アフリカツメガエルと呼ばれるカエルがいる。
完全に水棲のカエルで、熱帯魚のようなイメージで飼育可能だ。
カエルと言えば、まず思いつくのが「ゲコゲコ」と言う鳴き声だろう。
しかし、この魚のようなカエルが果たして鳴くのだろうか。
私はこれまでイメージが出来なかった。
最近は暖かくなってきた。
夜、室温が27度を超える日が増えてきたこともあり、私は夜間に扇風機を点けることが増えた。
ダイソンの羽無し扇風機、パワーは4程度、首振りモードで身体を冷やしすぎないように工夫した。
私は普段、生き物部屋で寝ている。
その日もベッドの中でウトウトしていると、突然の異音に目が覚めた。
何とも形容しがたいが、イメージするなら古いドアが開くような金属的な乾いた音。
もしくは、床が軋むような音だ。
『ギギギギギ・・ギギギギ・・』
ドアの開閉音は「ギィィ・・」とフェードアウトしていくように聞えるし、軋む音なら「ギシッギシッ」と跳ねるように聞えるだろう。その異音は、音質はそれらと同じだが、聞こえ方が異なるのだ。
『ギギギギ~』と一定、かつエンドレスに聞えるのである。それはセミの鳴き声に似ていなくも無い。
私は扇風機の首振りモードが発する音だと思った。
「買い換え時か」と考え、ウトウトしていると、それにしても断続的に聞こえすぎるように思えた。
しかも扇風機からでは無く、水槽の方から聞こえる。
「・・・」
私は電気を点けて声を発している犯人を捜すことにした。
あまりにも機械的で生き物の声には聞こえなかったが、方角は水槽の方で合っている。
容疑者はアフツメ、アマガエル、ホルブルックスキアシガエル、ヒキガエルだが、ヒキガエルは鳴かないし、アマガエルの声とは絶対に違う。レオパの声にも似ているが、彼女は自発的に鳴くことはない。
必然的に、アフツメかスキアシガエルに絞られる。暫く睨めっこしていたが、結局分からないまま、私は寝ることになった。
『ギギギ・・ギギギギ~・・』
私は声が聞こえた瞬間に電気を点けた。
犯人はアフリカツメガエルであった!
何と、あの古いドアが閉まるような乾いた音は、アフツメの鳴き声であった。
『ギギギ・・ギギギギ~・・』
外見がキモいのに、鳴き声も可愛くない・・、この世に救いは無いのだろうか!?
しかも水中にいるはずなのに、結構な声量で鳴くのである。
鳴き始めたきっかけは室温の上昇と生体の成長だと思うが、今より大きくなったら、夏の夜が大変なことになりそうだ。
外見と内面は一致する、何とも残酷的な検証となってしまった。
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