2、読解(読み方)

3、記述(表現力)

によって成立しています。

特に!このブログでは中学受験において重要な「読解」にスポットを当てていきたいと思います。




例として、Aくん(新6年生、四谷大塚通塾、国語の偏差値40~45)の読解力の改善について解説していきます。

実はAくんは神奈川御三家のトップ、栄光学園に憧れています。

去年の学園祭で惚れてしまったようなのです♪

そこで春休みに栄光の過去問を少しやってみたのですが・・・結果はボロボロで、自信を失いかけていました(泣)

特に国語は内容がちんぷんかんぷんだったようです。

そこで、体験学習ではAくんが撃沈してしまった、平成20年度の栄光の過去問を一緒にやることにしました。



まず最初の問題は「自然保護という思想(沼田真)」という論説文でした。

実はこの問題の問1は「出典さえチェックしていれば容易に解けてしまう」問題なのです!

「どういうこと??」

解説していきます☆



まずAくんには出典のタイトルをチャックさせ、「自然保護に関する考えが書かれている文章だ」ということを頭に入れさせてから、読ませてみました。

そして、読み終わったあとに「筆者の自然に対する考え」を聞いてみました。

するとAくんは「日本人はほめられるほど自然愛好国民ではない。」と、筆者の考えを的確に捉えていました。

そこで問1です。

問1は、「筆者が西欧の学者に日本人は自然との共存をうまく進めてきたとほめられくすぐったい思いをしたとありますが、ほめてもらったのにそういう思いをしたのはなぜですか?」という趣旨の問題です。

(本文を載せていないため、補足しています)

答えは簡単!

「日本人はほめられるほど自然愛好国民ではないと考えているから」なんです!

前回自分でやったときは答えられなかったAくんですが、今回は見事に正解でした!



このようにまず出典をチェックし、文章を読むだけで、文章の方向性が見えて、内容を捉えやすくなります。

出典のチェックは盲点になりがちですが、非常に重要ですよ。是非参考にしてください☆


こんにちは、中学受験の家庭教師スタディリフォームの永田です。



さて、今回からは【国語力】についてとりあげたいと思います。

国語の力は非常に重要です。

国語ができなければ、他の科目の読解にも悪影響を及ぼします。

また、学生生活だけでなく、社会人になってからも報告書や企画書を書く機会というのは多々あります。

ですから、「国語の力は一生必要」だといえます。



ところで「国語力って何?」

平成16年2月3日の文化審議会国語分科会における答申では、「国語力」は「考える力、感じる力、想像する力、表す力から成る、言語を中心とした情報を処理・操作する領域」と「考える力や、表す力などを支え、その基盤となる『国語の知識』や『教養・価値観・感性等』の領域」の二領域で構成されるとしています。

・・・難解ですね(笑)

平たくいうと、「国語力=思考力」といっていいと思います。

そしてその「思考力」は

1、知識(語彙・読書・経験)

2、読解(読み方)

3、記述(表現力)

によって成立しています。

もちろん!

中学受験においてもこの3つが問われてきます。




先日Aくん(新6年生)のお母さんからこんな相談がありました。

「うちの子は四谷大塚にかよっていて、漢字の学習や言葉の練習帳を毎日欠かさずやっているの。 

読書も好きで毎日、本を読んでいるんだけど、国語の偏差値は40~45。 

夏まで半年もないのに、もうどうしていいかわからないわ・・・」


早速、体験学習に伺わせてもらい、状況を分析してみました。



Aくんのテストの正誤表を確認したところ、確かに知識に関するところは8割以上取れていました。

日々の言葉の練習と、読書を通じて得た経験の賜物です。

しかし、知識に関する部分の配点は150点中40~50点程度なのです。(テストにもよります)

逆に読解に関するところは150点中70~80点も出ます。(およそ半分!)

Aくんはこの読解の得点率が悪く、点数が伸び悩んでいました。

「読書は好きなのになぜ?」

と思われる方も多いかも知れません。

実は「読書量と読解力は必ずしも比例しない」のです!!



例えば、Aくんが読んでいる本は「青い鳥文庫」に代表される、物語文が中心でした。

しかし、もちろんテストには説明文・論説文も出ます!ま

た、物語文についても、本を読むときは、読み方を工夫しなくてもキャラクターやストーリーがわかってきます。

しかし、テストにおける物語文は、長い物語からの「抜粋」です。

ですから、限られた情報の中からキャラクターやストーリーを読み取らないといけません。

以上のような理由で、読書量と読解力は必ずしも比例しないのです。



このようにAくんの場合は中学受験において最も比重の大きい、「読解力」の抜本的改革が必要でした。

次回からはAくんの読解力を高めるための具体的なやり方を解説していきたいと思います(^^)