教材は、算数科、四年生「二けたでわるわり算の筆算」です。本時は、「三けた割る二けた」の筆算で、商が二けたになる計算のやり方を考え、筆算ができるようにすることがねらいです。

子どもたちは、本時までに、一人学習をしてきています。その一人学習を交流するところから授業は始まりました。

R はい。例えば552÷24でしています。まず、5÷24をします。でも、5÷24はできません。だから、55÷24をします。55の中に24は二回あるので、2をたてます。

M はい、ぼくも賛成で、まず、5÷24をしようと思ったけど、5の中に24はありません。それで、55の中に24が二回あるので、十の位の上に2をたてます。

C はい。私も賛成で、768÷24をします。7÷24はできないから、百の位には商は立ちません。76÷24で、3を商にたてます。

K はい。私も賛成で、552÷24だと、52を隠して5÷24はできません。2だけ隠して55÷24をします。55÷24はできるので、2を十の位の上に書きます。

T じゃあ、大体ここまではいいですか? 次に行きますか? まだ言ってない人からどうぞ。Yさんからどうぞ。

Y はい。私は、825÷25でしました。82÷25は3になります。次に、たてる、かけるでするから、次はかけます。25に3をかけて75になります。

S はい。私は、672÷32でしました。商に2をたてたら、32かける2をして64になります。

A はい、私も賛成で、2をたてた後はかけるから、24かける2をして48になります。

T みんなの意見を黒板に書いているんだけど、もう、ここまではいいですか? これはできないんで、百の位に商は立たない。だから、82÷25とか、67÷32をしますよ。そうするとこういうふうに商がたちます。ここは、何?

全員 たてる

T ここが?

全員 かける

T じゃあ、次ですね。まだ言ってない人どうですか? Hさんどうぞ。

H はい、私は、24かける2をした後、次は…。

T 今は、かけるまできているから、次は? 誰か、今ここまできているよって…

R 今かけたところだから、(黒板の図を指して)ここまでです。

H 次は、55から48を引いて、7になります。

T はい、そこまでですね。今、Hさん、何したの? たてて、かけて?

全員 引く

T これに賛成の人、はいどうぞ。

M はい、ぼくも賛成で、たててかけた後は、552の55ひく48をして、7になります。  

この後、「引く」の賛成意見が出て、そして「おろす」の意見が続きました。次に、この「たてるーかけるーひくーおろす」のアルゴリズムを繰り返し、商を求めることを交流していきました。

そして、この計算で大切なこととして「手かくし法」で、商をたてる場所を見つけることに気づかせたのです。さらに、「もし…だったら」という仮定の考え方を用いて、次の問題に展開できるようにしました。

子どもたちは、「もし、余りがある計算だったら」や「二けた目にも商が立たなかったら」のように考え、それが次の課題になることを確認しました。  

授業の最後には、今日学習したことをきちんと理解できているかを評価する「合格問題」に取り組ませました。この問題を自力で解けるかどうかで、授業にきちんと参加していたかどうかを評価することができます。 

 
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